コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

1月23日(木) 東京物語  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

g564.jpg  議会は65年の自主解散で外れながら知事は一貫して統一地方選と歩を一にしてきた東京都において、石原慎太郎氏の新党設立・衆院選出馬で一昨年12月16日に衆院選と同一選となった時、僅か一年余りで再び知事選を迎えようとは誰が予想し得ただろうか。
 猪瀬前知事の末路は、詰まるところ政治のプロで無かったとの御本人の弁に集約されようが、より平たく解析すれば窮地に陥った際に氏を支えようという"友人"が居なかったことに尽きよう。
 この観点からは新たなる自民党推薦候補は、09年総選挙で野党に転落した同党が乾坤一擲、実のところは敵失で衆参の捩れ状態を作り出し、今日の復辟の端緒となった10年参院選直前に離党・除名に至った経緯において多くの友人を失ったであろうし、残念ながら女性人気を得られるとは言い難い経歴書もお持ちではあるが、新進気鋭の政治学者として東大助教授の座を擲ち、朝まで生テレビにて口角沫を飛ばしていた印象とは必ずしも相容れない政策マン風情が、新党の不発と引退に追い込まれた挫折を経て、マイルドな案配に落ち着いたとも言える。
g572.jpg  従って消去法の選択ではあっても当初は舛添氏の楽勝見込みだったが、情勢を混沌とさせたのは細川元総理の出馬に他ならない。確かに氏は93年非自民八党派連立内閣の首班であり、98年には現在の民主党成立の立役者でもあったから、打開策の見えない民主党再生に向け旧日本新党の残党が政界再編のシンボルとして細川氏を担ぎ上げ、そこに細川内閣の産みの親たる小沢一郎氏が合流したというシナリオには一定の説得力がある。
 ただそれだけでは氏自身、15年振りに轆轤を置くメリットが感じられないし、「自民党をぶっ壊す」再びの愉快犯だったとしても俄かにタッグを組んだ小泉元総理の意図も判らない。幸いなことに安易に反原発に煽動されるのはコアな反体制層から過剰な拡がりを見せなかったのは、逆説的に都民の五輪への期待をもまた物語っていようが、元総理コンビも年齢には勝てなかったという単純な結論が存外に的を射ているのかも知れない。

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