コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

1月7日(火) 損失補填  -スポーツ - プロ野球-

g552.jpg
g553.jpg
写真は本文と関係ありません、が
H24,25巨人胴上げ
 1984年の年明けに既に250勝を挙げていたトム・シーバー投手が古巣メッツへの復帰後一年を経ずしてホワイトソックスへの移籍を余儀無くされたのには、流石に「人的補償」制度の無情を感じさせられたものである。
 球団の顔たるシーバーを指名はしまいとプロテクトから外したのメッツのミスには違いないが、この騒ぎが直接に影響したのかは兎も角、選手が望まぬ移籍を強要される恐れの高い人的補償制度は、選手の権利を極端に尊重する米大リーグでは徐々に排除され、代替にドラフト指名権が補償対象となったのは組織未加入者の権限に鈍感な労働組合同様の特色が伺え興味深い。
 翻ってわが国においては「人的補償」自体が人身売買的として忌避される傾向にあり、実際に補償として移籍する選手が戦力となるケースも少なかったことから金銭による解決を選択する傾向が強かった。
 しかしながら近年、例えば西武→ヤクルトの福地外野手の様に当該FA権行使移籍者と同等の活躍をする補償者すら生まれ、また制度改正により補償を必要とするFA移籍が年俸上位者に限られると同時に補償額が引き下げられた影響もあり、米国の流行を後追いする本邦職業野球に相応しいと言うべきか、寧ろ人的補償が一般的となりつつある。
 事実昨年、本年ともに補償を必要とする移籍には全て前球団は人的補償を選択しており、片岡内野手の補償に西武が脇谷内野手を指名したのは、同じ二塁というポジションかつ伊原新監督の巨人コーチ時代のレギュラーという関係性からも双方にとって合理的な結論と言えよう。
 しかしながら久保投手の代替に鶴岡捕手という選択には目を疑った。藤井、日高の両ベテラン捕手を抱えながら敢えてキャラクターの被る補強に踏み切った阪神球団以上に、昨期のレギュラー捕手をプロテクトから外す横浜の戦術は如何なる目論見にあるのか。
 若手への切り換えという大義名分とともにコスト・パフォーマンスを弾けば合理性があるのかも知れないが、若手も含め人的補償の多発した今季の移籍収支には興味津々ではないか。

 経済三団体をはじめ新年互例会の日、朝から晩まで一日中挨拶漬けである。漸く本年も実質的な仕事始め、心改めて臨みたい。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kayukawa.blog41.fc2.com/tb.php/2988-464bf3a8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad