コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

12月26日(木) 次の一手  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

g534.jpg  些か唐突な総理の靖国参拝の評価は難しい。特定秘密保護法騒動で支持率を下げた政権としては選挙公約を果たして確たる支持層である伝統的保守主義者にアピールしたいとの思惑もあろうし、集団的自衛権の容認や憲法改正を見据えても隣国との適度な緊張関係は寧ろマイナスではないのかも知れない。
 確かに分祀の是非を靖国神社の姿勢に委ねるのは必ずしも妥当とは思えないが、戦禍に倒れた国家の先達の英霊を敬う姿勢は一国の指導者として当然のものであり、靖国が現下のわが国において最大の戦没者慰霊施設である以上、 参拝は当然の帰結とも言える。
 ただ米国の「失望」報道が正鵠を捉えているや否や以上に、信条たる参拝を中韓の過剰反応に否定され次年度以降は沈黙する、或いは隣国との緊張関係解消を次政権への課題として残し、より靖国参拝がタブーとなる繰り返しでは建設的な帰結は齋らされまい。中曽野、小泉という安定政権において初めて問題提起し得る課題に如何な次のステップを描いているのかこそが問われよう。

g535.jpg  日本相撲協会の公益財団法人化を契機とした親方名跡の証書提出がまたぞろパンドラの箱を開けつつある。既に現役力士に売約済の間垣が退職に追い込まれたのみならず、売買を巡る訴訟の存在など年寄株に纏わるトラブルも改めて公になった。
 嘗て境川理事長が提起し、所謂「高田川の乱」で敗地にまみれた年寄株の協会一括管理という積年の懸案を公益法人改革のもとに強行する腹積もりだろうが、先代たる元横綱隆ノ里未亡人に部屋を追い出された形となった現鳴門親方は場所前に田子ノ浦への慌ただしい名跡変更を余儀無くされた。
 ただ当面は親方の定年退職で空部屋となった前三保ヶ関への移転で対処出来る様に、相撲部屋経営が縮小傾向に追い込まれ、親方株自体にも余剰が生じて大幅に値崩れしている昨今たれば、協会による一旦買取りも是認され得るのかも知れない。伝統芸能たる大相撲が過剰に身綺麗に収まるのもまた些か寂しくはあるが。

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