コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

11月13日(水) 地下のひみつ、地上のひみつ  -地域情報 - 東京23区-

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新橋・第一ホテルより
 先般珍しく東京駅まで車で赴き、帰路は八重洲駐車場から直接首都高に乗り入れた。首都高八重洲線自体が、外堀を埋め立て階下の商業施設のテナント料により運営される為、通行料の徴収されない東京高速道路線を都心環状線の短絡線として首都高ネットワークに取り込む為の特殊な路線であり、二つの大型駐車場と同時整備されほぼ全線がトンネル仕様となっている。
 だからこそ格好の「地下の謎」の標的にもなりがちなのだが、供用から約50年を経て現在その一部が通行止めとなっている。 g488.jpg  それは防災・減災の為の国土強靭化の一環たる対震補強では全く無く、米大使館と竹芝桟橋を結ぶことから俗にマッカーサー道路と呼ばれているが、事実は後藤新平の震災復興計画に端を発する環状道路計画のひとつであり、現実には環状七、八号しか全通していない中で漸く開通の目処が立った環状二号線整備に基づくものである。
 今日は東京プリンスにて昼を挟んで約二時間の待機が生じた為、意を決して現地まで視察に赴いてみたが、橋梁の架け替えと言うからにはてっきり首都高自体が切り取られて歯抜けになっていると思いきや、あにはからんや健在だったのには幾分拍子抜けだった。
g489.jpg  ただ百聞は一見に如かずとはこのことで、汐留のビルに挟まれた取って付けた様な空間が見事に路盤に転用されていたり、よく見ると地下に道路が埋設されていたりと、文字通り蓋を開けてみたらの合点が得られた。元より妻の実家の隣の隣のビルが取り毀し対象となり近隣店舗の閉店・移転も相次いだし、予定地だけ見事に容積規制が掛かって天空が低く、加えて日比谷通りとの交差部に当たるビルだけが綺麗に角の面取りのされている光景に遠き日の絵図面を夢想していたものだが、改めて立体道路制度により配下にトンネルを抱いた奇怪な虎ノ門ヒルズを眺めるに連れ、虚空に漂うチューブを浮遊する移動体が滑空する未来にはまだ程遠くとも、矢張りこれは21世紀の公共インフラのひとつの帰結であると得心する。
 帝都建立に未だ終わりはない。

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