コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

10月17日(木) なんとなくインテリジェント  -ビジネス - ものづくり-

g454.jpg  結果的に知らぬ間に関係者の来訪が執り行われていたと聞けば事務局としては手間を掛けずに幸便と胸を撫で下ろす一方で一抹の寂しさを禁じ得ないのに対し、逆にわざわざ「明日行きます」と連絡を頂戴すれば面倒には違いないものの、日頃の関係構築が功を奏したという悦びも生ずる。
 取り分け本日は、到来された要人から開口一番ご一緒の同じく要人を紹介され、同行の折々に会話の花も咲き、言葉は悪いが一昨日の失態が良きリハーサルとなったか受入れ側も案配よく、アテンダー冥利に尽きる午前中だった。

g453.jpg  過日のシーテックや東京モーターショーに比して同じ見本市でも技術者向け、専門性の高いITS世界大会はビジュアル的には地味だが、所謂モビリティの「自動運転」が成長戦略の一項目に掲げられ、俄かに注目を集めつつある。
 元より先行する移動体と一定の距離を保ち隊列走行するバスは既に8年前の愛知万博で御披露目済(下右写真)であるし、道路上の白線を検知してハンドル操作を補助するシステムは高級車に採り入れられつつある。物流促進を目途に先ず高速道路で自動運転をとのプランは古くて新しい命題に他ならない。
 しかしながら例えば交叉点上に電波を飛ばして路面の物体を捕捉するのは技術的に可能でも果たして何を障害物と看做すのか、或いは飛び出した人間を捉まえて自動車が文字通り急停止したとしてその際運転者の安全性は担保されるのか、更には万一システムを過信して誤作動が生じたら何処までが製造物責任の範疇なのかと、路側や移動体そのものへの膨大な付帯コスト以上に実用化には大きなハードルがある。
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2004年ITS世界大会より
 詰まるところロボット技術同様に人間の叡智に勝るものはないという現実を踏まえ、人の五感に基づく運転能力と「自動」運転をも可能とする先進技術とを、実際のモビリティ操作において両者の主従を含めて如何に分担を図り、その役割に応じた実用的な技術開発を進めていくかが、「未来の夢」の段階を超え現実性が視野に入って来たITSの求められる次のステージなのだろう。

 大会は明日が最終日となるがどうやらこれにて打ち止め。ITS漬けになった二週間も終焉を迎えてようとしている。
 次の一手に向けて再び水面下で立ち回るのが、歴史と伝統を継承すべく自らに課せられた責務なのかと自らに問い掛けながら。

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