コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月25日(水) 金鵄の微笑み  -スポーツ - 東北楽天ゴールデンイーグルス-

g422.jpg  愈々22連勝とは人智を超えたとしか表現の仕様の無い田中投手である。実際先制点を取られようと少々調子を崩そうと、他投手当番時に比べて明らかに得点比率が高いのは勿論エース登板に伴う打線の奮起には他なかろうが、田中投手が負けることは有り得ないとの雰囲気、更には対戦相手も含め黒星を付けるのが憚られる様なコンセンサスが暗に醸成されているという意味で、既に信心の域に達していると評しても過言ではない。癪には障るが野村元監督の「神の子」たる表現が現実に憑依したと言わざるを得なかろう。
 一方で球団史上初優勝を目前にしながら従来とはうって変わって目立たないのが星野監督である。熱血青年監督として「世界の王」に殴り掛からんばかりだった中日時代は元より、取り分け三顧の礼で迎えられ大量投資に基づき優勝を果たした阪神時代は、パフォーマンスの巧みさと相俟ってそれこそ田中投手を遥かに凌ぐ大スターだった筈が、今や憑き物が落ちたが如くオーラが漂って来ない。
g421.jpg  確かに北京五輪の失敗を星野監督ひとりの責に帰すのは酷だとしても、世論の前評判に留まらず御本人も自信満々だっただけに必要以上に評価を下げたきらいは否めず、自省の要素も介在はしていよう。ただ単にマスコミ的な商品価値が落ちたが為だけではなく、元より全国区のタイガースと楽天という基礎露出の差異にも依ろうが、星野監督自身が先頭に立つ指揮官から敢えて後衛に陣取りここぞという場面のみ姿を現す教祖スタイルに立ち位置を変えたことが、結果として東北のファン層に好意的に受け入れられ、現下の好成績にも結び付いたのではなかろうか。
 邪推すれば読売グループや不動産会社の影に陽にのバックアップが薄れた為とも、単に星野氏自身齢を重ねて円熟した、平たく言えば老けたからとも言えようが。初の日本一を果たして汚名返上、有終の美を飾る日は訪れるのだろうか。

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