コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月11日(水) 白壁の道  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

g402.jpg  ロミオとジュリエットまで遡らなくとも例えば長州と会津で悲恋が生まれたり、或いは卑近な例ならばつい最近に至るまで民間企業では、逆に社内結婚に当たっては女性の側が退職するのは暗黙の了解であった。
 勿論今では同一部署のケースでは何方かが異動になるとしても共稼ぎの継続も当たり前になったし、そもそも婚姻とは両性の合意のみに基づく行為に他ならない。しかしながら流石に官邸に居を構える副長官と対立政党の現職議員という構図は、諸手を挙げて歓迎されるには乗り越えるべき壁が多過ぎよう。
 前例が殆ど無いので戦後史の域に入るが、想起されるのは「白亜の恋」であろう。民主党の園田直代議士が労農党の松谷天光光代議士と、不倫の形での「厳粛なる事実」=松谷氏の懐妊が発覚して婚姻に至ったが、厳密に言えば松谷議員はこの時点で既に労農党を離党し無所属の身の上であった。
 それでも与野党の、また保守と革新たる思想を超えた恋路には違いないものの、松谷改め園田天光光氏は程無く民主党に合流し、以降夫直氏とともに改進党、日本民主党と亘り歩き東京からの出馬を繰り返したが二度と再び当選の栄誉に預かることは無かったのである。余談になるが直氏の死後、義理の子息にあたる博之氏とともに86年ダブル選では熊本から出馬、跡目を巡る「骨肉の争い」と話題を呈して惨敗したが、卒寿を超えなお女性代議士第一号のお一人として今もご活躍である。
 この段に則ればと言う積もりは無いが、与野党の同衾もまた時代の変遷の為せる業と公的には誰しも異論を挟み難かったとしても、両氏の活動に微妙な制約が生ずるのは避けられないだろう。
 深読みすれば何時までも隠し通せる事柄でも無かろうから、敢えて参院選が終わった段階でリークを試みたのではとも伺えるが、当面国政選挙も見込まれず、与野党関係も凪であるからこそ目くじらを立てられないという計算もあったろう。
 エドワード8世とシンプソン夫人程に、国政を揺るがす様な一大事ではないけれど。

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