コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

8月24日(土) 生き急ぐ男  -スポーツ - ゴルフ-

g385.jpg  出向時代、文字通り北は北海道から南は沖縄まで視察に明け暮れたのは、民間企業の一サラリーマンたる身分として過分な恩恵に他ならなかったと、その有り難みを痛感するのは企業人に復帰してとんとかく機会に恵まれぬ日々に回帰してからのことだった。しかも往事の視察には漏れ無くゴルフが併設され、地域の名門ゴルフ場に足跡を残すことも屡々であり、だからこそ今般芥屋ゴルフを訪れるに当たっては往事の記憶を喚び覚ますのみならず、些かなりとも研鑽を積んだ腕前を難関において披露し、末端中間管理職の矜持を自らに再呈示したいとの密かな大望も秘められていたというのは幾分大仰に過ぎよう。
 ただ現実には予報通りの豪雨、何とか小振りになった瞬間に急ぎスタートしたものの第一ホールすら完遂せぬままに雷雨警報にてジ・エンド、泣く子と台風には勝てないのである。クラブハウス前には観客席も誂えられ、次週のオーガスタを前に思い切り伸びきったラフを一打なりとも体感出来たのは収穫だったかも知れないが、返す返すも後ろ髪を引かれる退散だった。
g386.jpg  元よりならば帰路に着くのみだが、そこは昨晩に次ぎ旧交を温める展開に至るのは自然の流れだろう。しかしながら些か温め過ぎたか、ゴルフ場のレストランで飲み始め、その煽る様な杯の開けっ振りに「何を生き急ぐのか」との突っ込みに預かったまでの展開は脳裏の傍らに残されていても、惚ける暇もそこそこに後は忘却の彼方、僅かにカメラに収められた、晴れていればさぞや美しかったろうクラブハウスからの眺めだけが自らの行動を物語っている。
 次の記憶は空港に到着してからになるが、同時に送還される途上、後部座席からの「電話しないと寝過ごす」云々との会話が耳に障り、幾ら酔い潰れても航空機を遣り過ごす程には落ちぶれまいと憤りを覚えた瞬間だけが矢鱈と鮮明に甦る。詰まり同僚の読み通り待合で寝入り、叩き起こすべく電話に残された履歴も何等の功を斎さなかったものの、結果として次の便に支障なくありつき、気付けばわが家で床に就いていたとは能天気なものである。  こうして福岡の旅は終わりを告げた。サラリーマンの日々が待っている。

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