コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

8月17日(土) 湾岸海遊族  -地域情報 - 東京-

g368.jpg  公資が東京湾に行きたいと呟いたのは友人から海水浴場の情報を入手したのか、或いは早熟にも海を見ながら来し方行く末に思いを馳せようと思案したのかは定かではないが、問い掛けを受け脳裏を過ったのは台場の海浜公園である。
 ただ実際には同地は人工であるが故の美しい砂浜を有するものの、遊泳禁止の言うなれば豪奢な水遊び場に過ぎず、自らの幼少期を振り返っても海水浴と言えば房総や三浦半島に赴く一日仕事であり、東京湾で泳ぐという発想は皆無だった。
g369.jpg  だから駄目元でと検索に及び葛西臨海公園を発掘したのは寧ろ驚きと言ってよい。里山ならぬ「里海」の名のもとに昨年半世紀振りに東京湾の海水浴場として復活した人工干潟の西なぎさは、実際には10時開場の「海水浴体験」イベント扱いであり、確かにお世辞にも水は綺麗とは言えず膝までの浅瀬でも底は全く見えないし潜水は厳禁、温水並の暖かさも水が滞留して蒸留されない構造の裏返しに他ならない。ネット上では放射能の影響すら誠しやかに囁かれるデマゴークに晒され、記名入場の物々しさである。
 しかも開場と同時に陣取っても子供逹の力作、砂の器ならぬ砂の五稜郭も瞬く間に中川元幹事長も吃驚の上げ潮にかき消され、早朝に出立しなければ酷暑の中、砂浜すら拝めなかったろう。
g370.jpg  それでも水質改善に放たれた蛤に稚魚ならぬ稚貝はリリースしてのプチ潮干狩り気分は乙なものだし、何よりも都心からの近さは魅力である。その分、駐車場から西なぎさまでの距離には目を覆いたくなるものの、東京都の英断に大いにエールを送り、数年を経たらまた訪れてみたい。

 満潮を前に昼過ぎには退散して洗い場替わりに湯処葛西へと赴けば、湯船の中核に「銭湯には赤鬼がいました。近所の頑固親爺です」と地域コミュニティ礼賛的な蘊蓄が掲げられている。実際、清掃係員も多く、露天も確かに23区最大"級"で 自らスーパー銭湯を標榜するだけあると讃えるべきか。

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