コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

7月4日(木) 貴方のお名前なんてえの  -政治・経済 - 選挙-

g273.jpg 自らも候補者であっても党幹部、就く将来を目されまた自認する者は自らの選挙区を省みず広く全国を他の候補者の応援に飛び回らなくてはならない。勿論それは有力な対抗馬が存在しないからこそ選挙区を留守にする行為が可能となるには違いないが、逆に言えば他党が擁立を躊躇う程に圧倒的に優位な地盤を築いて初めて、中央における栄逹を望み得る構図でもある。
 その際当該幹部に支援の意志を示したい関係者は僅かな機会を捉まえて、直接に本人への激励訪問という名のアピールを試みるから、候補者の数少ない"お国入り"の情報は遍く伝播され、結果永田町担当が揃って引越して来た様な出陣式の絵柄が繰り広げられる。
 悪天の予想された維新公園は丸でいざ戦場へと赴く候補者の門出を飾るが如くに、晴れがましく時を追う毎に暑さを増す中に第一声が轟いていた。

g274.jpg  「残酷区」と揶揄された旧全国区の過酷かつ高コストの選挙戦の弊害を回避するために導入された比例代表が、名簿搭載順位の不明朗さから再び個人名票の多寡が当落を左右する非拘束名簿式に改められたのは、候補者にとっては「残酷区」の復活に他ならないが、政党の選挙戦術としては大きな異相がある。
 即ち、若かりし日の石原慎太郎氏はじめ個人で数百万票を荒稼ぎする著名候補は全国区時代なら、中選挙区期の新潟3区における田中角栄元総理宜しく他の候補者の当選ラインを下げる効用しか齋さないが、現行では政党の議席配分に如実に貢献するので文字通りひとりで数名を当選させる甚大な戦力となる。
 ただにも拘わらず70年代の如くに所謂タレント候補の名前が並ばなくなったのは、ひとつには有権者の目が肥えたが為でもあろうが、少なくとも今般は野党に著名人を擁立するパワーが無く、一方自由民主党は名よりも実を取る穏便策を採用したという帰着ではないか。
 勿論蛇の道はではないが、非拘束ならではの戦術もあり、公明党の如く完全党営で地域割を徹底したり、地元からの固定票狙いの落選衆院議員擁立は定番になりつつある。政党によっては重点候補をトップに掲げるなどア行効果にも変容が見受けられるが、新党大地の「もうひとりの鈴木宗男候補」には驚かされた。
 例えば地元北海道であれば公民権停止の党首ご自身と錯覚する支持者は少なくとも、全国かつ連々と候補者の名前が並ぶ比例区なら投票に及ぶ有権者が居ても不思議ではないが、当選する程の票数は望めない替わりに、党の得票には寄与するのだから好都合に他ならない。
 制度の網と言うより拘束名簿式の陥穽を巧みに突いたとしか言い様が無い。ことことに至れば背泳ぎ金メダリストの鈴木大地氏も口説くべきではなかったか。ロッテの内野手と二人揃えて七つ道具を倍付けにしても票は二倍にはならないだろうが。

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