コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月24日(月) 前哨の全勝  -政治・経済 - 選挙-

g266.jpg  都議会議員選挙が直接に政変に結び付いた事例は無いが、93年の日本新党の躍進が直後の解散・総選挙の前触れとなった様に、取り分け12年に一度の巳年は参議院通常選挙の前哨戦として国政を占う大きなメルクマールとなる。
 確かにアベノミクスによる好調なわが国経済に裏打ちされ、与党の優勢は伝えられていたが、綿密な候補者調整による堅実極まりない選挙戦を党是とする公明党ならばいざ知らず、寧ろ保守系無所属も含めた党内の競り合いをエネルギーに転化させてきた自由民主党の全員当選は当事者も驚く結末だったろう。これを神の見えざる手の欠如、過剰設備による内部抗争への序曲と看做すのは些か早計かも知れないが、実質的な野党なき世界の齋す影響は皆無とは言えまい。
 一方深刻なのは民主党で、下馬評では橋下発言による維新の凋落に伴い反自公票の民主回帰により20議席台半ばは確保も見られたにも拘わらず改選前の三分の一の惨敗で、逸早く維新と手を切ったみんなが地方組織に一日の長で辛くも踏み留まったのと対象的だった。
 ただ低投票率が組織という基礎票を持つ政党に有利に働いたのは事実だとしても、共産党の躍進は第三局や民主でなく一定の浮動票の受け皿となったことも示していよう。
 曾て高度成長期における革新自治体が都市部における一過性のブームに留まり、結果社会党が自民批判票を糾合出来ず共産党が躍進した72年衆院選から40年を経て再び自共対決の時代と位置付けるのは早計で、健全野党の不甲斐なさを如実に物語っている。
g267.jpg  政治の安定、機動性の確保のためには参院の捻れ回復が先ず急務であり安易な判官贔屓は禁物だが、壮大な実験であった筈の政権交替が本当に実験に終わった後、基盤政党と批判勢力という二大政党とは似て非なる55年体制同様の枠組みがわが国の求める姿だったのか、新たな実験の幕開けは迫っている。

 都議会議員と相前後して富士山も世界遺産に当選、美保の松原の逆転登録も都議選並みの大勝であったと言えよう。
 富士山を選挙区とする先生のパーティが恐ろしいまでの混雑振りに恒例の焼きそばで暑さも極まれりだったのは、わざわざ改装中の憲政記念会館の通常とは逆サイドの狭い部屋を会場にしたが為には違いないが、何となく御祝儀相場の雰囲気も醸し出しタイムリーだった。

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