コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

6月26日(火) 枠組み  -政治・経済 - 政治・時事問題-

f2.jpg 凡そ合意に至ろうとは思い難かった税・社会保障一体改革を遂に衆院通過まで漕ぎ着けた、その原動力が「政治生命を賭ける」と言明した野田総理にあったのは言う迄もない。
 しかしながら追い込みの段階に入ってからは野党・自民党の"助け船"が功を奏した部分が大きい。実際、大枠の方向性は一致して細部の詰めのみ残された消費増税に対し、民主党マニフェストの全否定に繋がりかねない社会保障は、恰も日ソ共同宣言の如く民・自双方とも都合良く解釈出来る実質的な棚上げという、長年の与党経験に基づく自民党の知恵が、剣ヶ峰の合意を斎したと言えよう。
 果たしてこれは自民党サイドが誇らし気に語る様に「捻れ時代における新たな政策決定のあり方」なのだろうか。確かに小渕政権の金融国会において、野党民主党案を丸呑みにした決着とは様相を異にしているのは事実である。
 ただ歴史を振り返れば、300議席を抱えた中曽根政権の売上税が頓挫した後、竹下蔵相が自・公・民をベースとした税制改革検討の場を細々と維持し続けたのがやがて自らの政権における消費税導入として結実し、半ばその代償として陥った参院の過半数割れ=捻れ現象において、宮澤政権のPKO解禁で再び自・公・民の枠組みが機能した。そしてこの経験則がやがて時を経て自自公連立政権に結び付いた推移を踏まえているからこそ野党・自民党も、消費増税には反対であった筈の公明党にもまたルビコンを渡っても内から政策に関与すべきとの選択を採らせたのだとすれば、歴史に照らして行動を律する知恵、即ち保守の精神が最終局面にして消費増税を為さしめたと看做すことも出来る。
 勿論、パーシャル連合に時間コストが大き過ぎるのは論を待たない。早晩訪れるべく総選挙への過程において、"疑似連立"はひと度は崩れざるを得ないし、増税が総じて選挙にマイナスに響くとすればこの選択が如何なる結果を斎すかは定かではない。歴史は繰り返し新たな自・公・民政権による"プロの政治"が甦るのか、それを二大既成政党の野合として世論が許さないのか、わが国の命運は国民の手に委ねられている。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kayukawa.blog41.fc2.com/tb.php/2577-9ddde040
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【6月26日(火) 枠組み】

 凡そ合意に至ろうとは思い難かった税・社会保障一体改革を遂に衆院通過まで漕ぎ着けた、その原動力が「政治生命を賭ける」と言明した野田総理にあったのは言う迄もない。  しか

  • 2012/07/09(月) 15:50:24 |
  • まとめwoネタ速neo

FC2Ad