コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

5月31日(金) 神は細部に  -ビジネス - ビジネス-

 竹中平蔵という人物には毀誉褒貶あろうが、氏が繰り返し述べていた「神は細部に宿る」とのフレーズは、一面では木を見て森を見ず的な批判へのアンチテーゼであり、建築デザインと政策万般を敢えて同列に扱う恣意的な転用には異論もあろうが、事務的に映る枝葉の剪定にこそ事物の羊蹄が表出するからこそ、古典的な「良きに図らえ」のみに留まらず実務に通じ細部にまで目を配って初めて政策立案たり得るという思想であろう。
 些か卑近な事例かも知れないが、官庁ほどではなくともひと握りのジェネラリスト養成を求められる民間企業においても、細部にタッチし得ない管理者は往々にして誕生し、寧ろベテランが如く事務作業への従事を積んだ後に上官に着任するケースの方が希である。だから事務作業は丸投げしてより上位へのプレゼンテーション、交渉官に専念する絵柄はまま見られ、過剰に権限を移譲し責任だけを引く受けるのがマネジメントの理想系の如くされるが、往々にしてそれは細かい調整、実務の忌避と紙一重であり、平蔵流に則るならば神に叛く行為となる。
 とある高名な政治記者氏は、新聞はベタ記事しか読まないと聞くが、例えば囲みに記された要人のひと言や首相動静に現れた人物像から想像を逞しくして必要ならば裏を取るという発想である。元より基本的な政局の構図は全て頭に入った上での玄人の手筋であるが、「現場」に重きを置き、空中戦のみに堕さないという点でも製造業の根幹にもまた通ずるとも言えまいか。

g233.jpg  昨日は既に部内予選で控えに回された社内のボウリング大会だが二戦目、ゲーム途上で得点力が三桁のゾロ目に嵌まるのを競うコリント的な試みに存外に熱くなり又もやレーン上の人となった。
 あと9ピンで222点との局面で助っ人の女子プロが現れ、当該レーンでの先刻のスコアを確認していたのは玄人らしかったが、見事ストライクでプロと謂えども難しい差配が伺われた。
 だからこそ「細部」が重要と結論付けるのは早計であって、こうした日本企業的な一体感の醸成こそが「神が宿る」ための足掛かりであると、些か曲解しておきたい。

5月28日(火) 横潮神社  -政治・経済 - 経済-

g232.jpg  間もなく全容が解明される成長戦略に至る過程の二本の矢を「ケインズとフリードマンの不埒な同棲」と揶揄するのは強ち誤りとは言い難かろうが、そもそもが緊急避難的に本来相容れぬ両者を副作用を視野から外して一時的にフル起動させるのがアベノミクスの真髄であるとすれば、今更非難を浴びせても自覚的である政権中枢には些かも痛くも痒くも無かろう。
 勿論、何処かで確定売り局面の入る手順こそ予想されたとはいえいざ株価の乱高下に直面すれば、難癖であれ正当な反論であれ、これまで平静を余儀無くされてきた勢力が反転攻勢に廻るのも自然な流れだろう。
 或いは与党内において尚そうした声が充満する事態は望ましい展開ではなかろうが、小泉政権を上回る「政高党低」局面の中、党側の不満が漸く顕在化したと捉まえれば、政府・与党一元化の立場からは由々しき現象であるとしても、擬似政権交代を擬制してきた自由民主党の知恵と経験に鑑みる迄もなく、健全な議論百出と鷹揚に受け止めることも可能である。
 寧ろより意外だったのは、わが国経済にとって漸く妥当な範囲に落ち着きつつあるという為替認識が必ずも許容されず、輸入インフレ懸念が沸々と胎動しているその根強さではないか。
 原料費の高騰が如実に経営難に寄与する地元漁業からの陳情といった損得感情の明確な主張ならばいざ知らず、垣間見えるのは最早深層真理に滞留すると言っても過言ではないアプリオリに奉拝されるインフレ批判、その源流はオイルショックの記憶であろう。
 なる程消費税上げに伴い名目物価が上昇するのは自明の理たろう。しかしながらだからと言ってデフレ脱却を第一課題に掲げつつ尚、消費税上げを視野に当面は名目=実質GDPの維持、更に言えば日銀の物価目標が2%ならば消費増税分との差額、実質マイナス1%で十分との思想は、嘗ての上げ潮論が、常に長期金利を上回る成長率というフィクション故に識者に疎んじられたのと同じ穴の狢と言わざるを得ない。政争の一環であればまだしも、多分に純経済論的な装いを呈するだけ余計に質が悪いとも言えよう。
 デフレ社会においては一定規模のインフレこそが悪魔の誘いにあらず健全な経済発展であると、我々はまだ根源から認識を改めるべく時を重ねなければならないのか。

5月26日(日) パーの上  -スポーツ - ゴルフ-

g231.jpg  長年同じポータルサイトで予約を続けていると、当然同じコースに再三訪れる機会が増えるが、同時に名前だけは視覚に焼き付きながら一向に御目見えしないゴルフ場も現れる。
 ミッションヒルズCCがその見送り組に当たっていたのは、トリッキーなコース設計で名高いピート・ダイの名に由来するのは疑い無い。
 何よりもフェアウェイが狭く思惑通りと言うべきかいきなりのOBスタート、しかも終始ドライバーが引っ掛けばかりで苦しいラウンドである。それでも三番で第二打をリカバリーしてボギーを拾うと、四番163yショートはベタピンのOKバーディだからゴルフはやめられない。ダブルパーありトリプルあり、九番だけ漸くドライバーが当たりロングの3オン・パーながら何とか50とバーディの威力を思い知る午前中だった。
 ただ久々に嘗ての同僚達との気のおけないラウンドで昼に飲み過ぎたのは自らの帰責に違いないが、後半2ホール目で30分近く待たされたのはいただけない。異様なブラインドかつ打ち下ろしは キャデー付き前提で無ければわざわざサグを拵えた様なものであり、にも拘わらず茶店は自販機、妙にカジュアルなフロントが開口一番「ロッカーは使いますか」と、絵に描いた様なバブル仕様の造詣とのアンバランスが痛々しい。
g230.jpg  幸いその11番で幸運なパーを拾い、14番も寄せワンパーと魅せ場も用意したが、二つのショートが何れもダボ以上ではスコアにならない。飛ばない分山岳狭隘コースは寧ろ歓迎すべきところ、前進四打やワンペナに救われた形では情けなかろう。
 流石にパブリックに転じてガイド表示にあるまさにピート・ダイの構想からは池もバンカーも相当にや埋め戻したと見受けられたが、名物のグリーン周りが須く池に囲まれた前半八番(左写真)ショートで何とかグリーン周りにしがみ付いたのが救いだったか。
 幸か不幸か新サンドにも出番は無く〆て101、成績は可もなく不可もなくは大学だけに留めておきたい。

5月25日(土) 太陽は罪な奴  -アイドル・芸能 - 芸能界のニュース-

 サンミュージックの相澤秀禎会長が亡くなった。芸能プロダクションの総帥と聞けば些か強面のイメージも浮かぶが、相澤氏は戦後間もなくの進駐軍相手のジャズバンドのバンマスからプロモーターに進化した最後の世代に当たろう。
 勿論、サンミュージックに付いて語る時、四ッ谷四丁目の本社の映像を欠くことが出来ないのは現役アイドルの投身自殺という衝撃的な事件と抜き難く結び付いているからであり、今ではディナーショーの女王であってもつい数年前まではスキャンダルの女王の名が相応しかった松田聖子氏、悲劇の妻が一夜にして薬物の共犯者に堕した酒井法子氏など、負の遺産に枚挙に暇ないのも事実である。
g229.jpg ただ一方でスターの卵を自宅住み込みで育てた相澤氏の手法、同社の家族的雰囲気には定評があり、逆説的に言えばだからこそ不祥事をマスメディアから隠蔽する術には長けていなかったとも言えるのではなかろうか。
 統一協会に身を投じて芸能界から姿を消した桜田淳子氏の変わり果てた容貌が、幸せ太りなのか、或いはしあわせ芝居の成れの果てなのかは定かではないが、あの本社も移転した特色豊かな芸能プロダクションがひとつの時代の変わり目を迎えたことは偽りの無い事実だろう。

 久々にデルソルのスパゲティを賞味した帰路、気が大きくなってコンビニで子供達にライダー籖を振る舞うと、公資が見事に二等を引き当てた。
 賞品自体は少し高尚なフォーゼのフィギュアに過ぎなかったが、特筆すべきは六等だった祐旭と比べるべくもなく、公資の籖運であろう。国立を目指すべきなのかも知れない。

5月24日(金) 承知していない  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

g228.jpg  現在の総理公邸は旧官邸を移築したものであり、羽田総理夫人はじめ二二六事件の記憶から旧軍人の霊云々に言及した例は少なくない。
 ただわざわざ民主党議員が質問趣意書まで誂えたと聞くと、恐らくは警備も含めリスク管理上安倍総理は公邸に住むべしというのが本旨ではあろうが、些か失笑を禁じ得ない。政府も「噂は認識している」とも応えられなかろうし、紋切り型に「承知していない」との答弁書を閣議決定したのもやむを得なかろう。
 多分の不謹慎を省みず述べれば永田町における怪談と言えば旧ホテルニュージャパンを嚆矢とし、今でこそプルデンシャルタワーに建て替わったが、火災から約15年放置された姿はかく風評を喚んでなお否定し難い光景ではあった。既にその記憶は風化し、一方で並行移動した公邸に噂が絶えないのは、霊が通説と異なり土地よりも建物に由来したということなのか。
 恐らくは建屋そのもの並びにその古色蒼然さが古の記憶を想起させるのであり、菅官房長官の「言われればそうかな」の回答が正にその構造を物語っていよう。
 小泉元総理の様に「一度会いたいと思ったんだけど」とウィット満載で受け流すべきなのかも知れないが、微温的な国会のひと幕。寧ろ安保騒動の最中に岸総理が日比谷高校脇に脱出したとされる、旧官邸時代の抜け道は健在なのか。或いは、官邸側の出口とされた男子トイレの「大」の一角は公邸として利用するに当たり通常の便器に復されたのか。
 謎は尽きない。

 「有隣会」は論語から名称を戴いたという如何にも由緒正しい自民党派閥の流儀に則り、名簿が存在し派閥パーティを開催するにも拘わらず何故に谷垣「派」でなく「グループ」扱いかと問われれば、他派閥就く分裂元の宏池会との二重国籍を認めているかららしい。
 従って御丁寧にも総会も木曜昼を避け、毎週水曜に開催している様だが、派閥の派閥たるもうひとつのメルクマールたる会費は如何ばかりなのだろうか。
 謎は尽きない。

5月23日(木) 二つの刀  -スポーツ - プロ野球-

 ラミレス、中村、谷繁、更には井口に谷も控え、今年は2000本安打が目白押しである。他方投手に目を転ずれば既に2008年に200勝に到達した山本昌投手はなお健在だが、後に続く西口、石井も予断を許さず投打の格差は明白である。
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投手廃業後1956年には
内野手として77試合に
出場した真田重蔵氏
 これはわが国独自の週一日登板の定着による先発投手の登板数の低下が果たした要素は少なくないが、投球マシンの発達による打撃練習機会の拡充など、総じて打者有利の球界の現状を如実に示していよう。
 70年代までは肩や肘、腰の故障への治療方法が確立されていなかったが為でもあるが、実績を残した投手の打者転向も屡々見られたのは打者人材を欠いていたからであり、現在は逆に投手受難の世故に打者として極めて秀でた才能を有していたとしても投手経験あらば先ず投手優先とされがちで、話題の大谷選手もその文脈に位置付けられよう。
 だからこそ大谷「投手」の5イニング二失点の初登板は投手主導にさせるにも、逆に廃業して野手に専念させるにも微妙な成績であり、逆説的に二刀流論者にはこれ幸いであったかも知れない。
g240.jpg  時恰もベースボールマガジンが二刀流特集を組んでいる。週刊ベースボールこそ安定しているが、月刊から季刊を経て隔月刊に落ち着いた本家マガジンは、特集も数年サイクルの使い回しに堕していたが、このところ漸く時宜を得た企画が復活しており、「大物外国人」に次ぐ今般もタイムリーだろう。
 ただ投手、野手双方で一流の成績を残した野口二郎や西沢道夫、関根潤三といった先達や、三原魔術で短期間は真に二刀流だった永渕、外山ら定番以外に金田、平松、堀内と投手にして長距離打者にスポットを当てていたのは好感が持てたが、故人だからかも知れないが「三番一塁手」でスタメン出場した梶本隆夫氏(写真左)の言及が無かったのは少し不満だった。
 更に言えば75年のDH制導入後も代打に起用された日本人初の大リーガー・村上と阪急・山田の両投手、更には近年の桑田、松阪ら。或いは逆に入団16年目にして突然ワンポイント登板が巡ってきた長谷川一夫、延長戦でブルペンに入った金村義明といったマニアックな事例にも、今後の大谷選手の行く末を占う為にも触れて欲しいところだったろう。

5月22日(水) 一筆啓上  -小説・文学 - エッセイ-

 書物は事実関係の知識習得という観念が強いためだろうか、総じて随筆には縁遠く、文庫化された工藤官九郎氏のエッセイが目に止まったのも氏の高名に伴う単純な興味に過ぎない。
 ただ実際には80年代アイドル・ドラマの系譜を引く様な氏の手掛けたTV番組には無縁、映画も偶々CSで「舞妓Haaaan!!!」を鑑賞したのみであり、そもそも脚本家として卓越していても平の文章もまた巧みであるとは限らない。だがその先入観は見事に打ち破られたのだから矢張りアンテナは幅広に張り巡らさなければならないということか。
 リズム感もさることながら、所々に散り嵌められた笑いの要素の配置が絶妙で、文章のもうひとつの羊蹄たる枕と結辞の中でも取り分け後者、オーラスの一文で〆めたり落としたりの自在さは、文筆家の端くれを僭称する私も時に活用しながら必ずしも満足し得ない手法だけに、矢張り当代一流とされる御仁に相応しい筆の運びであると兜を脱がざるを得なかった。
g227.jpg もうひとり意外な好文家と評しては失礼だが、新たに発見したのはすがやみつる氏である。
 小学校中学年にコロコロコミックの発刊を迎えた世代には「ゲームセンターあらし」の作者として懐かしい名前ではあるものの、漫画家の記す自らの回想を交えた漫画史が資料的に高い価値があるのかは疑問だったが、タイトルにある「仮面ライダー」の文字に触発されて手を出してみると意外や意外、そこには漫画家の文章にありがちな、作家に対し一級下の如くに位置付けられるが故の反発と、その反動から他の漫画家を互いに「先生」と崇め立てるか見下すかの不毛な自慢話は皆無で、実に冷静な筆至に終始している。
 よくよく調べてみると氏自身既に作家に転向を果たしているからこそ、"文化の主導権争い"から超越し得たのかも知れないが、かく文章を認め得るならば漫画に飽き足らなくなるのも自然だろう。
 視覚に扇情的に訴えるビジュアルと、知能に理知的に働き掛ける文章の効能としての優劣は遭えて問わないけれど。

 会館から昼のパーティを経て再び会館へ。今日は少しだけすてきな梯子でした。

5月21日(火) 一人静  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

 発端は橋下発言であったとしても、憲法改正、経済自由主義と保守の色濃い維新と、行革はじめ経済面では共通項はあっても寧ろリベラル要素の強いみんなの同禽には原理的に無理があったのだろう。
 少なくとも参院の捩れを継続させてキャスティング・ボートを握り、選挙後には瓦解する民主党の右側を飲み込む様な目算があるならばいざ知らず、どう足掻いても衆参の三分の二議席確保のための左右からの補完勢力を超える見込みのない現状では手を握る誘因に乏しくなるのもやむを得ない。
 但し、純技術的に参院選戦術として見た場合、三人区はみんな、一・二人区が維新という住み分けが合理的であったかは別にして、更なる野党分断は政権与党を利するのみであり、現実には今更新たな候補者を多数輩出して両党のガチンコに陥る選挙区は少なかったとしても、形式上でも何方かが自主投票になれば勢力図は変動を余儀無くされよう。
 存外に旧太陽との協議離婚には進展しなさそうな維新に対し、日々幹部間の確執ばかり伝えられるみんなの党は、このままでは行革のみならず原発ゼロ、消費税凍結という主張からみても、生活の党と歩調を合わせざるを得ないとも読める。
g226.jpg  父の見果てぬ夢たるひとりぼっちの離党から新党設立に踏み切った二代目が、これも父の為し遂げ得なかった小沢氏との連携を図るならば政治史的にはトピックスたり得ても、政局へのインパクトには乏しかろう。
 益々盛り上がる代表の髪型の反面、側近の影も薄くなり些か迷走しつつあるみんなの党は何を目指すのだろうか。

 定番になった「文化人・芸能人の多彩な美術展」に赴く。確かに特定界隈における著名人の書や絵画、写真を楽屋ではなく砂被りから鑑賞している奇妙な感覚こそあれ、こうしたプチブル的試みと対極を為す反エスタブリッシュ性こそがステイタスであった筈の維新・みんなが、橋下発言により思想そのもの以上に表現における知性が問われる位相の転移が行われたとすれば、この場に両党の影が見当たらないのは象徴的とも言える。

5月19日(日) 御前も蝋人形にしてやろうか  -地域情報 - 東京23区-

g221.jpg  蝋人形と聞けば東京タワーか改装中の船の科学館に係留された青函連絡船・宗谷のおどろおどろしい光景が浮かぶが、お台場に新設されたマダム・タッソーは本場ロンドン御墨付きのソフィスティケイトされた観光名所のそれである。
g222.jpg  その分如何にもエンターテイメント性には欠けようと思いきや、スポーツ系の著名人には、石川遼選手ならパッティング、故セナ氏なら動体視力をモチーフにした早押し、三浦カズ選手なら小さなゴールと競技に因んだミニゲームが用意されており、子供騙しには違いないがそもそも小学生顧客が少ないだけに独占状態である。
 加えてマドンナやマイケル・ジャクソンにはド派手なステージ衣装、YOSHIKIにはギターとベースに鬘まで用意されており、教授にキーボードが割愛されていたのは残念だったがビジュアル的にも良い絵柄が容易に構築出来る。総じて微妙に旬を越えた人物主体に感じられたのは、ターゲットに見合う品揃えなのか、そもそも蝋人形とは肖像権の許諾含め製作にタイムラグを擁する構造物なのか。

g223.jpg  わざわざ土産にオスカー風の彫像に「Yuuki」「Koushi 」と刻印し、ポン酢や塩も悪くはなくとも、結論は親子揃って普通のソースには叶わないと有り難みに欠けるたこ焼きミュージアムを経て、午後は東京トリックアート迷宮館にも顔を出す。
g2.jpg  八景島にも期間限定で同趣の展示があった様にこの数年矢鱈と増殖しているが、江戸情緒を基調にとの触れ込みも定番の左右奥行きが異なり巨人と小人になるギミックを土俵に誂えた程度で後段は江戸は何処かに消え失せた同巧異曲に過ぎず、結局未だ高尾山トリックアート美術館を超える逸品には御目に掛かれていない。
 本家を幾分小振りにしたレプリカ的な見世を手軽に一網打尽総に出来るコンパクトさが、観光都市・臨海副都心の真骨頂とするば、何れも見事にそのコンセプトには合致しているのだが。

5月18日(土) 砂の器  -スポーツ - ゴルフ-

g219.jpg  黄金週間にお伴した元政府首脳の方からは腰を捻り過ぎない様にとの有り難い御宣託に預かったが、同時にバンカー多数のコース柄か、使い勝手の良いサンドウェッジもまたお薦め戴いた。
 ほぼワンセット丸々新調してからというものクラブ熱は冷めがちだったが、未だ正しいバンカーショットが体得出来ず救い打ちでお茶を濁している身の上に折角の御推奨とあらば、話の種にも一本入手するにしくはない。
 調べてみるとかくイワタヤは丸ノ内に店舗を構え、比較的年輩者向けのクラブ造りでその筋には定評のある老舗で、距離が出ずウッド頼みの、若かりし時分から既にお爺さんゴルフの私に持ってこいに見受けられるではないか。
 ただ如何せん平日に赴いてもやおらウェッジ片手に会社に帰還するのも憚られるし、土曜にわざわざ閑古鳥の泣くオフィス街を訊ねるのも癪である。と思案に呉れていたら救う神あり、当のイワタヤの支店が何の因果か杉並区はハイランドセンター内に鎮座在しているではないか。
 今でこそ広さを求めて練馬区平和台のファーストゴルフが定番と化しているが、嘗てまだ自家用車も存在しない折、クラブを担いでコミュニティ・バスすぎ丸で毎週末浜田山まで通った先が、名レッスンプロの名も欲しいままに今(から少しだけ前)を時めく内藤雄二氏の実家にしてわが国唯一のゴルフ専門学校併設の同地に他ならない。
 ここ迄来れば最早御縁以外の何物でもなかろうとばかりに早速本店から取り寄せるべく手配し本日購入、そのまま試打に及ぶとは便利極まりない。元政府首脳氏仰せの「飛ぶんだならぬ"出るんだ"」こそガセネタだったが、その名も"easy"サンドは思い切り卵型で如何にも砂を弾きそうなばかりか、58度を活かしたピッチ・アプローチにも活用出来そうである。
g220.jpg  バンカーが待ち遠しい、と言えば嘘になるが。

 遂に携帯電話を与えられた公資が自分の方が一世代新しく着メロも多いと誇らし気である。
 早速子供同士でメールのやり取りを気取っているが、確かに面と向かうと気恥ずかしくとも文章ならば成立する会話も存在するから、本来双方向でありながら時に一方通行に留まる駆け引き自体がコミュニケーションの一要素を形成しているメディアに、幼少時から慣れ親しんでおくことも有意義なのだろう。
 程無く今や別の小学校に所属する嘗ての御近所さんとの交流も始まった様で、今のところ男児ばかりなのが微笑ましくもあるが、何れメールが届くと家族に秘匿するが如く立ち上がる日もそう遠くはないのだろう。
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