コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

8月29日(月) 時の流れ  -政治・経済 - 野田内閣-

 先方の政党や職責が変わってなお昔話に興じている自らを顧みると、永田町周辺居住者生活も長くなったなと実感するが、更に思い知らされるのは関係者ともに数年振りに、先方は店をも違えて、飲食店の方に邂逅する局面ではないか。
 派手に遊興に耽った実績にも欠けるが、流石に皆マイルドになって来たかと感慨に堪えないのは、こちらが年を取ったのか、果た又歌舞伎町が健全になったということか。

 真っ先に本命視されたが故の悲劇かと思っていたら、割って入った形の前原氏のスキャンダルと、海江田氏の著しい政策転換に助けられ、ひと周りして穏便なところに落ち着いた形の野田新代表である。
 それでも毎度戦術として囁かれながら、50余年を数える自由民主党の歴史においても、第一回総裁選における石橋・石井連合の七票差の逆転しか実績の無い下位連合が成立したのは、小沢色への反発の大きさを物語っていようる。
 勿論、野田氏が第一回投票で百票を集め得たからには違いなく、「どじょう」にしろ中小企業出身にしろ、果てはA級戦犯は戦争犯罪人にあらず発言にしろ、明確に保守かつ自由主義経済に立脚する代表を選択したのは党として懸命な判断であったし、逆に自由民主党としては非常に責め難いカウンターパートに違いない。
 来るべき臨時国会における三次補正審議から早速、財源論がクローズアップされ、それは代表選を通じてトーンダウンしたとはいえ消費税論議に直結しよう。先ずは役所受けの良さが"傀儡"とも揶揄される、新総理のお手並み拝見である。

8月28日(日) 若者にクルマを  -車・バイク - -

f316.jpg  日本企業の特質のひとつに家族意識の構築による一体感の醸成があるが、今や失われつつあるその特性を維持しているのは古式ゆかしい大規模製造業たる秘訣であり、同時にまた余裕の所産でもあろう。
 その一環として家族を「職場」に招く催しが年一回開催されるが、所詮、企業における自らはその見返りに応じた全人格の一部の拠出に過ぎず、袖振り合う縁を超えるものではないと常々思ってはきたものの、偶には企業人のあり方を垣間見せるのも社会勉強かと今般わが家で参画してみた。
 些か宗旨替えにも映ろうが、従来社員が模擬店やら隠し芸やらに挑む如何にもの演出が施されていたところ、経費節減の折、関連アミューズメント施設に搬送され適宜遊興がメインとなり、会社滞在は僅かとなった陥穽を突いたとも言える。
f317.jpg  それでも会社そのものも、震災を踏まえた防災対応視察では簡易担架のモデルになったり、災害対策室のテレビ会議越しに親子で対話してみたりと思いの他わが子も満足気だったし、祐旭はこの父にして到底予想出来ぬ愛嬌を同僚に振り撒き、一方人見知りの公資は至るところから風貌の父との酷似を指摘されていた。何よりも日頃昼食を採らない父が初めて改装後の社内食堂を訪れたのも、こうした契機なかりせばであろう。

 職務上引率・随行員としては度々足を運んだお台場メガウェブでは、丁度開催中のマルシェで被災地の物産を試食し、未来の車はお休み中だったので昔の車コーナーで新マンのMATビハイクルの原車・コスモスポーツを嘗め、ヴィーナスフォートの段ボール迷路と練り歩く。
f318.jpg  更に一昨日に続く運転シュミレーターだが、減速と停車位置が肝になる電車に対し、こちらはF1なので高尚なマリオカートとも言うべきだろうか。
 足漕ぎ電力補助のキッズ・ハイブリッドは組立実習もあってプチ・キッザニア的な上に、短時間なら電気だけでも走る仕様がまさに当面の現実解としてEVよりもハイブリッドを掲げる企業のPR戦略の一環を為していた。オーラスのキッズカートの初心者講習も、手押しと紐でのブレーキ・アシスト役の父がつんのめってスッ転びそうにはなったが、思いのほか満喫出来たのではなかろうか。
 閑古鳥で視察等のイベント開催には好都合な平日しか見慣れないために、猛烈な混雑振りには驚いたが、おかけで当選予約済アトラクションのアナログな時間切り替えに手間取ったのは一考を要しよう。ただ集客は一様にマニア層とも見受けられないし、高い安全性を求められる自動車の性質上、幼児は殆ど体感出来なかったが、たとえ遊興と販売がストレートには結び付かなくとも若者の車離れ対策としては有用な長期戦略であり、不況から当初予定の10年を超えて恒久機関になりつつあるのも、却って好都合だったのかも知れない。

8月27日(土) 明るい阿波踊り  -学問・文化・芸術 - 演劇-

f314.jpg  黄金週間には大道芸人を集め、着物を引き摺るパフォーマンスに寧ろ前衛の域に達しているのではないかと疑われた高円寺も、昨今は古着屋の増殖に留まらず紳士服のアオキやモード・オフと下町の服飾街と化しつつあるが、最大のイベントが晩夏の阿波おどりであることは変わりない。
 ただ本年は節電対応で15時スタートに繰り上がり、必ずしもその告知が十二分とは言い難かったためか、例年に比べれば明らかに人出が少なかった。却って何時もなら踊りの真っ最中でハレの日の喧騒を味合いながらの夕食に相応しい飲食店が、何処も満席で居住者にとっては動きが取り難かったか。
f315.jpg  一昨年は勇躍、連の一員として豪雨の中に祭りの一翼を担った祐旭もすっかり熱が覚めのか、神社で縁日をさらっただけで退散し、公資と二人練り歩いてみたが、幾ら例年より空き気味とはいえ年中児が垣間見るには些か人の波が堆い。マンション在住時代は定番メロディの大音響とともにベランダからも微妙に待機状態でまったりした連群の姿を観察出来たが、中通り方面は静かなものであり、幾分の消化不良の中、夏休み最後の土曜は暮れていった。

 杉並区立内でも9月始業と相半ばする模様だが、馬橋小学校は来週月曜29日が始業式である。
 ゆとり教育の見直しから増えた授業時間を賄う措置として是認せざるを得ないが、8月中の始動は、私が当事者なら何となく腑に落ちないだろう。

8月26日(金) 日の丸特急  -趣味・実用 - 鉄道-

f311.jpg  恒例の墓参と神社での亀見物を済ませた後、赴いたのは昨日出足を挫かれ繰り延べしたリニア・鉄道博物館である。
 万博土木需要に併せ貨物路線を転用したあおなみ線によるアクセスから行楽気分を味合えるのは、新交通システムで新幹線に並走する大宮の鉄道博物館と同じ構造だが、いきなりリニアと新幹線の実験車両が出迎えて呉れるのはまさにJR東海の広告塔に相応しかろう。
 ただ肝心の展示室は二階から見下ろせばガラスに遮られるし、折角の歴代新幹線勢揃いも一階同一平面上は柱が多過ぎて一望の絵柄を描き切れない。何よりも最大の売りである筈のリニアが、いざ蓋を明けてみれば冒頭と実験線の車輪から浮上走行への切替りや400キロ超走行の揺れを体感する疑似体験コーナーと、人気のジオラマに20分ワンサイクルの内数回登場するのみとは些か看板倒れの感は否めない。例えば我伝引鉄的で難しいとしてもルートのあらましや、リニアで変わる未来の生活といった夢を語る展示をもう少し充実させるべきではなかったか。
f312.jpg f313.jpg
 勿論それは現に山梨実験線に試乗した特権を有する者の弁に過ぎず、たとえ鉄博の廉価版に映ろうとも大宮まで訪れ難い中部県居住者のニーズは充分に満たしているという評価があるのは、オープンから半年近くの平日でも充分な混雑振りからも類推されよう。
 制服に身を包み長ひかりの運転台で撮影に及んだ祐旭が「お仕事体験はないの?」とボヤいていたのは御愛嬌だったが、在来線とはいえシュミレーターにも幸い二人当選したし、都市変遷評論家を僭称するに値する足跡は残せたのではないか。
 名古屋からの帰路、再び新富士―掛川間が危うくなったものの、何とか品川まで定時で辿り着き事なきを得たのは、不幸中の幸いであった。

8月25日(木) 雨のオーズ  -テレビ・ラジオ - 仮面ライダーオーズ/OOO-

 8時過にわが家を後に東京駅に到着すると、あろうことか新幹線が豪雨で運転見合わせとは怒り心頭である。東海道新幹線では北陸方面への利便性から敢えて北に迂回し米原経由としたのが、雪害のメッカと化したのは大いなる失策として語り継がれているが、新富士―掛川間が水のネックたるを失念していたのは迂闊だった。
 結局乗るべきのぞみは沖縄に次ぐ欠便で、数珠繋ぎの新幹線口近隣を回避して地下のみどりの窓口で午後に振り換えたのは我ながら懸命ではあったが、沖縄サマーランドとかく雨に祟られ続けようとはお祓いでも受けるべきなのかも知れない。

f310.jpg  やむを得ずプランタン脇の丸の内東映に駆け込み、空き時間をオーズ/ゴーカイジャーのスーパーヒーロー二本立てに充てたが、TVの拡大版の如しで如何にも添え物的なゴーカイジャーは兎も角、松平健氏の徳田進之助の助太刀は、前作・レッツゴー仮面ライダーにおける特撮ヒーローの客演を遥かに凌駕する東映オールスター路線ここに極まれりで、単純に楽しめた。
 ただ幾ら同じ脚本家の手に依る電王宜しく笑いの要素を加算してみても、根底にあるオーズらしい健全性は拭い切れていなかったから、アクシデントが無ければわざわざ映画館に足を運ぶ気にならなかった予感は的を射ていたとも言える。
 お馴染みの「引継」で登場した次作フォーゼの合体ロボット的な変身を戦隊ヒーローとの融合と見れば益々の東映総動員とも受け止められるが、一方で学園が舞台となればアイドル色を強めてマニアックとは異なる位相に進む懸念も生じよう。
 それでも旧作の焼き直しを堂々水曜夜に放映するウルトラに比べれば余程健全には違いないのだが。

8月24日(水) 野球小僧に逢ったかい  -スポーツ - プロ野球-

f308.jpg 飯田橋と水道橋の中間という、凡そビジネスには不向きな立地の企業にとって、数少ない利点は至近の東京ドームにて職務上野球観戦の機会にまま恵まれることだろうか。
 その際、折角球場まで足を運ぶならば寧ろ存分に非日常感を味合うために、贔屓のチームの勝敗以前に手に汗握る接戦を期待したくなるのは人の性だが、より厳密に言えば長丁場でも派手な打ち合いを所望する御仁が少なくないのではないか。
f309.jpg こうした試合は解説者や玄人筋からは"大味"として忌避されそうだが、彼等の賞賛すべく投手戦は接戦には相違なくとも、生で見るには些か盛り上がりに欠けるきらいがある。逆にTV中継には打ってかも知れないが、地上波から駆逐され時間に制約の少ないBS/CS放送主体となった現下に、国際統一球の導入により飛躍的な投手力の向上が現出したのは皮肉な結果だろう。
 加えてそれが眼前にある読売巨人軍に象徴される著しい「貧打」をも斎した事実は、過去の本邦職業野球の打撃記録の価値すら貶めかねない危険性をも有しているし、五輪から野球が消え果実の分配を巡ってWBCすらボイコットの俎上に上る、野球の国際化に反する動きが拡がる中での統一球採用もまた遅きに失したと言うべきか、必ずしも時流に沿わぬ決定との様相を呈しているだけに、二重の皮肉である。
 日本プロ野球としてはこの投手主導たる外部要因を、例えば米国並みにローテーションを中4日として主戦投手の有効活用を図ることにより投手の個人成績のベースアップを期すなど、災い転じて福と為す意思も必要なのではないか。これもまた本邦野球を国際標準に近付ける試みに帰するならば、又してもの皮肉には違いないのだが。

8月23日(火) 分水嶺  -政治・経済 - 民主党-

f305.jpg 百家争鳴の民主党代表選を連々と眺めて気付くのは、予想される顔触れのうち四氏までが一区選出ということである。残る三氏も京都市内、船橋であり、大阪12区もベッドタウンと見做せば、如何にこの政党が都市部を基盤に成り立ってきたかという歴史的経緯が伺われる。
 但しそれは農村から都市への人口移動に伴う、都市部新住民の労働組合を通じた糾合との70年代的な文脈から捉えられるべきではなく、小選挙区制における都市部の選択の振幅の大きさに由来するものではなかったろうか。
 一方で鳩山グループが事実上三分される形で候補者が乱立したのは、領袖を総理総裁に導くためにこの指止まれで集まった集団たる、古式ゆかしい派閥の姿を体現していると見ることが出来る。或いは自前候補、即ち後継者を持たない小沢グループを嘗ての田中派木曜クラブに準えるまでもなく、今や雇われマダムに依る単なる継承集団と化した自民党派閥に対し、寧ろ派閥勃興期のダイナミズムすら感じさせよう。
 前者に鑑みれば移り気な都市中間層が損得勘定と自民党への忌避感から選択した反対党の命運は、その移り気に鉄槌を下されるであろう黄昏を迎えたとも読めるが、後者からは当該政党がこの国の一翼を担うべくエネルギーの萌芽をも予感させる。
 とは言えその党内の疑似政権交替を党勢の維持、活性化に還元させるためには、反対党が嘗ての日本社会党の如く決して政権政党たり得ないとの前提あってこそであり、野党が都市基盤に依拠する民主党指導者層へのアンチテーゼとして地域経済への手厚い補助ではなく、都市部主導の経済活性化とそのパイの分配を掲げることにより、その勢力基盤そのものを簒奪することは決して不可能な見通しではない。
 幸か不幸か今代表選において時間的制約からもこうした政策論議が行われないのであれば、野党は以て自らへの課題と受け止めなければなるまい。

8月21日(日) 都市の発見  -スポーツ - ゴルフ-

f307.jpg成績の維持、向上には鍛錬あるのみと心持ちも新たに練習に赴くが、サマーランドからの帰路、新たに発掘した武蔵グランドゴルフを目指すのだからひと筋縄では進まない。
 昨今の定番、ファーストゴルフに不満はなくとも、嘗て意味もなく練習場巡りに明け暮れた霊験も新かたにと言うべきか、新規性を求める性癖の又してもの発露である。
 ただその道すがら、毎週末練習に勤しんでいた時分、バスを経由して長駆再三足を運びながら、既に跡形も無くなっていた三鷹ゴルフが、ゴルフ練習場跡地にありがちなマンション立地への転用ではなく道路予定地故の撤収であったことに気付く。
f306.jpg 確かに近隣まで拡幅が進みつつあるが、その先は到底地上げも叶わなそうな住宅街だから、三鷹まででは甲州街道の代替として機能しかねるし、そもそも「東八道路」の看板に偽りありではないか。まさに立派に社名にもなっている電鉄の「京王」に比して、わが国道路整備の遅れを象徴するが如き事例だろう。
 道路視察は端役なので肝心の練習に戻れば、結局武蔵ゴルフが開場前であり、ならば近隣に生き残る久我山ゴルフで済ませばよいところ、わざわざ環八を北上して光が丘ユープラザへと梯子するのだから酔狂の極みだろう。
 ただ三階が屋上、駐車場上にネットを貼って距離を稼ぐ面白い構造が発覚したし、多数練習場を制覇しても技量の向上には何等の効用は無かろうが、休日に制約が多く尻が重くなりそうな環境において鍛錬に及ぶひとつの誘引たり得れば幸いではなかろうか。

8月20日(土) 旧交と新興  -趣味・実用 - 趣味と日記-

f303.jpg 御成婚二次会の波がひと段落してからも、つい数年前までは歓送迎やらの題目にかこつけては大学時代の友人達と集まっていたが、昨今は皆家庭や子宝に恵まれ、何より幹事役たる自らの不精とも相まって、こうした機会も急減しつつある。
 だからこそバブル真っ盛りの平成2年に、学生の分際で予算25百万円の国際会議を催した元事務局の会合が、年一回当該会議の開催時期に因んで八月第三週末に継続されているのは貴重に他ならない。
 ただこうしたイベントも年を経る毎に参加者が固定化し、遂に昨年は僅か七名に留まったのは今後に際する赤信号に他ならなかったろう。
 その危機感との因果関は定かではないが、本年に及び幹事団が採用したのがFacebookの活用である。確かに単なるメーリングリストやHPによる連絡体制に比して相互性も高く認知度向上に繋がる効用は小さくないが、特筆すべきはその告知にあたって新たにメンバー限定のウォールを立ち上げたのみならず、既存の同世代のサークル面子の「グループ」を活用したことだろう。
f304.jpg 全国26大学に委員会を有する巨大なサークルで活動も多岐に及んでいたから当該会合の案内先は従来その一部に留まっており、必然的に「グループ」への告知は本来の参画予定者の周辺に対象を拡大する結果を斎す。
 これは新規参入の無い集団のサバイバル戦略としては懸命な判断だが、幾らサークルそのものという共通のバックボーンを有するとはいえ、卒業から20年内外を経ての"新規募集"ともなれば参画する側にもそれなりの躊躇は生じよう。
 結果的に従来の枠組みを超える事態には至らず、来春に向け自ら音頭取りを始めた「卒業20年祭」に向け、その前哨戦たるべき壮大なる実験は成立しなかったのだが、絆の濃い「閉鎖性」を優先すべきか、或いは緩やかな拡大を企図として未来指向の側面を持たせるかという、検討すべき題材を与えて呉れた意義はあったのではないか。
 勿論、息子達も幹事夫妻御子息の「子どもの部幹事」振りに呼応して遊技に勤しんでいたし、20名以上の出席を確保したのは幹事の労力に依るところが大きく、足で稼ぐ地道な努力が功を奏する構造には何時の日も変わりないのだが。

8月19日(金) 濡れていく僕たちを  -育児 - パパ育児日記。-

f299.jpg 幸い休日出勤も回避されたためお盆のプール〆めにと向かったのは東京サマーランドであった。
 ところが昨日までの猛暑が嘘の様に途上から豪雨に見舞われるとは沖縄に続き不運窮まりない。確かに予報は雨模様だったらしいが、普段家を出る際に降っていなければ傘も持たない私には自らの遠出の際は必ず晴れるとの根拠の無い自信があったところ、脆くも崩れ去った形である。
 それでも流石にお盆の平日最終日故か猛烈な混み具合い、かつ屋外が雨とあれば売り物の波のプールは芋洗い状態の極みである。
f300.jpg ここで怯んでは一家で大枚壱万円以上を叩いたのが無に帰すので強引に外にも出てみたが、嘗て訪れたグアムのホテルに手軽な遊園地も加えた如くで良く出来たリゾート仕様とはいえ、雨足激しくなるばかりでは辛い。
 幸いプールは屋外でも温水だったし、その内部の陸地部分にある子供用遊技場にて濡れ鼠になりながら活動を続けたが、流石に耐え切れずジャグジーに逃げ込み、程無く屋内へと退散した。
 水遊びなのだから些かならば天から水滴を浴びるのも厭わないものの、かく事態に遭遇して困惑するのは記録者としての使命との葛藤である。
f302.jpg何しろ沖縄でカメラを破壊したばかりの身の上故に細心の注意を払うべきだが、流石に一眼こそ鞄に鎮座したままながら、勝手に水に強いと決め付けたビデオカメラはほぼフル稼働である。
 おかげで波のピーク時以外はそれなりにスペースのある屋内プールを経て、地下の温泉大洞窟に辿り着いた時分には如何ともビデオの焦点がボヤけていて不安を隠し切れなくなってきた。どうやら水分の混入した液晶部の不調でレンズはじめ撮影サイドには支障が生じなかったとは、とんだところで意外なSONY製品の頑強さが立証されたが、何時までも強引さが通用する訳もないし、来年は耐水性の動画付カメラを仕入れるべきであろうか。
 往路は中央道の通行止め、復路は大渋滞で下道と艱難辛苦を強いられたが、多摩方面にはまだ見ぬ訪問先が眠っていることを再認識させられた一日。
次のページ

FC2Ad