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コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

3月25日(木) 金の草鞋  -スポーツ - プロ野球-

e571.jpg パ・リーグからはや開幕した職業野球だが、一昨年の首位打者・横浜の内川内野手とフジテレビの長野アナが目出度く御成婚に至った。嘗てのスチュワーデスに替わり女子アナは野球選手の妻たる最右翼だが、今般はその職業分類が主題ではない。
 注目すべきはこのカップルもまた女性の方が年長であり、俗に金の草鞋を履いてでもと称される二歳の年の差であることだろう。ただ比較的若くして世に出、スターともなれば高収入を手にするスポーツ選手は、寧ろ若き時分に身を固め、生活に落ち着きをもたらす方が成長に資するとされるだけに、二歳の差など全く目立たないばかりか、まだまだひよっことも言うべき姉さん女房である。
 例えば野村克也氏は4歳、東尾修氏、江川卓氏、松坂大輔選手は何れも6歳、イチロー選手8歳と一般社会では珍重されそうな夫婦が目白押しである。これを超えるのは中日の落合監督で9歳差かつ夫人の強烈なキャラクターが往時の話題を浚ったのは記憶に新しい。が上には上があるもので、氏の現役時代にも南海の岩木捕手という10歳差の強者が存在したが、この度これを超える記録保持者が誕生したとは、野球評論家として論評を加えずには居られまい。
 話題の主は去る8日に入籍した横浜の山崎憲晴内野手で、実にその隔たり13年とは、同選手が産まれた際に夫人は既に中学生なのだから見上げた根性、ここに至れば幼少時に親しんだテレビ番組やヒット曲の相違どころの騒ぎではない。
 確かに国外に目を転じれば、この程夫人の前夫との子息子がに第一子が誕生し、35歳にして祖父になられたラミレス選手の14歳や、同じく元ヤクルト―巨人のペダジーニ氏の24歳と想像を絶する前例が見られるが、山崎選手も国内最高峰には違いない。
 と改めて記録を紐解いてみて新たに発見されたのは、杉山元巨人捕手の同じく13歳である。流石に暴行事件で巨人退団を余儀なくされながら、台湾或いはマスターズ・リーグ、野球塾と流浪の旅を続けるだけの粘り腰と畏れいったが、厳密には月の差で山崎選手の優位は動かなかった。何はともあれ御目出度ふ御座います。