コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

8月31日(日) 夏の終わりのゴーオンジャー  -育児 - パパ育児日記。-

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(右)柔軟体操する出待ちのゴーオンレッド
 わが家から徒歩10分圏内にゴーオンジャー現るの報を受け急行したが、今日も祐旭はウルトラマン・フェスティバル同様に恐れを為して客席から遁走するものの、入口脇に据えられたモニターの前を離れないのだから困ったものである。しかも折角場外に居たおかげで真打ち登場に備え出待ちのレッドと単身遭遇したにも拘わらず物怖じして握手も求めず、しかしながらわざわざ終了後の握手会に並ぶとは英雄への憧憬の心理は複雑である。

 ニュース慣用句の「夏休み最後の日曜」に至って漸く晴れ上がったので午後は久々に馬橋公園にやってきた。南接する馬橋小学校に私が在籍していた時分には旧陸軍気象研究所跡地として再開発の用途が喧々囂々されていたが、丸々巨大な公園に整備されたのは今は昔の"革新杉並"の残した数少ない福音であろうか。
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 中野区のじゃぶじゃぶプールに対し杉並の定番、足首が浸かる程度のせせらぎで祐旭も公資も夏を惜しむかの様にはしゃいでいたが友人が現れ一変、申し合わせたかの如くに大怪獣バトル・カードのファイルを抱えた者同士、物々交換が始まった。半年程年長の友人は次々と祐旭のカードを所望し、従者の如く祐旭は父に強く念押しされたアーマード・ダークネスのUR以外は気前よく差し出しそうになる。本来なら子供は子供同士戯れ、母親は母親同士井戸端会議で情報交換、或いはストレスを発散させる傍ら、父は単身緑溢れる環境で当コラムの執筆に勤しんでも良さそうなものだが、気が気でなく到底祐旭の脇を離れられない。先方は先方でその兄君が弟を嗜め、対等なトレードに落ち着くべく差配しているので、殆ど39歳の父と初対面の8歳の児童が膝付き合わせてカードのやり取りをする奇妙な絵柄になってきたが、嗚呼やがて祐旭と公資もかくの如く「幼き弟を導く兄」の構図が描かれるの哉との感慨も無かった訳ではない。優雅なる馬橋公園における遊戯として、果たしてカード交換が相応しかったのか、一抹の疑念は残ったが。

8月30日(土) 私の名前が変わります  -地域情報 - 東京23区-

 「改革クラブ」と聞いた第一感は"昔の名前で出ています"である。1998年末に新進党が解党した後、保守系議員の多くは小沢一郎党首の自由党と鹿野道彦氏を仰いだ国民の声に収斂され、紆余曲折を経てその多くは今や民主党に糾合されているが、与党寄りと目された議員がまさに"止まり木"として誕生させたのが政党「改革クラブ」、党首は嘗ての田中派四天王の一人、小沢辰男氏であった。同党は再建された公明党と統一会派を組み、自自公政権成立とともにひっそりと与党入り、00年の選挙時点で同党から出馬した候補者が全員落選した時点で消滅したが、木村太郎、中野清、並木正芳、山中よう子の四氏が今も現職の自民党衆院議員として生き残っている。
 この「歴史」を鑑みる限り、新「改革クラブ」の行末も多難なものが予想されるが、渡辺、大江両氏は既に再三造反を重ねた確信犯だし松下氏は昨年民主党会派を離れた与党指向者、荒井氏はほぼ自民に"復党"を果たしており、唯一の目玉だった姫井氏の翻意を経た今、更に著しく出鼻を挫かれた感は否めない。恐らくは代表選の替わりに民主党内に軋轢を齎すとともに、臨時国会に向け事務所費問題で再び意気上がる民主に冷や水を浴びせる好機としてこの期を選定したのだろうが、返って追随すべく"離党予備軍"の手足を縛る結果になれば、野党陣営における国民新党、社民党のステータスを高めただけに終わって仕舞う。「政治劇」のストーリーテリングには慎重でなければならない。

d758.jpg わが家から最も近いデータカードダス・大怪獣バトルのゲーム機はかの有名な中野ブロードウェイに存在するが、何分混雑を極めている上に子供には刺激的な猥雑感に富み過ぎているので、今日は荻窪を攻めてみた。雨足が微妙だったからわざわざ屋内を選定したのに、丸で残り少ない夏を名残惜しむ様な好天に切り替わり、屋上遊園に登ってみれば未だ濡れたままの遊具は軒並み休止とは皮肉なものである。それでも子供は秘密基地的なものに惹かれるのだろう、パイブを折り曲げた様なトンネル構造に飽くことなく入り込んでは攀じ登りを繰り返している。
 しかし改めて思い知らされたのは荻窪の商業ビルの充実振りである。中央線が地上を走りすぐ北を青梅街道が横切る構造上、阿佐ヶ谷・高円寺の如く長大な商店街が発達し難かった替わりに縦に伸ばさざるを得なかったという要素はあろうが、流石に戦前からの郊外別荘地でJR・旧営団の結接点になっただけのことはある。大怪獣バトルを設置した玩具店も甚大で、阿佐ヶ谷パールセンターの「ありあけ」が先月閉店し、高円寺も駅前の「ぼうや」が孤塁を守るのみと住宅街杉並にも少子高齢化の波が確実に押し寄せる中、同慶の至りである。
 ただ不思議だったのは隣接する西友の地下が所謂スーパーの食料品売場然としているのに対し、ここ荻窪タウンセブンの食品街は妙に個別店舗が密集し同系統の商店同士覇を競い合っていると思ったら、戦後間もなくからの闇市にその始祖を持つ「親興マーケット」の再開発ビルであることが判明した。高円寺北口に現存する生鮮品マーケットには今も「再開発反対」の文字が大書されているが、両者は大きく別の運命を辿った訳である。荻窪恐るべし。

8月29日(金) 機械仕掛けの  -スポーツ - プロ野球-

d757.jpg 今でこそ昼には道端の弁当売りも登場する程にビジネス街らしく装われたとはいえ飯田橋と水道橋の間という辺鄙な勤め先だから、道を歩いていてばったり知人に遭遇することも皆無だし、嘗て記者クラブ通いに大手町に日参していた折には漸く一端の社会人になれた様な妙な感慨を抱いたものである。勿論経団連会館以外にも改築前の日本工業倶楽部はじめ丸ノ内界隈までは行動範囲内ではあったが、総じて堀を超えることは少なく直線距離では僅かでも日本橋というのは今に致る迄極端に縁の薄い街である。
 そもそも下山総裁の如くに日中三越に消えても不自然に思われぬ身分でも無いし、今日は偶々老舗企業の社員クラブにお招きに預かりこの街を訪れたが、贅を懲らした食材が並ぶ訳ではなくとも場所の有するオーラの如きが漂って何となく気圧されるものがある。日本橋と言えばわが国道路の起点であり、首都高の架け替えも取り沙汰されているが、こうした街固有のブランド価値を当時者が如何に自己認識するかが先ず都市活性化のひとつの鍵になるのではなかろうか。

 米大リーグが本塁打に限りではあるものの遂に判定にビデオを導入するという。飽く迄副次的な確認手段に留まるとはいえ、審判の権威を損ねる、試合進行の妨げになるといった理由の下に、頑なに拒んできたビデオ判定を世界に先駆けて採用に踏み切るのは大きな決断に違いない。しかしながら米国では既にアメフト、バスケ、アイスホッケーにも用いられており、わが国においては旧態依然の権化の如く印象のある大相撲においても1969年の大鵬対戸田(後の羽黒岩)戦において、大鵬の連勝を45でストップさせた所謂"世紀の大誤審"を契機に早々に導入された。そもそも大相撲は現場の裁定者たる行司と最終的な審決権者である勝負審判員が別個に存在する重奏的な形態-それは伝統芸能としての大相撲と相撲競技を両立させるべく智恵の結露たろうが-を採っていたから、後衛たる審判が外部イコール映像記録の判定に依拠することに親和性が高かったとも言えるが、寧ろ人間の眼力のみに頼るスポーツの方が希有ということだろう。
 創成期の職業野球においては二出川延明、島秀之助、或いは池田豊、天知俊一といった球界の重鎮或いは一世を風靡した名選手が審判員に転じたことから自ずと技量、権威ともに高かったが、正直なところ1960年代以降は自由契約者の再就職先、非常に侮蔑的な言質を用いれば"選手崩れ"が多数を占めたことも要因たろう、判定を巡るトラブルは絶えなくなった。昨今でこそ審判学校卒の審判プロパーが一線に登壇して来ているが、重労働かつ選手に比べ明らかに少ない報酬では、これ以上にその地位を高めることは難しい側面もある。徐々に機械を受け入れ人間の英知との住み分けを図っていくのが寧ろ合理的なのかも知れない。

8月27日(水) 又しても  -政治・経済 - 政治・時事問題-

 漸く臨時国会の日程が固まりつつあるが、当初の八月末早期開催案と友党の主張たる九月末の間を取って9月中旬、会期も足して二で割り70日とは些か判り易過ぎる。しかも幾ら民主党代表選が無党票になる見込みが高いとはいえ、代表が変わらないから他の人事もなしと決め付けて投開票の直前に代表質問をぶつけるというのは、蓋を開けてみればその通り大幅な人事異動は無かったとしても、政権党として野党への配慮に欠け過ぎとの指摘は生じよう。現に昨年の丁度同じ時分には安倍総理の突然の辞任で開いたばかりの臨時国会を二週間余に亘って開店休業状態にさせた実績もあるのだから、民主党が反発するのも然るべきだろう。
 ただ一方で民主党の側にしてみれば、折角党そのものアピールの絶好の機会であり、かつまた政(まつりごと)に欠かせぬ要素を大きく内包する代表選という"祭"をみすみす放棄するのは外野から見れば如何にも勿体ないが、不可解なのは党内には寧ろ軋轢が高まらないことを歓迎する声が多いことだろう。あまつさえ政策論争に身を窶す暇があったら票田の稲刈りに精を出すべきとの雰囲気まで伺われるに至ってはこちらも本末転倒の謗りは免れまい。
 与野党ともに捩れ国会の法案審議に展望の描けぬが故の国会機能の低下引いてはその軽視にまで致りかねない状況があるのならば、結局は早々に総選挙を実施することが最良の策になりかねないのだが。

d756545.jpg またもや事務所費問題である。そもそも議員会館以外に事務所が存在しなくとも政治団体の経費を、例えば事業会社にあっても然るべき程度の使途不明金も含め「事務所費」として計上せざるを得ないから、秘書宅を実態の無い「事務所」として登録するに至る制度上の不備に由来する側面もあり、届出先としては「名義貸し」だとしても実際に政治活動の支出に使用されていれば大きく法の趣旨に反するとは言い難い。現に昨年には民主党の渡部恒三氏に同様の事態が発覚しているし、一概に農相を責めるには及ばない筈なのだが、こうした際に如実に明らかになるのは周囲の反応やマスコミの報道振りも、勿論当該対象者の地位の軽重は大きな要素に違いないものの、同時に如何に日頃の言動や人望幾許かに大きく左右されるかということだろう。
 もうひとつは誰しもが想起したであろうが、また農水相かとの嘆息である。21世紀に入り大臣の辞任は自殺した松岡利勝氏含めこれまで10人だが、大島、島村、松岡、赤城、遠藤の各氏と要因は必ずしも一致はしていないが丁度半数五氏が農水相、しかも昨年は三ヶ月で三人との異常事態である。だから太田大臣もという積もりはないが、安楽な物言いを承知で申し上げれば呪われていると畏れられても致し方ない。食糧自給率の向上という永遠の命題の下に、中枢農家への集約と広く農家全般への所得保障という対立構図、WTO交渉と輸出、多面的機能としての「環境」との共闘、一方でエネルギーとの競合等、複相的な課題を戴くわが国農業の大きな転換期にこの体たらくは大いに残念である。

8月25日(月) 甘く危険な香り  -グルメ - ドリンク-

d755.jpg 世は挙げてカロリーオフ・カロリーゼロ流行りだが、明らかに甘みが減って清涼飲料たる資格に欠けるとの憤りに駆られる私の如き消費者は小数派なのだろう。遂にはカルピスソーダの「ゼロリフレッシュ」迄誕生するるに到ってはカルピスウォーターも立つ瀬が無いのでは慮って仕舞うが。そう思いながら愛飲しているDAKARAの2lペットボトルを見るとデカデカとした「0」表示が嫌が応でも目に付く。然らばカロリーゼロでこの味なら充分及第点ではないかと悦に入ったが、よくよく目を凝らすとその直下にひっそりと「砂糖・脂質・食塩ゼロ」とあり、更にはしっかり「カロリーオフ」と明示されているではないか。
 健康増進法により食品は100g当たり40kcal未満、同飲料品は20kcal以下はカロリーオフ、5kcal未満はノンカロリー、カロリーゼロ表示が認められており、即ち砂糖・脂質・食塩はゼロかも知れないが、立派にカロリーは含有している訳である。更に言えば「無糖」も100g当たり糖類0.5g以下を意味する代名詞に過ぎないし、果糖ぶどう糖液糖が使われているのだから砂糖だけゼロでも仕方ないとも言える。道理で数あるスポーツ飲料の中でも最も私の好みに合致する筈である。確かに胃酸過多気味の症状には優しいとは言えるかも知れないが、がぶ飲みすれば太ること請け合いだろう。
 子供達は清涼飲料は好きでもそれ以上に牛乳を摂取しているし、油系も今のところポテトとチキンナゲット程度しか食べないから、お子様ランチの類でも揚げ物は押しなべて父の皿に配給されるので、ひとりオイルオン、カロリーオン生活である。加えて今日は宴席で何故か単身日本酒を飲み続けており、確かに体質に合うのか麦酒や焼酎よりも悪酔いしないのは事実だが、こちらも豊満なわが腹部を更に逞しく充実させそうである。ただ闇雲に体重ばかり気に掛けても意味が無いので、四十になったら人間ドックにでも入って今後の在り方を熟考したい。

8月24日(日) 我慢のゴルフ  -スポーツ - ゴルフ-

d753.jpg 幾ら好きな競技かつわざわざ自分で設営した催しであっても雨中のスポーツは辛いものがある。しかしながら一日仕事であるから簡単に繰り延べするのも叶わないし、豪雪でプレイそのものに著しい差し障りが生じでもしない限りは決行に至るのがゴルフの性というものだろう。
 しとしと振り続くなか集中力を維持するのも苦難の業だったが、水分を含み一際絡み付くラフとただでさえノー感なのに重くて更に距離の合わなくなるグリーン上は厄介極まりない。にも拘わらず総じてドライバーとウッドが安定し、後半はAW所在不明のままラウンドする悪条件を抑え50/54と本年初来の安定を保ったのは、バーディーが取れずパーで耐える展開をマスコミ用語で「我慢のゴルフ」と称されるが、それとは違った意味で「我慢」の成果であった。
 何よりも前出向先で文字通り同じ釜の飯を食った方々と久々に集会し旧交を温められたのは、たとえ悪コンディションであろうとも楽しい一日であったし、至極当然ながらラウンド数の多寡がゴルフ勘に直結する傾向も如実に裏付けられ、先ず来月以降も月イチペースを維持すべく決意を新たにしたのだった。

d754.jpg 湯沢もそうだったが今夏は祭りも雨に祟られている。昨日、今日と連日の悪天で結局今年の阿波踊りは殆ど見物出来なかったが、例年に比べて明らかに人出も少なく高円寺の「町内総支出」にも相当なマイナスだったろう。ただ毎年特段の趣向がある訳でもなく、変わったことと言えば場所を取ってはみたものの労多くして益なしの苦情でもあったのか、わが家の目の前に「この場所では踊りません」との寂しい看板が立った程度だから、いい加減飽きが来て小雨に耐えて迄鑑賞しようという意欲に欠けたのも事実である。知り合いでも踊っていれば話しは別だろうから、そろそろ祐旭の出陣を真剣に画策しなければならない。

8月23日(土) 有為転変

d752.jpg 学生の頃、所属していたサークル主催で竣工間もない幕張メッセにて予算五千万の甚大なる会議を開いたというのは、今となってはバブルの象徴の如きエピソードである。その会議に携わったメンバーの会合が当の会議の開催時期に因んで八月第三週の土曜日に行われているが、ここ数年は丁度その日に別件が入って参加が叶わなかったものの、今年は別件の方が一週ずれたため三年振りに一家で出陣となった。
 しかし三年前に、直接には当該実行委員会の一員では無かった私が幹事を務めた際もまだ一店舗貸し切りで30名内外の参加者が見込まれていた、その印象が非常に強かっただけに、店舗の一角に成人と児童・乳幼児用がワンテーブルずつとは余りの縮小振りに目を疑わざるを得なかった。年長者は既に卒業から20年に近付き、海外や地方勤務という物理的環境あり、或いは職責に子育てに多忙を極めていたりと旧交を温めるのも一筋縄ではいかないのだろう。幹事団の労苦には深く頭を垂れたいが、そろそろ○周年記念イベントを仰々しく挙行するといった演出に依って、参加意欲惹起とともに家庭への大義名分を提供差し上げるべき時期に来ているのかも知れない。

 五輪野球は残念な結果に終わった。戦犯探しに躍起になるのはプロセスよりも結果を重視し過ぎなわが国の悪い癖であって、岩瀬選手やGG佐藤選手を責めるのは本意ではない。
 寧ろ複雑な想いを禁じ得ないのは韓国の四番打者・李選手に打たれた決勝アーチで、今シーズンの殆どを読売巨人軍において不調のため二軍で過ごしていながらの今般の活躍には、恐らく李選手の米大リーグ挑戦の断念と巨人残留の本意が今般の五輪出場にあった点を割り引いても、一抹のやる瀬なさは残る。
 嘗て同様に米大リーグを辞して中日に転じ、見事に二軍落ちした揚句にシドニー五輪に豪州代表として出場し、あまつさえ四年後のアテネでは準決勝の日本戦で猛打を奮ったディンゴ選手を想起させるが、李選手自身が「日本のファンには申し訳ない」と殊勝なコメントを残しているだけに、より日本プロ野球の引いた貧乏籤が哀れである。
 感動の男子400mリレー銅を見るに付けスポーツには「運気」が重要であり、それを引き寄せるのまた実力の内だと思い知らされよう。

8月22日(金) 池袋のウルトラマン  -趣味・実用 - 鉄道-

d747.jpg 盆休み中に取り逃がしウルトラマン・フェスティバルに性懲りもなく昨年に次ぎ挑むも、ほぼ唯一の大型アトラクションである場内の電車も全く同じ構造で、大怪獣バトルのデモ機が当たり前ながらNEOに昇格していたのと、仰々しい電気的トントン相撲(サウンドバトル・ウルトラモンスターズ)が展示されていたのを除けば殆ど異動なしとは些か期待外れであった。
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 折角朝イチに訪れて初回のライブステージの席を確保し、冒頭からウルトラマンを小出しにする顧客を飽きさせない工夫が施されていたにも拘わらず、祐旭が怖がって即座に席を立つ羽目に陥り、更に低年齢向けのふれあいステージに現れた笑いの要素満載のフック星人にすら怯える始末でより消化不良度が高まった上に、既に限定版のアーマード・メフィラスのソフビ人形は完売と秋近しを感じさせた割には、映画に向け事実上の再デビューが謀られているティガの変身器具スパークレンスをねだられ散財とは不覚であった。
 しかもわざわざ休暇にしたのだし、同じサンシャインだからと欲を出してトミカ博も覗いてみたが、おまけのトミカ一台が附属するから入場料自体は安価なものの、会場の過半は追加料金を必要とする輪投げやら射的やらの縁日仕様の遊戯コーナーとトミカ・プラレールの実践編で何れも長蛇の列と、その混雑振りはウルトラマンの比ではない。この上レスキューフォースが未曾有の人気を博したら世はタカラトミーの天下だが、流石にヒーロー絡みはバンダイナムコに一日以上の長がある様である。尋常でない熱気に気圧され、早々に会場を後にした。

d751.jpg  帰路はひと捻りして東池袋四丁目から荒川線を利用してみた。専用軌道の多さが為に他の都電の一斉廃止以降も生き残った構造故、道路のど真ん中を電車が闊歩する感動は味わえなかったが、通例の電車とは異なる街並みとの近距離に祐旭が興味を示したのは目論み通りだった。ただ早稲田で降りてみると東西線との乗り換えに早大の構内を縦断せざるを得ず、いい加減疲れ果てた二人を片や抱っこ片や乳母車の苦行を甘受せざるを得なくなったのは失策と言えよう。都電の御利用は計画的に。
 しかし驚いたのは軌道の両側で着々と道路整備が進んでいたことである。調べてみると直下に開通した地下鉄副都心線建設に伴う措置だが、元来はここが過半を明治通りで代替している環状五号線の本線予定路であり、現在進行形の整備のみならず地下にもう二車線を追加する計画が控えていると気宇壮大ではないか。
 何れ完成した暁には新目白通りに入ってから早稲田駅までの区間同様に、幹線道のど真ん中に併用軌道な聳えながら路車分離が為された理想的な交通空間が、恰も端から存在したからこそ荒川線は廃止を免れたが如くの錯覚が齎されるのだろう。こうして都市の記憶はすり替えられていくという見本を見た想いだった。

8月21日(木) 引き際  -スポーツ - 大相撲-

d743.jpg 大麻所持で逮捕された幕内若ノ鵬が解雇、これに伴い間垣親方も相撲協会理事職を辞任した。
 北の湖現理事長と同期の「花のニッパチ」組(昭和28年生)で78年に綱を張り甘いマスクで人気を博しながら故障で三十路を迎える前に引退。先代若乃花の女婿の座を蹴って再婚後間垣部屋を興し、「平成十年の大乱」では各一門二枠ずつの慣例を破って理事選に立ち、"改革派"として見事当選するも、一昨年には夫人に先立たれ、昨年は自身も脳梗塞に倒れるなど波乱の人生を送った二代若乃花である。厳しい言葉ではあるが重い病のために事実上弟子の管理さえ出来ていなかったのだとしたら、そうした人物を本年2月に理事職に再選した協会の見識も問われよう。先代貴乃花も含め旧阿佐ヶ谷勢の相次ぐ非業の退場は輪湖、北若時代をブラウン管で眺めていた世代に取っては非常に寂しい。

d746.jpg 大河ドラマ「篤姫」が先週放映分で平均視聴率27.7%を記録、本年ドラマ部門におけるトップのみならず00年以降の歴代大河でも過去最高を更新したというのだから驚きである。
 冷静に考えれば贔屓目に見ても体のいいクノイチとして、薩摩藩の人事戦略上のコマとされた哀れな姫君に過ぎなかったとしても、単にぼんくら将軍への人身御供でしたでは物語にならないから、恰も篤姫が単身大奥から政治を切り盛りしていた様な描き方になりのはやむを得なかろう。ただこの時代の女性にそうした環境が与えられていたとは到底想像し難く、些かフィクションに過ぎる感は否めない。
 それでも従来の00年代大河記録保持番組が「利家とまつ」だったことに鑑みれば第一に女性を主人公としたホームドラマ時代劇に利があることが類推されるし、本年の更新相手が小浜市の、ではない「CHANGE」最終回とは失礼ながら昨今のドラマには現実離れした荒唐無稽なドラマツルギーこそ求められるという証左なのだろう。六日町に盛んに幟が立てられていた直江兼続はいざ知らず、「坂の上の雲」には本来の政治ドラマを期待したいところである。

8月20日(水) 公とは何か  -政治・経済 - 政治・時事問題-

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 行政減量・効率化有識者会議は雇用・能力開発機構の解体を打ち出した。同機構は1999年に旧雇用促進事業団を更衣えした独立行政法人で、特殊法人改革の過程でバブル期に付設した豪奢な施設が非難の的になったことは記憶に新しい。取り分けその象徴とされた「スパウザ小田原」は民営化され「ヒルトン小田原スパ&リゾート」として一流ホテルに化けて仕舞ったのは決して笑えなかったし、官の肥大として改めるべきは疑いない。更なる「官から民へ」に尽力するのは総論としては正しい方向性であるし、例えば各種助成金の取扱窓口業務ならばハローワークに移管するという手もあろう。
 本業の職業能力開発そのものも、民間の職業教育事業の手に委ね採算が取れるものは切り分け民営化すればいいし、現に職業能力開発大学校のプログラムの中にも民間委託されている部分は少なくない。ただ中には手取り足取りここ迄手厚い支援を講じなけれならないのかというカリキュラムも存在し、それを不採算と切り捨てるのは容易いしまた事実でもあるが、現実には引き篭りに近い様な症状からの快復過程に活用されている事例も少なくないと聞く。詰まりは職業教育であるばかりか根源的な教育そのものの一翼も担っている部分もまた機能しているという事実である。
 単に一刀両断に廃止を提唱するのは簡単だし解体に異を唱える謂れはないが、民営すべきものを極限まで分割し、それでもなお採算に馴染まない部分は中央職業能力開発協会や海外職業訓練協会等、類する財団との統合を図るといった丁寧な検討を是非お願いしたい。
 ところで本件の報道『茂木敏充行政改革担当相は20日、独立行政法人改革を進める政府の「行政減量・効率化有識者会議」の茂木友三郎座長(キッコーマン会長)と都内で会談し』は非常に判り難い。"もてぎ"と"もぎ"は偶然の一致だからやむを得ないとしても、茂木(もぎ)氏は「行政減量・効率化有識者会議」の座長であるのみならず、新設の「行政支出総点検会議」(いわゆる無駄ゼロ臨調)の座長にも就任しており、昨今の常としてこれら政府系機関にはトップのみならず民間人が次々に流用される傾向にある。これら会議体の整理統合もまた急務ではないか。

 華国鋒元中華人民共和国主席が死去。失脚して久しく、正直存命ということすら知らなかった。北京五輪出場中の選手諸兄には恐らく馴染み薄く、弔意転じて弔い合戦を企図する国威発揚策の一環としてこの期に逝去されたと勘繰るのはうがち過ぎだろう。合掌。
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