コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月22日(金) ヒトも街も宇宙も  -地域情報 - 名古屋・愛知-

i86.jpg  常在戦場の衆議院において総選挙は常に突然訪れる、とのコンセンサスは昨今頓に高まっている感があるが、必然的に凡ゆるスケジュールが大幅な変更を余儀無くされるケースも増大している。
 関係者との会食は元より、政治資金パーティも法的には公示後であっても開催は可能だが、選挙中に東京に人を集めても詮無いので概ね延期になろう。
 逆に解散前の絶妙なタイミングに予定されていれば、決起集会を兼ね得るので好都合極まり無いが、事前には到底読めないので運不運の領域である。
 勿論、その幸運が実際の選挙戦にどの程度奏攻するのかは全く以て定かでは無いものの、少なくとも人為的で無い好循環が気勢を揚げる効果は、システマチックな様で人間の営みが左右する選挙戦においては小さくない。
i87.jpg  本日の愛知県における会合も当然今回の事態を想定したものでは無かったが、要人の愛知訪問に併せてのセッティングが期せずして関係者が一同に会するキックオフ宜しき様相を呈し、遠路赴いた甲斐が大いにあったと言えよう。しかもお役目なくお膳立てに乗って動くだけなので個人的には却って恐縮しつつ。

 ところで公共交通機関不毛の地なので移動は亡くなった父の車を拝借する積もりだったが、いざスターターを押しても点灯はするものの肝心のエンジンがうんともすんとも掛からないではないか。
i85.jpg  諦めてタクシーを拾おうと思っても基本的にひとり一台の世界だから然う然う流しの車はいない。成長戦略の嚆矢として自動運転が喧伝されている中、乗り手が優雅に街中を乾杯でもしながらという絵柄は未だ夢物語の域を出ないものの、現実的には物流の効率化と安全性の確保両面からの高速道路におけるそれと、高齢者対応を主とするゴルフカートの豪華版擬きが当面の視野に入っている。
 ただ地域の自動運転以前に、そもそも自動車が無ければ生活そのものが存立し得ない様な、言わばモービル・デバイドたる課題は何故かくも与件の如く受け入れられてきたのだろうか。
 考えてみれば東京や大阪といったわが国都市部の極限られた地域だけが特殊なのかも知れないが、点在する都市に資本を集中投下するコンパクト・シティ的な有り様とは逆位相にある国土の均衡ある発展を愚直に追及したが故の、負の側面なのかも知れない。
 結局単にバッテリー上がりだったのだが、ハイブリッドが常態化しつつある昨今ではJAFの売上も減少しているのだろうか。相続を前に早晩この車も手放さなければならなくなるのだが。

8月18日(金) 都心を歩く  -地域情報 - 東京23区-

 朝からスムースに胃カメラを味わい、意外にも潰瘍は治癒しつつあるとは湯沢では運転もあり必然的に酒絶ちに近かったのが短期的に奏功したのかも知れないが、逆流性食道炎も薬を処方されただけで何と無く痛みが和らいでおり、病は気からであろうか。

i54.jpg  お馴染みのルポールで昼食会だったので雨続きで猛暑もひと休みかと帰路は散歩に興じてみた。20号線を跨いで日テレ通りを進むと市ヶ谷駅に出る。書店で小休止を挟み、私学会館とギリシア神話の組み合わせが不可解なアルカディア市ヶ谷を超えると、嘗て派閥宜しく第四木曜開催の「四木会」なる勉強会を行っていたビルを横切る。ノンジャンル各人お題持ち寄りのアバウトな運営だった為、一年も持たない企画倒れに終わったが、雲散霧消する時分になって改めて「何故よつぎかいだったのか」と尋ねられ、言葉を通ずるのは難しいと痛感した記憶がある。
i55.jpg  永田町関係者にとっては地元から支援者の到来する8月15日はお盆休みを分断する大きな関門であるが、周辺居住者にその責務は無い。とはいえ帝国臣民の末裔として靖国神社を通り過ぎる訳にはいくまい。残念ながら公職は持ち合わせていないので、私人としての参拝である。
 そのまま北向きに突っ切り街宣車と警察の点在する小道に入って白百合学園を遣り過ごせば広大な空間が現れる。「ふじみこどもひろば」は嘗ての衆議院九段宿舎であり、都心の一等地に美しい芝生が拡がる光景は圧巻だが、土日のみ開放のためグラウンドを踏み締めることは叶わない。確かに平日真っ昼間に九段で球技やら駆けっこやらに興じる富裕層も少なかろうが、如何にも勿体無い仕様で老朽化した赤坂宿舎の建替統合など、跡地利用が定まるまでの暫定なのだろう。

i56.jpg  空襲を免れたため旧い日本家屋が点在している地域だが、ひと際大きなそれはフイリピン大使館公邸、旧安田善次郎邸らしい。隣接するのはグランドパレスで、異様な傾斜地への立地を裏から視認して、この辺りが「富士見」を称する高台であることを実感する。
 御本人にとっては災厄以外の何物でも無かったろうが、金大中氏にわが国が理屈抜きの親近感を抱いていたのは、矢張りここを舞台とする拉致事件の記憶故であったろう。元より金大統領時代は韓国経済が昇り坂にあったからこそ、対北のみならずわが国にも太陽政策を採り得たのかも知れないが。
i57.jpg  比公邸との間には飯田橋方面から九段への抜け道があるが、段差解消の為とはいえ何故に隧道にしたのかは都市変遷評論家としては有力なお題である。

 広大な貨物ヤードであった旧飯田町駅の遺稿はJR貨物本社脇を走る線路跡擬きのモニュメントのみかと思いきや遊休地風情の細い土地が点在しており、細長い廃線跡地の使い勝手の難しさを物語っている。
こ れを最後に会社に帰着した。お盆の週はかく弛い感じです。

4月11日(火) よみがえる王と神の子  -地域情報 - 東京23区-

h880.jpg  豪雨のなか会場に辿り着けない程の車列と我先に受付へと急ぐ旧ソ連もかくやの大行列を掻い潜ってなお「鳳凰」前のサテライト会場に鎮座するしかない大混雑が選挙戦の厳しさを物語っていようか、「勝つ!」の標語も鮮やかな東京の陣である。
 実は本日は、一年の改修休業を経た東京プリンスの政治的な柿落としでもある。
 鳳凰の名を戴く大宴会場は嘗ての東京ヒルトンとニューオータニにも存在するが、奇しくも何れも先の東京五輪に合わせて開業しており、ヒルトン改めキャピトル東急は既に七年前に建て替えが終わっている。遥か後発の赤坂プリンス既に亡き今オータニの長命が際立つが、折角装いを新たにした東プリも五輪需要に向けた弥縫策に留まり、2020年以降に取り壊される運命らしい。
h881.jpg  そう想って見るからか、扉と柱が妙に豪奢になった以外に大きな変貌は認められず、開業中には高級ショッピング街だった地階に鎮座する、老舗ホテルには如何にも不似合いなローソンも健在である。
 パーティ・ラッシュのなか改修前より会場として登場する頻度が若干減り気味に感じられるのは、薄化粧により料金が嵩んだからと言うのは邪推なのだろうか。

 夫婦でPGAツアーをCSにて飽きもせず連々眺めていた時分、最も強烈な印象を残しているのは世界ゴルフ選手権の最終18番ロング、二打差の米国がプレーオフ進出を決めるタイガー氏のチップイン・イーグルである。
 既に15年余を経て、その第二打を右に大きく外したデュバル選手はおろかウッズ選手すら過去の人と化しつつあり、久々にエルス選手の名を耳にしたのが総理とのスリーサムであったことに鑑みれば、まだ37歳とはいえ往事から第一線にあるセルヒオ・ガルシア氏がメジャー74戦目にしてマスターズを制したのは特筆すべき事態に他ならない。
 改めて録画を見ると解説の中島常幸氏も「このパッティングでメジャーで戦ってるんだから凄いですよね」などと失礼極まりないコメントをしているが、逆に言えば恰も長年の同士の如くガルシア氏への愛情、更には応援モードが溢れている。ラウンド中に怒りの余り自らパットを折り、ウェッジでパッティングしていた姿も懐かしいが、年輪を重ねて老獪さを増した訳では全く無く"神の子"のままグリーンジャケットを手にした姿は頼もしい。

3月10日(金) 道は拡くても  -地域情報 - 名古屋・愛知-

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 盛り沢山の熟成肉を平らげた上に巨大なパフェが現れ米国人の胃腸の強靭さと彼我の差を改めて自覚した昨夜から、明けて本日は早朝から遠征である。
 大学病院と言えばひと昔前は絵に描いた様な白い巨塔であったが、いきなり呼び出されて無しの礫で待ち惚けでも泣き寝入りするには及ばず窮状を訴えれば、寧ろトラブル・リスクに過敏になり過ぎているのか、ひと言文句に及ぶだけで現れる人須らくお詫びモードで、それはそれで声の大きい者勝ちに陥る懸念は否めないものの大分とサービス業たる自覚が進んだものである。
 元より外科医氏は入院客馴れしていない内科の対応に御不満の様子で、財前対里見の立場の相違のみならず科あって院なしの縦割り構図は不変とは、病院らしくて逆に少しばかり安堵した。
 父の転院に伴い介護タクシーが手配されていたのは手際良いが寄り道ひとつ了解を取るのもひと仕事で、これを揺るぎない計画性と見るか杓子定規と捉えるかは紙一重であろう。
 しかし中途から父の車を動員して物資の調達やら移動を重ねたのだが、改めて強烈に想い知らされたのは愛知県の信号の長さだろうか。県道レベルに至らなくとも一本道相互の交叉点が多く、かつ右折レーンが少ないので実距離以上に体感としての移動時間を擁するのである。
h853.jpg  元より公共交通機関で殆どの移動を賄い得る帝都が特殊であって、病院ひとつにも自ら足の手配が必要ならば循環バスに準ずるが如く地域の自動運転を求める声が生まれるのも宜なるかなであろう。
 現実には公共準拠の補助を戴いたとしても採算の取れるレベルに至るには相応の時間が掛かろうし、愛知県の様に中途半端に都市の様相を呈して交通量の多い街路には尚更望むべくも無かろうが。
 乗り馴れないクラウンを長丁場で操舵したおかげで右股関節に鈍い傷みを覚えたのは五十肩ならぬ五十足の前兆か。息抜きは病院に程近い岩崎城跡を一瞬覗いて小休止のみながらも6時発で帰着は21時、長旅でした。平日だからまだ良かったのかは近い内に明らかになろうか。

3月4日(土) 大仏の効能  -地域情報 - 関東地方(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川)の最寄り駅情報-

h847.jpg  帝都西部からは明らかに距離のハンデのある茨城方面がゴルフ場のメッカとして機能しているのは、嘗ては全てがバブリーであったのだろう今なおクラブハウスは豪華絢爛なそれが安価にプレイ出来るメリットとともに「常磐道は混まない」という神話に由来する要素は少なくない。
 確かにラウンド中は殆ど拝めないとはいえ霞ヶ浦を睥睨する豪快なコースには違いないが、その分距離も豪快で前半は実に3300ヤード。前回のアプローチ・シャンクこそ影を潜めたものの悉くパットに嫌われ、ダボペースにも至らぬ冴えないスコアだった。
 とはいえ後半南は3番ロング、4番ミドルで何れも寄せワンのパーとパッティングも復活し47と頑張り、ダブルぺリアのハンデにも恵まれ七人コンペとはいえ優勝の栄に浴するのだから、ゴルフは判らないものである。
h848.jpg  しかし艱難辛苦はここからであった。スタートが遅く桜ゴルフを後にしたのが既に17時を回っており、いきなり圏央道の渋滞にはまる。つくばジャンクションまでには事故標示もあるが、付加追越車線の切れ目とSAからの合流が一致する構造が渋滞の先頭を形成しているのだから明らかに暫定二車線の罠である。
 おかげで対向車のヘッドライトに浮かぶ牛久大仏を長々と眺める羽目に陥ったが、肝心の常磐道もまた事故渋滞と三郷の恒常的なネックのダブルパンチとは途方に暮れよう。
 ここで閃いたのがマメに「乗り物ニュース」をチェックしている功徳か、先週26日の圏央道茨城方面開通の記事であった。元よりカーナビ上は未だ道亡き途を往くことになるが、確かにVICSの渋滞情報には出現しているのだからミッシング・リンクに涙を飲む事態には至るまい。ままよとばかりに突っ切ったが、失礼ながら原野を突っ切るが如く街の灯りには殆ど肖れないにも拘わらず、矢張り一車線への合流時は処々に混んでいる。
 何とか東北道まで辿り着き、幾ら道路族の末裔を自認しながらも流石に関越まで疾走する気力は微塵も現れず都心へと回帰したが、緊急時のバイパスとしての価値を少しも否定するものではないとはいえ、日常的な迂回路としては機能するとは到底想い難かろう。
 ひと口に「首都圏三環状」と言っても、所詮帝都居住者が恩恵を被るのは外環までとの論を受け入れざるを得まい。疲れ果てました。次回は幹事特権でゴルフ場のグレードを落としても、時間距離を優先したい。

2月2日(木) 渋谷で6時半  -育児 - パパ育児日記。-

h813420.jpg  5時に目覚めて朝風呂に浸っていると友人が迎えに来て既に祐旭は出立したというではないか。渋谷まで引率するべくの早起きは一日違いだったとはよくぞこの出た処勝負の綱渡りが命脈を保っているものだが、今日は舞浜ディズニーランド、明日は富士急ハイランドの辻説法ならぬ放蕩三昧には浅沼稲次郎も眼を白黒であろう。
 私学らしい受験シーズン第二の春休み、思い起こす迄もなく昨年の今頃は当人が受験だったのだから謙信公ならずとも天と地の境遇を想えば、親として早起きの空振りくらい何のそのには違いないのだが。

 結局翌日も5時に起床し渋谷へと向かったのは、元より中学生なら単身でも一向構わないのだが、マークシティのバスターミナルというマニアックな待ち合わせだったからである。
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七年前の富士急ハイランド
 渋谷が文字通り「谷」であるのは銀座線が地表を突き破って現れる構造からも明らかだが、嘗ての山手線の旧玉電本社ビル側となる玉川口改札を出ると、銀座線へ向かう細い階段を上りそのまま抜けると井の頭線というコンパクトな構造を、敢えて井の頭の頭端式ホームを後退させて利便性を削いでなお京王帝都の威信を懸けて編み出したのがマークシティに他ならない。
 だから恐らく祐旭は迷うに違いないと踏んだのだが、実際友人達と偶然合流しながらも肝心のバスターミナルに臨むエスカレーターは始発ギリギリまで稼動せず、慌て西口側への迂回を余儀無くされたのだから先導も無駄では無かったのである。
 こちらは何と無く嘗ての面影があるが、確かにマークシティ以前にもこの辺りは旧玉電の停留場をターミナルに、廃線跡は東急バス専用線として活用されていた筈だから、土地の記憶と言うべきかも知れない。
 渋谷駅再開発により玉川口のネーミングも愈々改められようからこの導線もあと僅かなのだが。

12月24日(土) 燃える温泉  -地域情報 - 東海地域情報(愛知・岐阜・静岡・三重)-

h779.jpg  名古屋で手羽先を食し、粥川家への宿泊は物理的に極めて困難なため名古屋駅近隣の安宿にて一泊したのが昨夜、明けて早々バス移動である。どうせ遠征するなら偶には中京圏の行楽地を覗いてもと目指すは長島温泉だが、スパーランドを称するからには大江戸温泉ばりの巨大なジャグジーを想定していたらあにはからんやプールは冬季休業、古式ゆかしい遊園地のみとは水着持参の当てが外れるではないか。
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 幸い園内では「進撃の巨人」展が開催されており、概ねストーリーを把握している子供達には好評だったものの、大掛かりなギミックはラストの模型のみで、ヘッドセットを被るVRも巨人に喰われる仮装体験を試みる様なグロさは皆無である。幾分時間を持て余し昼食がてらアウトレットにも見参してみたものの、ホテルにはコンベンション・センターさえも併設されているとはいえ、正直なのところ総合テーマパークとしてはリピーターを重ねるべく極め手に欠けよう。元より三連休故かオフィシャル温泉旅館の花水木には大枚を叩く羽目に陥ったし、確かに大陸からと見受けられる異国語も囀りビジット・ジャパンに貢献していようが、名古屋から直行すれば一時間も掛からないながら隔離された立地に則れば、かく新たな飛躍を求められる施設にこそIR法案は有効な手段なのかも知れない。
 漸く14時を迎えてチェックインすれば早速浴衣に身を浸して風呂三昧、恐らく人工であろう渓流に滝までも配された露天はなる程立派だが、些か真冬には駈け足にならざるを得まい。何故か公資だけは裸体を寒風に晒して悠然と足湯に浸かっており、祐旭の解説に依れば太っちょには気発熱による太っちょらしい寒さが襲い掛かる筈なのだが、脂肪に依る防御壁がそれを上回っているのだろうか。
h782.jpg  定番の卓球を経て、二間続きの立派な部屋に盛り付けられた夕食に預かる。和風の温泉を惜しみ無く賛美していた公資はここでも日本人は食糧自給率向上の為に米を食べるべしと主張し、かつ自ら率先して実践する国粋主義者の萌芽を発揮していて頼もしい。

 さて朝からの長き一日もこれにてと思いきや更に夜半のお出掛けが待っているのだから盛り沢山に他ならない。直線距離にして車で15分程度のなばなの里ナイトツアーである。
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 ところがSAPIXのテキストでも冒頭に登場しそうな三大河川の何れかだろう、川縁を迂回急行するものの幹線道路はうんともすんとも動かない。クリスマスイブにイルミネーションを拝むなどとうら若きカップルの如く似つかわしからぬ行為に及んだ報いか、22時も間も無くそのまま踵を返したくなったが、折角だからと人の流れに身を任せたところ、無数の小電球の群れはなる程手が込んでいて煌びやかである。
 しかも一面が黄色で覆われた隧道は光の国から僕らのためと言うよりはお別れの会擬きの「天国への回廊」たる表現が相応しく、三重県という立地柄関西文化の派手さに覆われているのだろうか。トンネルを抜ければメイン会場のテーマは「大地」、何故にここに北海道かと訝しむのは職業病であろう。
 流石に帰路は渋滞も掃け、隣接するホテル長島の内湯で身体を温め床に就いた。

12月14日(水) 永田町抜け道マップ  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

h774.jpg  パーティ・ラッシュの喧騒の中、オータニからルポールへの梯子にガーデンテラス紀尾井町を経由してみたものの、結局は永田町駅の階段を登る羽目に陥ったので、改めて本日抜け道を検証してみた。
 結論から言えば迷路の如く何層ものエスカレーターを乗り換えつつ辿り着いたが、忘却の彼方から記憶を紐解けば赤プリ時代も階段を駆け上がった末に旧館に闖入していたのだから、なる程赤坂見附から永田町への著しい急勾配が実感されよう。
h775.jpg  して本日はTKP永田町なる一棟借り上げの会議スペースに初見参したが、森タワーの脇から公道なのかタワーの付随物なのかエスカレーターを下ると建替途上の砂防会館の真裏に出るとは、ここでもまた傾斜地の文字通りの奥深さを思い知る朝であった。

 捩れ時代ならいざ知らず臨時国会の再延長に陥ったのは、元より会期初頭における政府・与党幹部の不規則発言に端緒を求め得るとしても、些か与野党ともに「日程」という国政の最大の要素への細心の配慮に欠けていたと言わざるを得まい。
 そもそもTPP審議において自然成立のひと月確保に執心した時点で参院が反発し、与野党相手を携えて対決法案のIRまでも粛々と採決して逆に衆院のお手並み拝見の構えを示したのは、美しく言えば参院の独自性の発揮には違いないところ、それが却って最大野党の衆参の足並みの乱れを際立たせる結果になったのは皮肉であったか。

11月6日(日) もうひとつの東海道  -地域情報 - 東海地域情報(愛知・岐阜・静岡・三重)-

h736.jpg  その筋の御仁には垂涎の的なのだろうが、元より自動車産業には職業柄多大な関心を有しても自動車そのもの、取り分けレースの如く興業分野には極めて知見に乏しいので、昨年に引き続き訪れた新城ラリーもアテンダーとしては全く用を足さない。しかも到来される要人が今年は警護対象となり、大会側から貼り付きのケアが誂えられればと山の賑わいたる価値も薄かろう。
 デモンストレーション走行におけるスピン・ターンなど素人目にも見応えある絵柄も皆無では無かったが、広大な新城総合公園を二年連続で練り歩く気力は涌かず、終始虚しく取り巻きの最後尾を汚すのみだった。

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 ただ幸便だったのは上官が欠場となり駐車券を下賜されたことだろう。本来なら豊橋から単線の旅路を余儀無くされるところ、ラリーには自動車にて赴くのが筋との使命に駆られた訳では当然無いものの、本年二月の新東名高速延伸により新設された新城インターの存在が天啓の如くに脳裡に煌めいたのである。
 ならば豊橋経由より走行距離は長くても寧ろ浜松からと企めばこれこそ高速道の威力、時間距離は変わらないではないか。しかも引佐連絡路経由の新東名とは道路族として絶好の視察に他ならない。
 そこで勇躍浜松にてレンタカーを調達し、ナビゲーションが古くて危うく東名をそのまま滑走しそうになりながら新東名に辿り着いたものの、期待に反して高級感が漂っていない。
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開通直前(2012/3)
 四年前に訪れた御殿場近辺が開通前とはいえ余りに広々としていた記憶が鮮明なだけに、暫定二車線の実質「暫定」が外れてスケールダウンされた、有り体に言えば見窄らしさは一目瞭然、申し訳程度の路肩こそあれ中央車線を自動運転専用レーンに供するのは明らかに無いものねだりのI want Youである。
 画面上は道なき道を掻き分けて猛烈にスムースに到着し、帰路も滑り込みでひかりに間に合ったのだから高速の霊験は灼かだし、敢えて心残りを述べれば公団民営化最大の成果とされる商売っ気に富んだ新SAには御目に掛かれなかったのみとはいえ、1968年の東名開通時に沸き上がったであろう未來への憧憬は元より、首都高中央環状の隧道部に初対面した際の高揚感にも乏しかったのは否めまい。
 勿論、自動車社会である東海~浜松地区の渋滞解消には大きく寄与しようし、何れ120キロ走行をも可能とする新たな大動脈たるとともにリスク分散においても効用は充分だが、 五輪年度に御殿場以東が開通しても詰まるところ東名合流後の「大和トンネルを先頭に」のフレーズが更に延伸される懸念は残る。海老名近辺からの抜け道マップが重宝される様な事態は余り美しくないのだが。

10月22日(土) 馬にむかっていけば  -ギャンブル - 中央競馬-

h722.jpg  単線の多摩湖線からの乗り換えに手間取り、遙々の旅路で府中競馬正門前にやって来た。博打は決して嫌いな質ではないものの、これまで公営ギャンブルにはとんと御縁が無く、IR法案も成立間近の昨今改めての視察、と言えば美しいが共同馬主の御仁からの御呼ばれに預かったのだから有り難い。
 全くの素人だから勝馬投票券の種別からレクチュア戴くが、枠から個々の馬に主体が変わった程度の知識しか持ち合わせていないので文字通り見様見真似、怖る怖るの参戦である。
 それでも丁度東京ドームでの優雅な野球観戦同様に、いざ出走するとラウンジからベランダに乗り出し熱い声援、には違いないのだが正直遠目では勝敗が判然とせず、寧ろ手前に見える競馬場、奥にはビール工場の中央フリーウェイ状態が感慨深い。
h723.jpg  一端の大川慶次郎氏気取りで赤鉛筆ならぬ赤ペン片手に競馬新聞を眺めれば、率直極まりない記載が古のプロ野球名鑑を想い起こさせ微笑ましいが、ビギナーズ・ラックと誇る迄には至らなくとも、漸く6レースで単勝ほかを当て払い戻しの要領も覚えてひと息入れる。
 これだけでも充分お腹一杯だが更に勝つカレーで物理的にもお腹一杯になったところで、観客席上に突き出した写真判定室を訪問とは十年振りに出向時代に還ったが如し、まさに視察の様相を呈してきた。三階層に並んだ審判委員によりゴール上を時系列に撮影する特殊なカメラを用いて厳粛に判定される。勿論、レース中では無いからこの馬に懸けたのですがなどと口を挟むことは叶わない。
 更にお馬さん方の通路を経由、勝者の記念撮影風景なぞ眺めながらパドックに辿り着く。私の薄弱な競馬知識においても福永騎手の落馬事故は幼少時に強烈な印象を残しているが、御子息の姿とファンの垂れ幕を拝見すれば時の経過に感じ入るではないか。結果から見る限り、この時点で気合いの入っている馬と入り過ぎた暴れ馬との差違は紙一重であり、到底素人が講釈を垂れるには当たらないが、出走馬の去った芝生を闊歩しただけでこちらはご満悦である。
h724.jpg  漸くシステムも理解して先達に倣い三連単軸流しマルチと洒落込み数撃ちゃ当たる方式を試みるものの、慣れてきた頃が一番危ないという教訓か、メインの11レースからは新潟にも京都にも、寧ろTV観戦の方が勝敗が一目瞭然なので熱くなり間段なく賭けまくる。そして二頭までは適中してもあとひとつが大穴だったりと、気付けば湯水の如くに財布が薄くなっていて青ざめる。
 結論としては中途半端に競馬新聞を宛てにするより、実際に試みて全く実らなかった家族の誕生日の他にも、突飛な馬名なり騎手なりに拘ってチビチビ楽しむべきだったのだろう。
 帰路は府中本町まで橋を渡って中央線の旅、勝つカレーの御利益は無かったがこれからは場外馬券場を通る際、ふと勝負魂が湧き上がるのかも知れない。
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