コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月24日(日) 最後の晩餐  -スポーツ - ゴルフ-

i89.jpg  当分棒振りは沙汰止み、来週も中止となったところで期せずして紫の袱紗が現れる前に「最後の晩餐」のお声が掛かれば飛び付く他は無い。
 丁度二ラウンド連続の絶不調でこのまま激闘に突入してクラブを握らない日々を続けたくなかったところに実に好都合だったのだが、前半こそショートとロングで何れも寄せワンのパーを拾い、ダイヤモンドも稼いで何とか体面を保ったものの後半は又もや撃沈である。
 取り分け前回の酔いどれゴルファーに懲りたからではなく、会食の激減するこの時期にピロリ箘除去を充てる運びとしたため、極めて珍しく実に一滴のアルコールをも補給することなく臨んだにも拘わらずの結果には悄然とせざるを得ない。
i90.jpg  結局、スウェーしない様にと意識し過ぎた結果として、逆に身体の回転を喪い手打ちになっていたのだろうが、少なくともひと月はラウンド出来ないので、消化不良のまま冷却期間を迎えるのは寂しい限りである。
 しかし、クラブハウスでは度々邂逅しながらも御相伴に預かるのは実に初めてとなる御仁は、元より飛距離もあるし寄せも着実なのだが、30代で回れる力のあるゴルファーはショットだけでなくパターも間違っても大外ししない、という当然の摂理が強く印象付けられた。かれこれ六年近く中尺パターを愛用してきたが、既に腹を支点に固定するのが禁じられたのは競技に出場する訳ではないし、腰に優しいとの利点は棄て難いものの、そろそろ新しく活路を開くべきではないかとの野望も湧いてくる。
 ゴルフとしては散々だったが、往復の打ちすがら行き帰りの道すがら、永田町の主の如く御大から諸事拝聴したのはいざ鎌倉を前に実に貴重なひと時だったから、善き前夜祭だったと自らを慰めておこう。

9月17日(日) まだ浮かばずや定遠は  -スポーツ - ゴルフ-

i78.jpg  百獣の王からの雪辱を期し、翌日には通例練習場ではひと箱のところ三倍かっ飛ばして挑んだ先週、昨年に次ぐコンペだったが、主役ご本人の御相伴に与った前半からメロメロで、後衛組に回走された後半は日本酒の小瓶をカートに抱え、ひとりだけ別の競技に勤しむが如し。アルコールで足取りも覚束ず、実に十数年振りに120に到達とは初心者マークを貼り付けねばならない。
 見事ブービーで次回幹事を拝命したのは永田町周辺居住者としては美しいポジショニングだが、流石に萎える。

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 副賞として屈辱的にも撓るスイング矯正クラブを戴いたものの、如何せん何か新展開を図らねば気分が晴れない。しかしながら15番ウッド60度ウェッジと安価な新兵器は悉く銭失いで、僅かにユーティリティ9番だけがバッグを賑わしている状況では、この上買い物ブギでストレス発散も建設的でない。
 悩んだ挙げ句ブラッシーの導入とは裏技にも程があろう。飛距離が無いから第二打はスプーンを常用するとはいえ、この上わざわざ2番ウッドを加えて微妙な飛距離を調整出来る力量があれば端からかく長物ばかりバッグに忍ばせる必要は無い。従って基本は練習用であり、気分転換とともに練習場に足繁く通うべく誘因を誂えていると言うべきか。
 実際、昨日今日と2日連続で河岸を違えて赴いて、明らかに慣れた3Wの方が打ち易いものの、箱数は自然増殖している。気ばかり焦っている証しだったとしても。

9月2日(日) 百獣の王を凌駕する  -スポーツ - ゴルフ-

i71.jpg  ラス前第二打残り190ヤード、当然乗る筈も無いからと力が抜けたのが奏功したか、3番ウッドを一旋すれば見事バーディ・チャンスに付けるスーパー・ショットが訪れる。
 だからゴルフは辞められない、のワンシーンだが、現実にはこのホールも3パットしてパーすら逃し、一日を通してドライバー、ウッド、ショート(しかバッグに入れていない)アイアン、アプローチ、パットの何れもが、先述の一打を除いて須く震わない苦渋のラウンドであった。結果百十の王を遥かに超え、久々のスルーで上がって漸く、ライオンの如くに生ではないものの肉と日本酒を煽る。

 長らく学生時代のサークルの同世代の幹事役を自認してきたが、コンプライアンス天国の昨今、我々の時分でも些か硬い響きだった「学生団体」から更にNPOたる胡乱な存在に朽ち果てたそれに愛想を尽かした訳ではないものの、創立55周年なる仰々しい集まりには伺えなかった。
 それは勿論、芝刈りとバッティングしたからではあるものの、企業人であろうと独立した経営者に近い存在であろうと、嘗ての同僚達の身を置く世界と些か日常が隔たって仕舞ったからであろうか。
 結局、近隣世代のその後を追ったHPも最後の更新は卒業20周年を大江戸温泉物語に集った五年前、既に往時の参加者から鬼籍に入る者二名を数えており、今年は四半世紀の会を設営すべきところだが、屋形船案、ゴルフバー案とアイディアだけは浮かぶものの、初めの一歩が出ない。

8月27日(日) 見る阿呆  -スポーツ - ゴルフ-

i62.jpg  そもそもヘッド・スピードが無く五番ウッド以降は敢えてレディースに救いを求めている私には、父の遺品たるゼクシオ・プレミアムは、高齢者向けだけあってお値段も張る分、撓りの激しさがマッチしたのだろう、ひと月振りのラウンドにも拘わらず、寧ろ従来よりドライバーは飛んでいるではないか。
 おかげで前半は49、しかもアプローチ、取り分け転がしの距離感が冴えているとは珍しい。
i63.jpg  ところがいい気になってロブよりもランニングに専念したところ後半に入りトップ続出、それでも耐えるゴルフを続けたものの、ラスト2ホールで崩れて二桁は叶わなかった。止まる高麗グリーン、にも拘わらず上からだと存外に速くて悩まされたが、高麗の際は距離が短く、スコアが期待出来るだけに悔やまれる。

i64jpg  何とか通行止めになる前に馬橋通りに滑り込んだが、今年は場所取りも断念して通りすがりに遠目から眺めるのみの阿波踊りである。
 とはいえ街全体が祭り仕様のため、迂闊に飯にも有り付けない。已む無く餃子の満州としたが、考えてみれば仲々のネーミングである。「支那竹」ですらメンマと改められているのに、"旧中国東北部"とも改名を強いられず、埼玉の企業の様だがこのまま貫いて戴きたいところ。

7月15日(土) お灯明にはならないけれど  -スポーツ - ゴルフ-

h962.jpg  酷暑の中、ひと月振りになる芝刈り、惜しくも二桁を逃すピタリ賞百ではあったが、取り分け後半の、OBによるダブルパーを2ホール叩き出しながら、にも拘わらずパーも3つ拾っての48は大いに光明が開かれただろう。
 そもそもボギー狙いで最大限ダボを減らす慎重なプレイを続ける限り、大叩きした時点で百切りに黄信号が灯り緊張感を喪い疲労ばかりが残る事態に陥りかねないが、出入りが激しくても50を切れる実績があれば希望が拡がるのである。
 考えてみればOBの連発も些少なりとも距離の伸びる前兆と受け止めれば吉兆たろうし、更に虫の良い話しを言えば、大叩きを抹消すれば論理上は40代前半も著しく困難な道程では無くなる帰結が導かれよう。
 事実、177ヤードと115ヤード打ち下ろしのふたつのニアピンを、何れもパー縛りをクリアして獲得しているのだから、技量以上にメンタル面も鍛えられているのかも知れない。
 何よりも亡き父のドライバーが当たっていたのは、良い供養になったのではないか。

7月8日(土) 鏡の中の七月  -スポーツ - ゴルフ-

h953.jpg  昨年はホールインワン・チャレンジを決めながら伸び悩む祐旭のゴルフ、本人の意向を踏まえて遂に左打ちのクラブを導入することとした。
 そもそも一塁に近い打撃の優位性と、ポジションの限られる守備のマイナスの両面を有する野球が例外であって、多くの競技は利き腕に著しく左右されることは無い。
 これに対しゴルフにおけるサウスポーは嘗ては道具自体が稀少性で、野球は左の王貞治氏や本来は左利きの岡本綾子プロが右でプレイしていることは有名である。この点は些か緩和されたとしても、練習場でひとり逆向きになり隣人と対面して仕舞うか、端の打席に限定される不利益は不変だし、コースそのものが左ドッグレッグの多さなど右打ちを前提に構成されている。
 ただ実際左に転向させてみると、空振り・チョロも頻出してはいるものの、右腕が棒の如くに降れるとの弁は明らかに旧来との相違を示しているし、これまで何等拘りの無かった二階打席に前に飛んで行きそうで怖いとの反応が見られたは、体重移動が出来ている証しであろう。
 試しに父も左で打ってみたがとてもでは無いが当てるのが精一杯で、確かにこれを強いていたとすれば爽快感に欠けるのも道理である。さてひと皮向けますか。

h954.jpg  わが家におけるウルトラシリーズはサーガに辿り着いたところまでで抹消されているが、実際円谷プロがパチンコ企業傘下になって以降は、過去作の焼直しか、ゲームと連動した歴代ウルトラマンの客演乃至は使い回しが太宗を占めていた感がある。
 今般は久々の本格派到来かとジード第一回を拝察したところ、相変わらずの歴代総動員のうえ血の配合によるファミリー化が更に進んではいるものの、悪役べリアルの子息のため外見が偽ウルトラマンに酷似するひと捻りがあり、子供達にも「近年のウルトラに比べれば」との留保付きとはいえ一定の評価があった。
 ただマーチャンダイズに依存せざるを得ないのだろう、仮面ライダーの二番煎じ宜しき変身要具に加え、恐らく着包みベースの古式床しい特撮は維持しながらも随所に現代風のCGを駆使しているのか、些かウルトラマンらしくないとの指摘である。
 確かに敢えて重量感を醸し出す為にスロー再生を多用する特撮に対し、人間離れしたスピード感を可能にするCGの方が、ハリウッド型の映画に慣れた若人の眼には逆に人間らしく映り、即ちウルトラマンらしくないとの帰結が導き出されるのだろう。伝統と革新の調和はなるほど難しい。

5月28日(日) 数は力  -スポーツ - ゴルフ-

h926.jpg  先週は実に四年振りになるピート・ダイ設計、の謳い文句の割には過剰にトリッキーでない上野原方面。
 アプローチは相変わらずもドライバーが終始真っ直ぐ飛んだのに加え3Wも安定し、後半はショート、ミドル、ミドルの三連続パーとは我ながら未曾有の健闘であった。オーラス・ロングの8で惜しくも百は切れなかったものの、順調な仕上がりである。

 そして矢張り間隔を詰めるのが正解なのだろうか。今週はこちらも半年振りになる富里方面。
 実にショート三つを含むパー五つながら百切りギリギリとは如何に出入りの激しいゴルフたるかを物語っているが、同伴の御仁からスイングが綺麗と再三お誉めに預かった。
h927.jpg  確かに端から距離は求めず力を抜くことだけを心掛け、175ヤードの第二打を見事ナイスオンと今日も3Wが炸裂し、アプローチとパットに恵まれなかったにも拘わらずの二桁は実に私らしくない。
 良きゴルフ記念日であった。

 それに付けても宮里藍氏は何故引退という結論に至ったのだろうか。そもそもゴルフとは恐らく凡ゆるプロスポーツの中で最も高齢まで現役を続け得る競技に他ならない。
 74歳までマスターズ50回連続出場したパーマー氏は天井人だとしても、還暦目前の全英オープンのプレイオフで惜しくも破れたトム・ワトソン氏の姿は、年輪を重ねた技が若さ故の力に勝る事例が成立し得ることを示している。
 ただ確かに元トップ・プロが何時の間にかラウンド・レポーターが本業になっている姿を見るのは忍びないものがあるし、自らの全盛期の姿と照らし合わせての美学を貫く為には敢えて「引退」して、緩やかな退潮という選択を断つという心持ちも解らなくはない。ベテラン女性トップ・プロという新たな領域に挑む姿も見てみたかったというのは外野の勝手な願望だったのだろう。

5月13日(日) 雨ニハ負ケタ  -スポーツ - ゴルフ-

h916.jpg  前回優勝幹事としてゲストの御仁をお迎えに伺う途上、体調不良にてダウンの一報が入る。確かに雨予報に前途が危ぶまれはしたものの、経路が割愛されたが為に期せずして斥候部隊として先行して現地に向かうこととなったが、続々と脱落のメールが届くではないか。
  ここは撤収も已む無しと思いきや三芳PAに退避すると存外に小振りになっている。そこで未だ行軍を続ける三人にリエゾンして身柄を確保、ひと組に縮小して強行するに至った。
 この時点で上空には明るさが確認され、予報上も昼には曇天とあったので楽観視していたのだが、いざスタートすると益々激しく豪雨の域に達し、空には一層明るさが欠けていく。途上弱まるきらいも垣間見えはしたものの結局最後まで雨脚衰えず、霧も現れ文字通り五里霧中の中、八甲田の倉田大尉宜しく命辛々生還したのであった。
 昼のバイキングがアルコールも飲み放題とは豪奢と思いきや、オーダーの人件費すら削減するのが本意であり、到着時フロントも無人で自らロッカーカードを掴み、上がってクラブも手づから拭いて運ぶという徹底した省人化は、今後のゴルフ場のひとつの生き方を示すものかも知れないが、些か興醒めの北武蔵であった。
h915.jpg  肝心の
新兵器56度ウェッジが上がれば短く時にはトップと芳しからず、後半三階建てになったニアピンをここ一番で獲得し、ロングパットが吸い込まれる幸運にも恵まれて五輪こそ大勝したものの、雨の日は大人しくというのが教訓か。

 昨夜は久々にかのGi!nZ公演を拝聴したが、デモクラシー第三幕だからか、或いは紛糾する国会情勢を反映してなのか、従来以上に主役のひとり舞台色が強かった。
 自身「ピアノも弾けるんだぞ」と言及されている様に、本業はギタリストとの認識でありだからこそカシオペアなのだろう。フュージョンまで至ると些かユニットとしての方向性とは異なる感があるが、ポール・マッカートニー&ウイングス宜しく、器用過ぎるのも悩ましいというところか。

4月16日(日) 試行錯誤  -スポーツ - ゴルフ-

h885.jpg  桜台が強風による二階クローズで大混雑のため、久々に上井草までとって返してわざわざラウンド前日に練習に及んだのは新兵器15Wの試打故だったが、結論から言えば既存の13Wまでに対しシャフトが長過ぎ、早々にお蔵入りの可能性大であった。
 ただ少しは功徳があったのかドライバーが回復して久方振りに引っ掛けが影を潜め、パットのノー勘で百切りこそ叶わなかったものの、暖気の心地好さとともに程好い緊張感に包まれたラウンドだったろう。
h886.jpg  もうひとつの新兵器60度ウェッジは流石に上がり過ぎで思い切りロブが出て超えるべきバンカーに吸い込まれたりもしたが、少なくともトップしない安心感はメンタルのスポーツたるゴルフには有用に他ならない。
 新宿御苑では 桜を見る会の行われたこの日は春を告げる陽気の中、木更津の桜もすっかり残り僅かで、スルーで15時半には帰着してなお早々に床に就く体力の衰えは憂うべきところだったが。

4月2日(日) トップは落ちる  -スポーツ - ゴルフ-

h869.jpg  昨日は天気に嫌われ、渋滞の道路に嫌われ、昨年は満開だったらしい桜にも嫌われ、挙げ句にカップにも嫌われと散々な一日だった。
 ドライバーの引っ掛け病が治らず頼みの3Wもチョロばかり。道すがら厚木基地を垣間見、ラウンド中にも戦闘機の轟音を体感したのを微かな駄賃に、幹事社にして最下位とは哀しいコンペだった。

 如何とも納得がいかず本日は祐旭をお伴に練習へと向かう。
 敢えて昨日のプレイに光明を、虫眼鏡で拡大するが如く見出だそうならば、バンカーの苦手感が相当に払拭された事実であり、それはここイトーゴルフで似非バンカーショットに開眼した賜物に他ならない。
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 然らばアプローチも御利益に肖るべくと勇躍ハンドファーストで構えてみるが、相も変わらぬトップの頻出、打ちっ放しのマット上では無事小飛球が照射されているのだから、敢えて並んで広大なアプローチ練習場の順番を待ち、本番同様の芝目に身を晒す意義は小さくない。思い余って久々に35度チッパーも取り出してみるものの、こちらは距離感が全く掴めない。
 してウェッジを託してみるとあろうことか祐旭の打球が綺麗な弧を描いているではないか。しかも掬う様に打てばとのアドバイスまで頂戴して、文字通り老いては子に教えられである。
 確かに基本に返ってボールの左側に視点を定めてスイングすれば、父もまたランニング・アプローチが成立している。だからと言って考え過ぎは禁物な様で、無心だった祐旭も球を上げようと力むと親子仲良くトップ病に見舞われる。
 果たしてかく芝での鍛練を重ねて身体に覚えこませるべきなのだろうが練習の度に関町まで足は伸ばせないし、或いはサンドウェッジを除いて空いた14本目として、よりロフトの大きいチッパーとウェッジの混合体の如くを新たにバックに忍ばせるべく新兵器の投入か。
 悩みは尽きない。
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