コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

11月15日(水) トレードオフになったから  -スポーツ - プロ野球-

i158.jpg  今年もプロ野球12球団合同トライアウトが開催されたが、村田内野手や松井稼外野手といった大物や、既に転職先からお声掛かりのある選手はそもそも顔を見せないので、中では知名度のある大隣投手に注目が集まり、難病からの回復途上というストーリー性からも早くも東山紀之氏のナレーションが聞こえてきそうである。ただ実際にトライアウトを経て採用される選手は年々減り続け、既に一昨年から一回のみに簡略化されるなど、儀式化を危惧する声は尽きない。
 本来なら野球評論家 専門分野:トレード・移籍を僭称する身の上としては、ここからのオフの時期が稼ぎ時の筈なのだが、故・山中最高顧問曰く「年末は皆風邪を引く、ゼイゼイ」の喧騒と重なりのここ数年は滞り気味であった。
 と言うのは些か公式見解で、実際のところは政治、野球、音楽、都市変遷の四大評論家業の中で、歌謡曲に疎くなり比重の下がっていた音楽が、シティ/シンセポップを摘まみ食いする様になって復辟し、入れ替わるが如くに野球への情熱が磨耗していた証しであろう。相変わらず古の週刊ベースボールや名鑑本は買い漁っているのだから、より正確に言えばFAと自由契約後の移籍ばかりになってトレードの星勘定を論評出来なくなった現下の職業野球への関心が薄れていたと評するべきだろうか。
 褌を絞め直して週刊ベースボールの記事から丹念に拾った過去のベースコーチ情報も追加し、久々にトレード大全を更新してみたものの、今ひとつ筆が進まない。元よりそれは外野の勝手な言い分に過ぎず、当事者にとっては実力と待遇が相反せず、予見性高く生き易い世界になった証しなのだろうが、籤引きに戻って再び偶発性豊かになったドラフトとも大分と差が付いた感がある。

 先月が長時間労働だった為、健康診断を強要されたものの、月300時間を超えたらシステム上危険水域の赤字表示とは高度成長期の猛烈サラリーマンには鼻で笑われよう。
 しかも太っちょとしての経過観察で先週も身長体重を計測したにも拘わらず、又しても同じ手順からとは、健康増進法に基づく措置とはいえ民間とは思い難いお役所仕事ではあるまいか。
 産業医の形式的な問診にてストレスはと問われ、この検診こそが最大のストレスですと応えたかったが、向こうも機械的なお仕事なので大人になって呑み込みました。

11月11日(土) 二位じゃ駄目なんですか  -スポーツ - ゴルフ-

i152.jpg  そもそも「秘書」という職業柄は幹部に近いことからもゴルフとの親和性は高いのかも知れないが、議員秘書の方々とは日々交流があっても、幹部のサポート役という広い意味ではその範疇にも含まれようとも「秘書室」所属を自称するのも憚られる永田町周辺居住者稼業なので、折角の民間企業秘書同士の集いも宝の持ち腐れである。
 何しろ折角この場で親交を深めても、次に出会うのは当該コンペにてはや何年後の彦星状態では、人手不足の折におっとり刀で駆け付けても小さくならざるを得ない。
 ラウンド自体は先週の回復基調に気を良くして今日もゴルフ場の近くで打ちっ放してから参戦したが、強風のなかドライバーもスプーンも何と無くしっくりこない。
i153.jpg  炸裂した新兵器キュア・パターも超ロング・パットを捩じ込んだと思ったら、思い切り短いそれを外し、その何れもがパーパットだったりと陣痛力は減りこそすれ益々意気軒昂には程遠い。
 してそれなりに大叩きもあり、コンペ故にカートに示されるリーダーズボードでも常い下位を争っていたので下手に目立つこともあるまいと高を括っていたのだが、実際には他の組のスコアは時間差で反映されるので最終組であっても必ずしも総てホールアウト後の数字では無かったのである。
 蓋を開けてみるとハンデの31が奏功して、グロス104にも拘わらず準優勝、危うく無名の闖入者がカップを持ち帰って仕舞うところだった。
 しかも水平賞まで戴いて逃げる様に退散する。このところ少ない関越方面で、久々に「ブレない」先生のポスターを拝察し、スイングも「ブレない」だった、ということにしておこうか。

11月10日(金) 希望のスカイウォーカー  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

 初代共同代表選は予想通りの結末だったが、果たして希望の党は如何なる方向を目指すのだろうか。
 党内には未だ安保を巡って路線論争が燻っている模様だが、政権交替を視野に置いた健全なる保守政党として、基本的に外交・安保政策においては自民党と争わないのならば、政権に対峙する野党のポジションにある限り、他の政策で差異を示さなければならない。
 ただ自民は財界・大企業対応と景気循環に呼応する財政出動と持ち分が明確だった時分ならいざ知らず、80年代までは須く社公の領域だった中小企業に大企業以上に政権が秋波を送る昨今、対峙する施策を示すと言っても残る分野は益々ニッチに限られよう。
 或いは生産者と生活者、という二分論もあり得るが、民主党政権がこのロジックに基づいて惨憺たる幕引きに至った経緯は記憶に新しいし、この文脈を用いるのは社会(民主)主義政党としての立憲の方が明らかに相応く映る。社会保障や子育て支援の充実も今や政府の十八番であり、その為の財政健全化は消費税上げ繰延を主張した政党には訴え難かろう。逆にバラ蒔き批判で支出削減も現に金融緩和とともにアベノミクスが奏功している根幹である以上、訴求力には乏しい。
 ここで欧米ならば生命観や家族観に纏わる概念が遡上に登るのかも知れないが、信仰が政治的主張に結び付き難いわが国には無縁だし、そもそも保守の間に相克は生じ得ない。詰まるところ社会政策的な領域で争点を作るならば原発に収斂されそうだが、こちらは"リベラル"の得意分野であり、反米反基地といった安全保障における「左翼」との親和性が高過ぎるので、現実保守として余りに声高に主張するのは憚られようし、民間労組の離反を益々正当化しかねない。
 結局、自由民主党よりは幾分低所得者層に居依して「分配」を重視する位しか思い当たらないが、二大政党下ならば両極から中道に収斂されるのが常道とはいえ現下は紛れも無い第二党が左に鎮座しており、これでは安保は右、経済は中道社会民主主義たる曾ての民社党が現実的である分、判り易い先鋭的な主張たり得ず、自民・社会の両極の間に埋没した二の舞が容易に想像されよう。
 ならば思い切ってより新自由主義の側にウイングを振り、外交・安保に異論のある層も切り捨てて純化路線という荒業も考えられるが、そうすれば最大の支持母体たる中道右派の民間労組という票田を丸ごと期待出来なくなる。勿論、当面国政選挙が無く、次回となる19年参院選が憲法改正のひとつの契機であり、同時に統一地方選と重なる12年に一度の"亥年現象"と呼ばれる自民党に不利な条件が重なるのであれば、敢えて補完勢力を嗜好するのも試みではあるが、その戦略で"ゆ党"を目指した維新の末路は意識せざるを得まい。そもそも立憲が判り易い須く反対で脚光を浴びよう中に、中途半端な立ち位置でマスコミと無党派層の白い眼に一年半も耐え得るだろうか。
 悩みだけは新進党よりも遥かに深い。

11月5日(日) 二番町の店ではないが  -スポーツ - ゴルフ-

i149.jpg  最期の晩餐からひと月余、夏場から激しいスランプに陥っていただけに、風邪を捺してなおゴルフ場に程近い練習場で打ちっ放し、入念の上に入念を期して挑んだラウンドだったが、ドライバーがそれなりに真っ直ぐ、真っ当に飛んでいて胸を撫で下ろす。スコアこそ平板だったものの谷あり底ありからは脱出の兆しとあらば、先ずはひと安心だろう。
i150.jpg  何しろ供養を兼ねて拝借したドライバーに続き、五番七番の両ウッド、果てはバッグまで父の遺品に衣替えして、かくなる上はと3Wまで、こちらはドライバー並びにバッグに倣いゼクシオ・プレミオを大枚叩いて新調したのである。
 更には選挙中、練習すらままならないミニ・ストレスの中で試打に及ぶことも無く画面上に再三表示される広告に釣られるままに、キュア・パターなるをオプションの重り付きで購入し、六年振りにパターも中尺からノーマルに回帰したとあらば、少しは復調しなければ全く以て投下コストに見合わない 。
i151.jpg  結果的にはズバズバとカップに吸い込まれる迄に旨い話しは無かったが、早めの芝が奏功したのか存外に距離感が合っていたし、朝から練習の成果か単なる偶然かは判然としないものの、珍しくランニング・アプローチがトップせず近付いてからの右往左往が回避されたのである。
 実際にはあやめの割りに第二打が遠いと感じたのは錯覚でなく、自らの好イメージ程にはドライバーの距離が出ていなかったのだが、打数を重ねる毎に頻出する新スプーンも打ち方が判ってきて、後半は数ヵ月振りに50切りとは、冷却期間が福に転じたと受け止めるべきか。
 幸い帰路もトランプ渋滞に巻き込まれることなく、日米首脳会談に肖れたかは定かではないが、久々に満足の棒振りであった。YouTubeにアップされた大統領の余りに綺麗なスイングには、是非肖りたいものだが。

11月3日(祝) THE MIX。  -スポーツ - 卓球-

i148.jpg  妻子の通う東中野の卓球スクールに数多芸能人が訪れることになった経緯は分からない。ただそれが映画の撮影の為の特訓であり、現にスクールの指導者も出演しているとあればわが家としては観賞するにしくはない、と明治節の良き日に映画「ミックス。」を早朝から新宿で見る。
 元より卓球に明るくない父はオマケであるし、技術指導員氏を発見すべくも無いものの、映画自体は輝かりし時分のフジテレビらしい、判り易いラブ・コメディであった。
 有名卓球選手がカメオ出演しているところも卓球ブームを反映していようが、監督は撮影終了後も練習に通い続けている様だから、矢張り老若男女を問わず素人を魅了するスポーツなのだろう。
 なお写真は大会で優勝した訳ではなく、お裾分け戴いた胡蝶蘭を少しだけ紐解いて撮影、の図である。

 ところがいざ朝起きてみると如何とも身体が怠く、映画から帰るとそのまま蒲団に直行となった。暖を取ってひと晩休めば快復しようと思いきや、熱こそ下がったものの直立すると鈍い頭痛に見舞われる、この典型的な風邪の症状は二年振り位の懐かしさである。
 と無駄にノスタルジアを感じていても致し方ないので、待たされる間に更に風邪が悪化しそうで二の足を踏むことの多い街医者に、咳の続いている公資ともども赴いて薬を調達して仕舞った。
 恐らくは選挙疲れで基礎体力が弱っている上に、有明通いが続いてウイルスを戴き、緊張の糸が切れたところで発祥したのだろう。日曜までに棒が振れる状態まで持ち直さなければならない。

11月2日(木) 顔見世興業  -車・バイク - 自動車・バイク関連ニュース-

i146.jpg  選挙後だから来賓は少なかろうと踏んでいたモーターショーだが、想定よりは遥かに千客万来で、元より自動車産業の禄を食む者としては喜ぶべき事態とはいえ、結局今週は毎日有明通いで、選挙が終わっても土日無しの事態が避けられただけでも以て冥すべきかも知れない。
 その名の通り帝都有数の箱モノたる東京ビッグサイトを全館貸し切るイベント自体希少なのかも知れないが、白地に絵を描ける埋立地にも拘わらず西と東がほぼ別個の躯体として独立した構造は、取り分け関係する出展が東西に分離しているとアテンド役としてはひと苦労である。
i144.jpg  それでも到着時間の前後は想定の範囲内とはいえ、VIP入路が東端であるにも拘わらず、「陸の孤島」として忌避される西館を概ね行程の冒頭に配置戴いたおかげで、著しい待ち惚けこそ回避されたのは僥倖で、これが遅延の積もる第四コーナー辺りに位置していたら待機するだけで発狂していたろう。尤もオーラスにVIP応接室前に来たらぬ待ち人を求めて待機し、当然押しに押すので要人が応接に腰を落ち着ける暇も無く、文字通り一瞬の「お見送り対応」なる落とし穴に嵌まって、虚しく時を空過する局面も少なくはなかったのだが。
 しかしこの種イベントの常として報道効果で日を追う毎に来場者が増えるので、後半に至るに連れ立錐の余地無く、巨人でも無い限り肝心の自動車にお目に掛かるのすらひと苦労になってくる。ただ要人が近付くと恰も十戒の如くに人の波が割れて通路が出来上がるのだから、流石に小人の靴屋さん宜しくイベンター各位の職人技の魅せ処なのだろう。
i145.jpg  勿論、ご案内はプロの仕事師に委ねるのだが、重なって人手が足りなくなれば役立たずのアテンダーも門前の小僧で俄か説明員を装わざるを得ず、水素やら自動運転やら持てる知識をフル活用して話しを繋ぎ、個々のアイテムの技術者のご到来を待つのだが、漸く全容が掴めてきて、さて独り立ち出来ようか、何方かご案内申し上げましょうか、という域に到達する時分には会期末というのも毎度のパターンか。
 漸く来週からは日常が帰ってくる。

11月1日(水) 今日は正門から入ろう  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

i135.jpg  会期を巡ってもギリギリ迄合意が図れなかったのは、詰まるところ衆参の首班指名で「二位」の人物が異なることに象徴される野党内の衆参捻れが大きく起因していようが、況してや質問時間の配分見直しになぞ容易に決着が付きそうにない。
 野党に国会における質問時間を大幅に譲る「申し合わせ」は国対戦術的な配慮には他ならないが、そもそも議員内閣制下において内閣と与党は一体であり、国会は政府対野党の構図になるから与党から内閣への質問自体がナンセンスである。
 ただこの構図の中でも取り分け議員内閣制の祖とされる英国においては政府にポジションを得た議員とそうでない議員との落差が大きく、政府に入れなかった与党議員は中身もろくろく知らされないまま機械的に政府提出法案に賛成票を投ずる、押しボタンの代替と言っても誇張とは言い切れない。
 だからこそその替わりに若手議員には自己アピールを兼ねて質問の機会が自由討議という形で与えられ、頭角を表せば後衛からフロントの幹部席へと昇進するシステムが構築されてなる。
 これに対しわが国では、恐らく55年体制下の政権交替の可能性が極めて小さい基盤政党型国会における生活の知恵であろう、与党の事前審査という形で政府役職の無い、英国ならばバックベンチャーに過ぎない議員にも法案への関与の機会が認められており、英国以上に極めて院内民主主義の行き届いた制度設計になっている。
 今般の配分見直し論は、多分に安倍政権の瑕疵とされる緒事案において野党側の主張ばかりが国会論戦においてマスコミの偏向を除いてなお囂しい現状への不満が背景にあるのは理解出来るとして、実際に与党の総選挙大勝が三度続いたことにより、寧ろ中堅の域に入りつつある大量の三回生議員が、事前審査の場である政調各部会においても物理的になかなか発言機会が得られないという主張が前面に掲げられており、強ち否定し難い心理も働こう。
i139.jpg  では英国宜しく自由討議の時間を設ければとの"国会改革"論は容易に想像されるが、鳴り物入りでスタートした党首討論が結果として滅多にお目に掛かれない希少生物と化している現状では机上の空論に過ぎないし、個々の委員会における法案審議の過程で与党への配分を増やせば党内の部会との重複感が出るのは当然だろう。
 ただだからと言って事前審査を割愛して政府内の法案審議のみとする「政府与党一元化」は、理論上は理想的であり、現に民主党政権初期には小沢一郎氏の年来の主張として具現化されたが、詰まるところ審議には蚊帳の外の押しボタン議員を大量に排出して与党内に怨嗟の嵐を呼び起こすに至り、「政府与党一元化」を貫くならば副大臣・政務官を五人ずつ位増やして、与党全員を政府内に取り込まざるを得ないという結論が導き出されたが、元より非現実的である。
 事前審査は一見、院内の機能を一部代替している様に映るが、実際にはこの政府内の議論を党政調に肩替わりさせるものであり、(セミ)クローズドな分、寧ろ国会よりもストレートな論戦が繰り広げられるという意味でも、貴重な歴史と伝統に他ならない。
 勿論、半ばプライベートの党内議論では働き振りが支持者に伝わり難いというジレンマは残ろうから、各委員会は現行のままか、寧ろこれまで以上に野党に手厚く配分し、TVの入る予算委員会を幾分与党寄りに改めるのが落とし処であろう。実質的にわが国においては予算委員会こそが慣例として自由討議の機能を果たしているのだから当を得ているのではないか。残念ながら衆院第二党の左傾化は、この具現をより難しくしているが、だからこそ敢えてこのタイミングに遡上に登らせたのかも知れない。

 先週の議員会館は、選挙後には必ず訪れる引越の寂寥感に包まれていたが、議席確定後僅か4日の退出期限の前に早々に一覧表上に斜線が引かれている事務所は、公示時点で引越を済ませている引退議員の部屋である。
 しかしながら何と無く引退した顔触れより斜線が少ないのではと繁々と眺めて気付いたのは、親族が出馬している引退議員は現職扱いなのである。
 確かに慣例として後継たる親族には同じ部屋が割り当てられるが、恐らくは議員規則に銘記されている訳ではなく、合理的なのか情緒的なのか微妙な案配だが日本的な配慮には違いない。
 ただ中には二世であっても不覚を取られた方もいるから、金曜になると改めてその親御さんにも斜線が加わり、この時間差がより悲哀を醸し出している。学生時代、三年への進級にあたり見込みで当確が貼り出されながら最終的に単位が足りず名前がマジックインキで黒々と消される悲劇を俗に「黒マジ」と称していたのを思い出した。
 当落は兎も角、公職への出馬という大きな決断をされた皆さんはそれだけで充分に尊敬に値します。何方様もお疲れ様でした。

10月29日(日) フォーティーン・ブギ  -育児 - パパ育児日記。-

i141.jpg  高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪は土日祝日に中央線快速列車に通過されるという共通の悲哀を抱きつつ、豊富な商店街と一歩入れば住宅街という等しく構造でありながら、西に向かうに連れて前者より後者の比重が増えて下町風情から高級住宅街の様相を呈していく微妙な相違もまた有している。
 ただ小学校が同じ学区だった阿佐ヶ谷には頻繁に足を運んだものの、大学一年の際、自動車運転教習所への中継地として集中的に通った実績こそあれ、西荻との接点は限られていた。
 今般、祐旭の誕生祝に寿司を選択したのは勿論本人の希望だが、偶には趣向を変えてと杉並西部にて鮮魚飲食業を手広く経営される妻の知人の店を選択したところ、久々に西荻へと到来するに至ったのである。
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 しかし握りから摘まみから、一品料理に至るまで散々食い散らかした挙げ句に、巨大な海鮮太巻きが八巻も並び、鮨屋でもまた中華料理の様に余らすのが礼儀とばかりに注文の多い料理店を所望する輩も少なかろうが、結局ノーマルな太巻きも野菜が多過ぎて箸が進まずという公資が最大のネックと化していたのだから致し方ない。
i118.jpg  そもそも胡瓜をはじめ野菜こそ父よりも一日の長が認められるし、丼モノには何等支障無いにも拘わらず、寿司となると穴子のみの父に勝るのは玉子のみ、逆に輪を掛けて刺身も貝類も受け付けないとあらば煮物焼き物に流れる他はなく、本格寿司店になればなる程食が狭くなる。逆に言えば定番三崎港の様な鳥の唐揚げはじめ居酒屋メニューの混在する方が余程嗜好に合致しており、経済合理性には資するものの、少なくとも寿司に見合わないという観点に限っては父よりも激しい偏食家なのである。
 おかげで祐旭は、最早腹一杯と宣わりつつ公資のノーマル太巻きまで平らげ、にも拘わらずわが家に帰着して、別腹宜しくショートケーキを鱈鰒腹蔵に収めているのだから、ティーンエイジャーの食欲は底無し沼である。尤も今日は端役に過ぎないから些か満腹中枢を満たさなかったとはいえ、日頃この兄と量的には拮抗せんばかりに喰い争っているのだから、幾ら卓球に勢を出したところで公資の腹回りが、んが国株価以上に右肩上がりなのも宣なるかなだろう。
 二人ともよく成長して呉れたものである。人としても重さにおいても。

10月26日(木) 素敵なSHOWの始まりだよ  -車・バイク - 自動車・バイク関連ニュース-

i136.jpg  選挙が終わればモントリオール、よりは大分近くはなったものの、選挙が終わればモーターショーとは忙しない。
 ここ数回の思い切り現実的、商売重視で直近の新型車ばかりが並ぶ姿に比べれば、少なくともMIRAIならぬ未来の自動車社会が描かれているのは事実だとしても、動力源を争っても資源戦争には有益でも視覚的な奇抜さは追及されないし、自動運転は未だ開発途上とあればどうしても仮想現実の映像に頼らざるを得ない。
 所詮はヴーチャルだから体験コーナーと謂えども個人に集約され、二階に登ればヘッドセットを付けた大量の観客がポールポジション擬きに興ずる、マトリックスの廉価版の様な光景が繰り広げられていたが、かく共同幻想を以て「ネオンの輝く素敵なSHOW」を共有したと評するのには無理があろう。
i137.jpg  元よりドラえもんの様な、率直に言えば如何にも「お金注ぎ込みました」感満載のトータル・コンセプトや年々減少していく見目麗しい女性のパフォーマンスは必ずしも必須アイテムとは思えないが、矢張り動かないコンセプト・カーでは、移動手段の見本市として些かカタルシスに欠ける感は否めまい。
 恐らく今後嫌が応でも自動車は、好事家の嗜好品から公共交通に近似する要素を増大させていくことになろう。その中で単なる「足」以上のプレミアム感が持続している内に、本来の移動体としてのイノベーションを醸し出さなければ、単にコストパフォーマンスのみでしか審判を受け得ない、現下の電化製品と同様の運命が待ち受けていないと、誰が断言出来ようか。
 この文脈からすれば、最新技術と超高級車と次世代バス・タクシーという取り合わせは、まさに自動車の未来の断面を象徴する見本市に他ならず、逆に言えばアミューズメントとしての自動車の代名詞であり、モーターショーなるイベントに本来は最も相応しかった筈のレーシングカーこそが、微妙な居心地の悪さを主張している様にも見える。
i138.jpg  或いは嘗てのフィギュア・スケート宜しく、人間がAIによる運転を如何に忠実に再現出来るかを競う、「規定」演技の如く競技が生まれるのかもというのは未だ質の悪い夢想の域を出ていないが、幸か不幸か五輪目前の次回二年後は会場の都合で分散開催を余儀無くされると聞く。ならばだだっ広い空間で自動運転の模擬実演等は当然視野に入り、一方で単体としての自動車へのスポットライトは益々小さくなろう。それが晴海以来の歴史と伝統に則り、多くの好事家がイメージするところの「モーターショー」の末裔として望ましいのかは別の話しであったとしても。

 二年連続ともなると広島優勝のプレミアム感も大分薄らいではいるものの、それでも尚何と無く気まずい横浜出場の日本シリーズを前に行われたドラフト会議には、又しても日ハムの天下が訪れた。
 確かに地方創世にはもってこいかも知れないが、今や本家広島を差し置いて、日ハムの十八番となった売り喰いを、スポーツ・ビジネスの確立たる美名の下に天の配剤が助長している様で、釈然と出来ない。

10月23日(月) 宴の跡  -政治・経済 - 衆議院解散・総選挙-

i30.jpg  終わってみれば都合十議席減の中で与党は横這い、数字だけ追えば公示前勢力に比して希望が減らし、立憲が躍進と言われても、要は旧民進の右側が野に下り、替わりに左側が甦ってきたに過ぎないし、その分共産が減らしているので、野党の軸が少しレフトにスライドして思想信条からは幾分明瞭になった替わりに、コップの嵐が続く分、より野党の存在感は薄れよう結果に終わったと言えよう。
 ただ当初は希望扇風の中、対抗馬擁立を表明した共産に拍手喝采だったのが、終盤戦に至っては寧ろ強過ぎる立憲票を喰うべく希望にエールを送るという丸っ切り主客転倒した事態に陥る、まさにジェットコースターの様な選挙戦だったのではないか。
 詰まるところ自民・希望・立憲の三竦みの構図が成立した選挙区では自民は半ば左団扇だったが、希望のみなら逆風と共産の独自票で自民有利、逆に立憲に一本化されれば漏れ無く共産票が上乗せされるので激戦か野党優勢、という構図だったろう。
i131.jpg i132.jpg i133.jpg
橿原は別格としても選挙事務所が須く神社の近隣に位置しているのは、
駅や幹線道からのアクセスに鑑みれば必然なのか、
或いは矢張り八百万の神の御加護に肖るべく配慮なのか
 現に新潟の様に無所属候補が並んだ地域では全国の 趨勢とは全く違った構図が生まれていたのだから、 野党の分断が与党を利したという分析は必ずしも間違ってはおらず、逆に言えばこの早期のタイミングを選んだ判断は、政治の安定、政策の予見性の担保の為には正しかったと言える。

i134.jpg  台風のため一部議席が確定しないことが確定した段階でラクーアに退避するものの、西方面では万歳もそこそこに選挙事務所を撤収したケースもあった様だが、わが方も濡れ鼠には違いない。
 どうしてかく深夜に大量の人々が戯れているのか不可解だがベッドは満席、椅子に腰を据えても5時に目覚ましを掛けるのは些か憚られよう。ここでハタと気付いたのは、ギリギリ稼働中でガラガラのマッサージに陣取れば確実に起こされるし一挙両得との発想の転換であった。
i129.jpg 実は長丁場に備え昼間にわが家に程近い整体に赴いていたので、ここ数ヶ月御無沙汰だったのに期せずして日に二度、しかも高額出費を余儀無くされたのだが、最早背に腹は変えられまい。
 明けて資料をまとめ一段落して午後は早めに退散の見込みだったが、翌日開票分が開かないことには動きが取れない。1990年総選挙以前は即日開票の方が寧ろ夢物語だったのだから、公職選挙法6条「(略)選挙管理委員会は、選挙の結果を選挙人に対してすみやかに知らせるように努めなければならない」を呈しているとはいえ、無理に人海戦術に頼らなくてもと思わないでもないが、今宵ばかりは早々に札を開いて戴きたいところだった。
 何方様もお疲れ様でした。台風は永田町周辺居住者の体力にも如何ばかりの爪痕を残したのであった。
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