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コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

9月3日(月) 消えるXデー  -就職・お仕事 - 就職活動-

i525.jpg  想えば自身の就職活動はバブル末期、内定日は役所ですら拘束旅行と学生側の売り手市場の極みだったが、金融機関による所謂「Xデー」が事実上の就職活動解禁日として機能していたという意味では、経済界全体の公的な御墨付きの有無こそあれ、概ね日程感は現在と大差無かったと言える。
 その前段にOB訪問の名を借りた事前運動が非公式に存在するのも構造は同じであり、これに囚われない外資系企業が往事より大手を振る中で、一部大企業のみを拘束する就職協定を「通年採用」なる大義名分の元に解消しようとの発想は理解出来る。
 元より単に度重なる面接のタイミングが早まるだけでは、危惧される通り学生生活に占める就職活動の比重が増大する弊害を喚起しようが、逆に言えば就職活動を実社会の経験値として活かし得る内容にすべく、経済界と学校側が協調して方策を編み出すということではないか。
 ただ驚いたのは早速政府から必ずしも歓迎とは言えない反響の声が上がっていることで、事の是非以前に発言の前に関係各所への根回しという段取りを経ていない構図が浮き彫りになった。嘗てなら観測気球は同友会の担当で反応が芳しければ経団連が腰を上げるという阿吽の役割分担があったのだか、経済界も代替わりして新たな直球勝負のスタイルを模索中か。

i524.jpg  台風の続く日本列島、昨日は途上の豪雨にお釈迦と思いきや何とか晴れ間も覗き、前半は久々の小雨の中のラウンドも、アイアンをフルショットも球を右に置くことで復旧させ、パターに救われ49で凌ぐ。
 しかしながら乱れる後半は何とか16番ロングでOKパーを拾い、 又してもオーラスには百切りの可能性を残したものの、バンカー超えのアプローチをショートしてジ・エンド。折角光明の指したアイアンにもシャンク病が到来し、同伴の御仁が残りニホール連続パーなら30台と、異様な集中力を発揮して宣言通り達成したのとは対象的で、ここ一番の勝負弱さが憂えられよう。
 JGMおごせは5週連続の冒頭に93をマークした験の良いコースだったが、流石に左肩と左肘に痛みを覚えてきたし、詰め込むとルーティンになり過ぎて無自覚の内にプレイが雑になっていたのかも知れない。

8月30日(木) これからの築地  -地域情報 - 東京23区-

i520.jpg  横浜も帝都も住んだのが西側、内陸部ばかりだからだろうか、橋や起重機の連なる湾岸の風景は馴染みが薄いだけでなく何と無く威圧感をも禁じ得ない。実際に赴くのも希少なので土地勘も皆無なのだが、築地の駅で地上に登り、奇天烈な本願寺を横目に挟みつつ、会食を前に築地市場に沿って歩いていくと、勝鬨橋が見えてきた。
 如何にも解説口調になるが築地市場の豊洲移転を前提に2016年に新たに設けられた生鮮市場の小売り兼レストラン「築地魚海岸」の袂にはひっそりと「八紘一宇の碑」が建っている。そもそも勝鬨橋自体が旅順攻略記念たる勝鬨の渡しに替えて架橋したものであり、海軍の街たる築地らしい旧跡なのかも知れないが、よくぞ戦後の荒浪を潜り抜けて生き延びたものである。
i521.jpg  晴海通りの対岸に眼を向ければ出向時、正月仕事始めに必ず訪れた鰻の名店が丁度この辺りで、今もその伝統は受け継がれている様だが、蒲焼き御飯を注文して叱責されたのも、沖田艦長宜しく何もかも懐かしい。
 勝鬨橋を渡れば選手村はじめ再開発の嵐が訪れている筈だが、ここ築地市場の翻弄され続けた経緯は記憶に新しい。紆余曲折の末に10月に豊洲に移るが、おかげでマッカーサー道路と喧伝された環状2号線も五輪には暫定迂回を余儀無くされ、跡地は快適な五輪への鍵たるバス等の輸送拠点を経て、如何に利用されるかは定かでない。
i522.jpg  一方で、市場の迷走を余所に場外市場はそのまま残るとは寡聞にして初めて知った。「築地」がブランド化されているという認識なのだろうが、 わざわざ新名称選定の"総選挙"すら行われていると言う。ただ第一候補は「築地場外市場」とあれば、生活の党の党名変更同様、落とし所を前提に広く万般に名称を募る行為を通じて残留をアピールし、市場移転後の認知を確保する意図なのだろう。
i523.jpg  さて場内にも何度かお邪魔したが、本日は"場外"の最東端なのか場内なのか判然としない、勝鬨橋とも目と鼻の先の魚四季にて立派なお刺身を戴き日本酒を浴びる様に、は些か誇張表現だが頂戴する。
 店自体は小洒落てはいるものの御不浄へと建屋の中を歩めばアナクロの極みで、実に築40年超の築地市場厚生会館と判明してみれば場内扱い、然らばと問えば矢張り惜しまれつつ移転に命運を共にするらしい。
 築地魚海岸や場外市場が健在だとしても、築地が「食」の街であり続けられるのか、それもまた形を変えた五輪のレガシィなのかも知れない。

8月26日(日) 千葉にないマリーンズ  -政治・経済 - 軍事・安全保障・国防・戦争-

i513.jpg  幾ら常磐は混み難いと言っても水戸まで往復すると流石に疲労感が残る中、今日も朝6時発、折角チケットを戴いたので急遽祐旭を従え東富士へと向かう。
 実は陸上自衛隊富士学校には、酔狂なことに16年前に体験入隊で二泊三日を過ごしているのただが、総合火力演習も実に出向時代以来12年振り二度目の御目見えになる。
 混雑する前にと8時には到着したものの、楽隊の演奏こそあれ食べ物も少なく、並んで漸く焼きそばにあり付いて尚一時間余り、已む無く祐旭と指ゲームに興じていると、俄かに霧が深まっていくではないか。
 いざ火砲が撃たれても順に遠距離から始まるので、折角の高度な技を要する空中に富士山を描く発砲も、押し並べて「だんちゃ~く」の声はすれども全く拝めず些か消火不良だが、昨日は見晴らしは良くとも小雨がパラ付いたと言うから、富士の天気と夏の空である。
 近距離に至るに連れ着弾の火力の激しさが実見され、対戦ヘリもやって来て見応えが増す。圧巻は矢張り古来より陸軍の花方、戦車であり、主力90式の火砲の音の激しさに些か祐旭は気圧された様であった。
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 最新の10式は見栄えも音も90式より随分とスマートで戦車のモダニズムが伺えるが、更にキャタピラでなくタイヤの16式機動装甲車は前後左右に操舵も軽やかで、ひと昔前の車が踊るCMの様に愛される自衛隊たるプロモーション・フィルムに登場して貰いたいところである。現実に対ソ連の北海道防衛から陸の守備ターゲットが移行する中では、その名の通り街中の機動性を有する装輪車需要は増しているに違いない。尚残念ながら悪天の為、空挺団は降りて来なかった。
 さて実力展示の前半戦から休憩を挟んでは、実戦を模した演習である。統合化の進む陸海空の合同演習が最大の眼目だが、テーマは隣国からの島嶼防衛、勿論仮想敵国は明示されないが、大陸のかの国を想定しているのは自明である。
 ところが空自の航空機F2が華麗に大空を舞っていても、こちらも音はすれどもほんに貴方はだし、水陸両用車を駆使する本年創設の水陸機動団の御披露目を兼ねているのだが、正直言って地続きの演習場の一角を湾岸に見立てた水際作戦と言われても仲々臨場感が湧かない。ノルマンジー上陸宜しく他国に遠征はせずとも最悪の事態では島嶼の奪還に留まらず海側から逆上陸しての国土防衛・敵殲滅をも当然視野に置くべきであって、海兵隊が陸自に所属するところが専守防衛の自衛隊らしさなのだが、佐世保湾岸を活用しての演習は外野が煩そうであるならば、広大な富士演習場の一角を沼地に改造しての統合演習を何れ拝見したいものである。現実に尖閣に配備さすれば日々演習以上の緊張感に包まれようが。
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 輸送ヘリから高機動車が現れる絵柄なぞはサンダーバード的で若人の眼にも映えるかと思ったが、暑さそのものは曇天が幸いして許容範囲だったものの、昨日よみうりランドのプールで思い切り紫外線を浴びた余波だろう、祐旭が剥き出しの首に痛みを覚えた為に演習の中途で退散した。今更だが総火演に日除けの手拭いと耳栓は必需品であったか。
 何はともあれわが国の平和と安全を守って戴く自衛隊、ありがとうございます。

 嘗て著名人をその居住地で呼ぶ慣わしがあったが、御殿場と言えば昭和の妖怪、お約束の回転寿司を経て、安倍総理の総裁三選を前に舘山寺に続く第二弾は東山岸邸である。
i519.jpg  大磯と第三京浜、目白と関越道の如く邸宅と高速道との関係性は想像を逞しくさせるが、ここ岸邸も東名御殿場インターからは眼と鼻の先である。尤も岸元総理が住処としたのは現役国会議員期の昭和44年からではあるが、確かに今ほど出席の煩くなかった国会に通うのも支障は無さそうである。
 ここで虎視眈々と自主憲法制定の好機を伺っておられたのだとすれば、かく賑わいは没後三十余年を経ての時宜到来を象徴しているのかも知れないが、晩年のインタビュー等によれば写経三昧の日々だった様で、非公開の二階では実際に写経の会もまま開催されているらしい。
 ただ工場のあるとらやの工房を称した瀟洒なお茶屋と一体管理されており、アクセスも良過ぎることから些か観光地化され過ぎ千客万来で、若干風情には欠けたか。

8月25日(土) 熱中時代 ゴルフ編  -スポーツ - ゴルフ-

i510.jpg  ゴルフと言えば関越か千葉、稀に中央道だったが、今般は久方振りの常磐道へと向かった。わが国有数の酷暑の地・茨城は笠岡にわざわざ残暑厳しき折に伺ったのは知人が赴任した故、の2パーティである。
 平素意外にもラウンド中にはアルコール以外に余り水分を採らない質にも拘わらず、ハイボールに缶酎ハイは兎も角、マメに水分補給をと妙に殊勝な心掛けの帰結がコーラのガブ飲みでは、余計に体力が奪われるのは必定であろう。
 おかげで平坦でスコア出易い筈のコースにも拘わらず、悉くバンカーに捕まる不運か技量不足なのかに見舞われ、何とかバッティングで凌いで前半こそ49に留まったものの、後半はホールを重ねる毎に足取りもヘロヘロに。
 持久力を喪えば覿面に精神力にも響くのだろう、オーラスを迎えてなおギリギリ百切りの可能性を残してはいたものの、見事なシャンクでバンカーに落とすと砂の器で四回叩いてジ・エンド。片道二時間の中、折角早々に到来してバンカー練習に勤しんだ甲斐が全く無い。
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 僅かに球を右に置くことにより珍しくランニング・アプローチでのベタピン二回は暗夜に灯りではあったとはいえ、替わりに球が上げられなくなっては主客転倒の極みだし、おまけにウッドで天婦羅が出るに至ってはそのメカニズムは解明不能で、暑さ呆けした頭には?マークが渦巻くばかりだった。
 出直しです。

 結局今年は翌日曜含め阿波おどりは全くの不見転とは、恐らく高円寺に帰還して初めてだったろう。
 折しも徳島では「総踊り」の中止が物議を醸しているが、本家と"東日本最大"の相違は観客の参加の可否であり、嘗て祐旭が規律の甘い杉の子連で出場したり、子供達の友人が登場するなら兎も角、幾ら技術的に優れていても見るだけで毎年では流石に飽きてくる。
 同じ阿呆なら踊らにゃは真理であろう。

8月22日(水) 大人買いにも程がある2  -テレビ・ラジオ - 仮面ライダー-

i506.jpg  御多分に漏れず子供の頃には押入れに超合金の類が堆く織り成してはいたものの、仮面ライダーよりは遥かにウルトラマンだったからか、特撮フリークにも拘わらず、変身グッズを所望した記憶は殆ど無い。
 それはマーチャンダイズ商魂逞しからぬ古の円谷プロに由来するのか、長じてからも子供達に与える所謂ソフビこそ既に発売中止となった逸品までオークションを駆使して収集に務めたものの、高級ウルトラアイ以外には財布の紐を著しく緩ませるM78星雲発キャラクター商品は存在しなかった。
 一方で東映商法には宛てられ、合体変形する戦隊ロボに始まり、遅蒔きながら円谷も参入したカード、ライダーベルトとその付随物と、子供達の要請より遥かに先んじて入手していたのだから、これも大人買いの一態様とも言えなくない。
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リアルタイム版を纏う
公資(2010年)
 ただ詰まるところ祐旭がウルトラより仮面ライダーに傾斜したのはかく物販の多寡に慣らされたと言うよりは、如何に前者を贔屓目に眺めても番組の質の差に起因すると言わざるを得まい。
 実際祐旭はここ最近も過去のライダー作品をネットで試聴し続け、PS4導入もクライマックス・ファイターズが主眼だったのだが、改めてオーズ・ベルトを所望されるとは虚を衝かれたと言っていい。
 父にとってリアルタイムのライダーはXからストロンガーと復活したスカイライダーになるが、平成のそれは祐旭が幼稚園に入った電王からである。主人公を替えてなお10周年映画が製作される迄の超ヒット作たり得たのは、イケメン俳優の起用をはじめ多分に大人向け要素を有した平成ライダーの中でも、老若男女に受け入れられる解り易さを追及したからだろうが、続くキバ、ディケイド、は寧ろ電王にも存在した謎解きの伏線を膨らませた形であり、電王の視聴者がそのまま齢を重ねてなお継続すべく対象を持ち上げている感があった。
 この循環をリセットし、ゲームとの連動をより重視して子供向けに再配置したのがメダルのオーズであり、スイッチのフォーゼまででわが家はライダー離れを迎えたのだが、友人はプレミアム電王を入手したとはいえ持ち寄ってコスプレに興ずる訳でもなく、中学生にしてはやこの大人買いとは、血は争えないということか。

i508.jpg  亡くなられたアナン元国連事務総長にわが国が馴染み深かったのは、丁度PKO以降の自衛隊による国際協力が本格化し、イラク戦争はじめ国連の関与する国際紛争か頻発した時期の総長だったからには違いないが、名前の響きもまた幾らかは寄与していただろう。
 因みに終戦時に割腹された陸軍大将はアナン、同じ阿南かつ大分でも警察出身の参院議員はアナミ、そして現職衆院議員は穴見とは姓の変遷が窺われるではないか。なお雑誌はアンアンである。すみません。

8月21日(火) 大人買いにも程がある  -音楽 - 楽器-

 お盆は形ばかり飛び石で出社したのだが机の整理も粗方終えて先週木曜は早退け、機材の設営に勤しむ段取りだったのだが実にアクシデント続きに悩まされた。

i503.jpg  そもそも中国男の再始動を前提にRolandのVP-03と別売ミニ25鍵を導入したのだが、既にmicro KORGにR3というボコーダー兼用機がふたつもありながら更に専用機を導入したのはテクノと言えばボコーダーの連想には違いない。しかしながらより厳密に言えば、中学時代に大枚叩いてRolandのSVC-350を手に入れたものの存外にエッジの効かない甘い音色だったので、もう一歩進んで鍵盤付きVP-330を購入すべきではなかったかという悔恨が長年根底にあり、最近流行りの廉価復興版に飛び付いたのである。
 ただ結論から言えばボコーダー単体をステージに登用する程に音色には余裕が無く、新たにミニでなく通常鍵盤のアナログ風の太い音も出せるが、ポリフォニックかつ小振りで持ち運びに利便性が高く、過剰に高価で無い逸品を再び物色するに至ったのである。
 配役の六割位は細野さんなのでNovationのベース・ステーションには惹かれたのだが、流石にモノでは転用が効かない。ミニローグは4ボイスだが、またKORGでは芸が無さ過ぎる。BEHRINGERのDeepmindだと思い切りアナログで音作りにシンセの知識が足りない。翻ってNovationのultraNOVAは残念ながらミニ鍵だし又もやボコーダー兼務である。その上位版のsuperNOVAは如何にも古臭く、実際古い。
i504.jpg  帯に短いものばかりだが新宿まで試奏に赴いてultraで手を打ち、更にヘッドセットマイクも導入したら頭に旨く嵌まらず孫悟空の様になって仕舞った。

 さてセッティングの簡略化を図る為にとスタンドも新たに買い求めた。支柱が太い一本足のアルティメイトAX-48 Pro Sは見目麗しいのだが、キーボードを載せる台座になるクランプの留め金が左右逆で梱包されていて更に調達する羽目に陥り、数日間足留めを喰らっていた。
 それでも漸くドラムの隙間に据え付ける。これではドラムが完全に置物と化して仕舞うが、飽く迄公演までの練習用に暫定的な措置であり、無事ultraNOVAを搭載した。
 然る後はR3を既存のスタンドから90度移設すれば完了の筈だったが、何と肝心のR3が先般スタジオ練習の帰路に電源接続部が破損していたことが判明してまた暗転、電源を替えても全く点灯せず、已む無く木曜はここで封じ手となったのである。

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2006年公演より
 結局、中古が意外に安いのでR3をもうひとつ調達する。最早馬鹿丸出しだが、デジアナの中庸で鞄ひとつに収まるフルサイズ鍵盤のシンセという存在自体、中途半端で需要が少ないのだろうか、既に廃版となったこれ以外に代替が効かないのである。
 して遂に本日、これも新調したシールドを新調したミキサーに繋いで漸くセットリスト案に基づき練習する環境が整ったものの、最早ここまででお腹一杯、音色を選んだり公演準備に費やすべくお盆休みはとっくに終わっているではないか。
 三面を新たなPCと二つのスタンドとミキサー、立て掛け一台を含む五つの鍵盤、ギターとベース、電子ドラムに囲まれて然ながら絵柄はスタジオ工房の如しだが、さてギタリスト転向後ピアノが御座なりになっている祐旭とともに、練習への意欲惹起を如何に図るか。〆切が近付けば自然と尻から火が付くのかも知れないが。

8月18日(土) 付かず離れず  -車・バイク - 自動車全般-

i499.jpg  水曜は庭の湯ののち祐旭とともに、更に昨日は単身右に出るアイアンの矯正にと満を持して臨みながら、ウッドは引っ掛け、アプローチはトップ、バンカーからは出ず、パットも入らない。オーラスはシャンク病で池に二発と散々だった。まさに祐旭が身体を起こさずそのまま回転させる術を体得し、確かにトップせず球が上がっているのとともに「力まない」と自ら言い聞かせていたにも拘わらず、絵に描いた様な反面教師とあっては面目丸潰れであろう。
 実は朝方財布が見付からず、今となっては海部は落としても財布は落とすなだ等と余裕を咬ましている場合ではなく着のみ着のまま現金を掴んで出立し、結果として遅れて20分程スタートを後ろ出しさせる失態に見舞われ、そのまま第一打を引っ掛けてトリプルから始まった時点で運は尽きていたと言うべきだろうか。

i118.jpg  勿論帰路も不安のまま昨日の行動を反芻していたのだが、幸か不幸か事故渋滞に捕まり、だからと言って慌てたところで貰いは皆無なので、先週元同僚氏の新車で操作を覚えた運転支援機能を、再び取説と首っ引きで試してみたのである。
 要は高速上で速度を設定するとその通りに走るクルーズコントロールなのだが、間隔も長中短で設定出来、追従機能のおかげで前車がブレーキを踏むとこちらも自動でスピードが下がり、前が進めば再び設定速度に回復する。
 この際、安全上ブレーキランプが点灯して仕舞うのは致し方無く、渋滞要因のひとつが煩雑なブレーキ使用にあることに鑑みれば必ずしも得策ではないのだが、逆にもうひとつのネックたるサグに依るスピードダウンは相当に解消されよう。
 ただこの間右足の置き場が無く、ゴルフ後の疲労感満載の足指がつりそうになるのには閉口したが、クラッチの代用たる左足置き同様にアクセルの右側に設けたらブレーキとの距離が生じて認可されなさそうだし思案のし処だろう。
 何と無く加減速もわざわざ手元のスイッチで巡航速度を操作して対応して仕舞うが、いざ料金所が近付いて実際にブレーキを踏むと手動に復帰し、今度はアクセルの重みを強く知覚して、自動車とは如何に常日頃右足を踏み込んでいるものなのかと思い知らされる。
i501.jpg  道中漸く通算一万キロを超え、実に到来より二年半を経て便利機能を思い知るとは慚愧に堪えないが、自動に委ねるとエネルギー効率の低下が懸念されると思いきや、余程運転が旨くなければマニュアルより却ってオートマの方が燃費が良くなる様に、例えば90キロ台でも緩やかな下り坂であれば電気だけで滑走しているのである。
 実際高速道が長かったからかも知れないとはいえ、久々に実燃費27.1を記録し、経済合理的かつ楽チンとは、今更ながら時代は進歩しているではないか。

 さてわが家に取って返し、矢張り書斎が怪しいと探索すれば本の下から財布は現れた。確かに前日帰宅する際に鍵を操作している筈なので、車から降りる際に滑落した可能性は低い、という逆算が成り立つ為にも行動のルーティンの意義は小さくないのである。
 往路は皆野寄居有料道に連なる皆野秩父バイパスが昨年伸びており、地図上はゴルフ場を突っ切っていてだでさえ遅れている中でカオスに陥りそうになったし、色々と新たな発見のある一日だった。ゴルフ以外は。

8月15日(水) 庭には鶏はいない  -地域情報 - 東京23区-

i496.jpg  平成最期の終戦記念日に靖国参拝は見送りプチお盆休み第二弾、わが家の定番と言えば男女混合スパだが、遠乗りは避けて豊島園は庭の湯にやって来た。厳密に言えば公資はフライングになるが体格から御容赦願おう。
 実は三年程前に単身下見に訪れているのだが、豊島園に隣接する割りに中学生以上なので家族連れは皆無、カップル風情も殆ど見受けられず、プールは芋洗い状態でも極めて空いている。
i497.jpg  残念ながらスパ部も含め撮影厳禁のため、わざわざバーデ・ゾーンから日本庭園に足を伸ばして水着姿を記録してみたが、豊島城の遺構とされる広大な日本庭園には人影も皆無で、侵入禁止の稲荷神社がひっそりと佇むなど折角温泉が採掘されたにも拘わらず天然の資産を活かし切っているとは御世辞にも言い難い。
 年配者向けだからかリラックス部屋にも漫画は無くTVを見ながら寝るだけで、父に似て怠惰に呆けるのが苦手な公資は暇を持て余し気味だった。

 ところで豊島城址公園構想なるものがあるらしい。広義の芝公園の中に増上寺や東京タワー、東京プリンスが位置し、緑地やスポーツ敷地が点在する様なものかと思ったら、豊島園の閉園を前提にサッカー場やらを設けて全体を広域避難場にするとは大胆である。
i498.jpg  確かにわが家も東中野から大江戸線を企図しながら総武線が止まって中野で足止めを喰らいタクシーという間抜けな行程になったのだが、東西線で高田馬場馬場経由を選択しなかったのは、豊島線が枝葉線なのでスムーズに直行出来るかが危ぶまれた為であり、果たして西武線自体の売上に如何ばかり寄与しているのかは定かではない。
 ただ丁度西武鉄道の経営が危ぶまれた時期に区が構想を打ち上げたのだとしても、園単体でも著しく赤字とは思えないし、庭の湯の店員も揃ってLionsのユニフォームを纏っており、西武グループの基幹事業のひとつであることを如実に謳っている。
 寧ろ庭園の池を挟んで奥に秘境の如くに露天をもうひとつ設ければプールは目と鼻の先なので、正面プロムナード上に跨線橋を誂えて直結すれば水着姿の往来が入園者からも伺われて更なる宣伝効果も見込まれるし、そもそも豊島園を残したままでも立派に避難所として機能しよう。
 住民にとって遊園地の意義は必ずしも大きくないのかも知れないが、不可解である。

8月13日(月) カメラを止めるな  -映画 - 日本映画-

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 受験生を抱えて身動きの取れぬ今年のわが家におけるお盆休み第一段は新宿の大塚家具であった。元より客より店員の方が多いのではとも疑われる、ひと昔前のパ・リーグ宜しく風前の灯火とも伝えられる経営状態の確認に赴いた訳ではなく、ソファの更新を企図したものだったが、俄かにゲリラ豪雨に見舞われビニール傘を四本も買い揃えて歌舞伎町のゴジラを拝む。
 お目当ては空前の人気で単館から全国ロードショーへと昇り詰めた映画「カメラを止めるな」観賞である。
 全体が三部構成になっていて、冒頭37分間はワンカットのB級ゾンビ映画のパロディだが、明らかに不自然なカメラ割りや冗長なシーンが織り込まれていて、これが全ての布石になっている。
 次いで冒頭に至る前日譚に盛り込まれたエピソードの各々が伏線になっており、最後にゾンビ撮影の裏側が明かされて謎が解ける仕組みである。
i493.jpg  即ちワンカット長回しという端から偶発性の高いシチュエーションを題材に、「ラジオの時間」の様な造り込まれたアドリブが種明かしと見せ掛けて、その中に本当のハプニング、ドキュメンタリーの要素が織り込まれる秀逸な構造であり、実際に監督は三谷幸喜氏に大いに啓発されたらしい。
 いきなりゾンビ映画でホラー嫌いの公資は怒り心頭だった様だが、実は先月同じ新宿の単館に赴いて空振りしており、妻は三度目、祐旭も再見にも拘わらず、からくりを踏まえて見ても逆算して単純に楽しめるのみならず細部に新たな発見かあると言うのだから、かく異様な人気も宜なるかなだろう。確かに、ゾンビの時点で後段の解説が脳裏に過るのだろう、既に笑いが漏れており、今時映画でリピーターを取り込めるとは空恐ろしい。
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 実はエンディングでは実際の撮影風景がメイキングの如く流され、現実の出来事が撮影に及ぼしたであろうまさに内幕が描かれる四重構造が示され、改めてタイトルの意義を痛感させられるのだが、詰まるところ音楽バンドにも認められよう、ヒト一人での叡知では到達し得ない映画の協同作業性には、人智を超えた企図しないアクシデントの為せる業も含まれるというメタファだろうか。面白かったです。

 その足で京王プラザとは南口から歌舞伎町を経て西口浄水場跡と新宿大移動だが、一週間遅れで妻の誕生日を祝う。既にケーキは当日に荻窪ルミネで調達して平らげており、改めて豪勢に焼肉である。
 ホテルと言えば鉄板焼のところ焼肉があるのが新宿らしいが、ミノも丸く塊らずユッケジャン麺も美味でした。

8月12日(日) 知り過ぎた男  -スポーツ - ゴルフ-

i489.jpg  詰まるところ今般の白眉は久能名物の17番右90度ドッグレッグ、通例なら池を避けて左から迂回するところ、第二打を刻み過ぎて正面からの池越えというプレッシャーの掛かる局面を迎えて第三打130ヤードを綺麗に乗せ、バーディー逃しのパーと本日はこれだけでも大きな満足を得たろう。
 従前に比べれば相当に久々の一年余振りとはいえ慣れ親しんだコースにはホールの特色が無意識に身体に刻み込まれていると言っては大袈裟だが、グリーンの傾斜を利用して全英の如く大胆に左から寄っていく出来過ぎ感満載ショットやら、ティーショットが左巻きで左ドッグのスタイミーにも拘わらず7Wに綺麗にフックが掛かりツーオンと、恰も特性を知り尽くしたが如くにパーを拾っていく。
 逆にかく砂場多数だったかと記憶が混乱したのは、飛距離が伸びて丁度第二打が吸い込まれるべくコース設計に技量が追い付いて来たのかも知れない。第三打からバンカーtoバンカーtoバンカーのロング・ダボもあり、前半は50も叩いて仕舞った宣うに至っては、最早百は叩かぬ中堅ゴルファーの発言になっている。
i490.jpg  後半は46だったからハーフでは三ラウンド連続自己ベスト更新ペースだったと納得しておこうか。
 なお道中は元同僚氏の新車に便乗し、取説と首ったけで前車追従機能の施行をアシストさせて戴いたのだが、気付いたら7号小松川線を走っており、一瞬京葉道に入ったと思ったら半地下の立派な片側二車線に吸い込まれ、唐突に東関東道に合流した。 要は6月に供用された外環道東側なのだが、所要時間こそ大差無いものの確実に首都高の渋滞緩和には寄与しよう。長年「君の名は」状態だった7号線と中央環状のジャンクション工事も進んでおり頼もしい限りである。

 お盆で翌日も休みなので、期せずして早起きし全米選手権最終日をTV観戦して仕舞った。
 先発から救援に転向した江夏投手やアキレス腱断裂後DHに専念した門田選手の様に、嘗てスポーツ選手の復活とは年齢と健康状態に見合った新しいポジショニングを確立することだったが、靭帯を再建した投手が従前より強靭な肘を手中にするが如く、医学の進歩は故障の初期症状時から先回りしてメスを入れることで、元の地位状態更にはより高位への復辟をも可能にしている。
 それは選手生命の長い競技においては一層顕著なのかも知れないが、道具の進歩に依り年々距離の伸びていく現代のゴルフは圧倒的に高い瞬発力を持つ若者こそ有利であり、それは幾ら体調を取り戻したとはいえ既に飛ばす力においては平均的でしかないタイガー・ウッズにおいても然りであろう。
 2002年のワールドカップで魅せたプレーオフへのチップイン・イーグルの如く人智を超越した神業プレイこそ見られず、ティーショットを大きく曲げて怒りを露わにしたり、あとひと転がりでパットが入らなかったりと全盛期に比べれば未だ幾分物足りはしないものの、全英に続く優勝争いを繰り広げる42歳の元王者の足掻き続ける姿はは、スポーツには物語性が欠かせないことを想起させる。
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