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コラム堀内一三

~粥川善洋の四方山コラム~

11月30日(金) 盆と正月  -テレビ・ラジオ - テレビドラマ-

i632.jpg  永田町周辺居住者にとっての圧倒的な利便性の高さから、由緒正しい星ヶ岡にてお昼を召すことは少なくないのだが、名物たるパーコー麺は存外に久方振りであった。今更ながら排骨が多量に油脂を含むからだろうか、汁自体は薄味で胡椒を振り掛ければより美味だったかと悔やまれる。
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 師走が近付くとホテルは押し並べてクリスマス仕様に装われるが、ここキャピトル東急もまた例外では無い。一階玄関には若干小振りなツリーが誂えられているが、驚くべきはロビーにもひと回り大きなツリーが鎮座しており、それが竹細工の前衛的な活け花の如しなのである。元より年を越せばそのまま門松に化ける訳でもあるまいが、竹ツリーの前では着物姿の女性が琴を奏でているのだから、盆と正月ならぬクリスマスと正月飾りの宗派を超越した同衾にも映る。
 実はよく見ると多くのホテルにもクリスマスのみならず様々なオブジェが登場しており、公的なツリー写真の収集は某団体高官に委ね、一風珍しいものを列挙したい。

 何故に第一話ばかり再三映像化されるのかは些か不可解ではあるものの、「黄昏流星群」は録り貯めて流し見して仕舞った。
 原作は銀行をリストラされた中年男性の不倫譚なのだが、恐らくはワンクールのドラマたるに尺を伸ばす必要性以上に、著名な俳優を配役するには須く役柄が善人であるべく要請が働いたのではなかろうか。
i634.jpg  結果として原作では単に娘の結婚式まで銀行に留まることを求める世間体重視の妻、大学教授を勾引かしつつエリート官僚との結婚を図る娘、典型的な嫌みな秀才振りを見せ付ける婚約者の何れもが、退屈な日常からの脱却を求める主人公と同じく苦悩を有する市井の人として描かれ、かつ妻と娘の婚約者の恋愛まで加わり、一億総「美しい不倫」状態になって仕舞った。
 元より製作者サイドにはドラマ離れが進む中で嘗てトレンディ・ドラマに馴染んだ層をターゲットにしたかったのかも知れないが、最早再トレンディを通り越して大映ドラマ張りのジェットコースター劇が半ば笑いの対象と化すに至っている。
 そもそも原作も弘兼憲史氏自身の加齢に伴い中高年の秘めたる恋愛から老いらくの恋、果ては狂気の果ての怪談擬きが頻出するなど迷走の域に入っており、実写が漫画読者を増大させるメディア・ミックスを図るには些か遅きに失したのではないか。
 さて残り数回だが、既に娘は大学教授との新たなる人生に旅立ったし、このまま一族郎党皆不倫が実って目出度しではTV的に芳しからぬのでは無かろうか。

11月25日(日) さよなら Kozmic Blues  -音楽 - CD・DVD-

i628.jpg  嘗ては大学時代のサークルの幹事役を自任していたが、六年前に卒業20周年の会を大江戸温泉物語にて、出身校・地域の枠を超えて大仰に執り行って以来、忘年会が新年会、更には新春と少しずつ後ろ出しになってはいるものの、同じ大学委員会面子とは少なくとも年に一度は顔を会わせているとはいえ、調整役ポストはお留守になりがちである。
 本日も他大学の一時帰国した御仁を囲む会に一兵卒として参画したのだが、常なれば些か小難しい金融経済話しに流れがちで政策よりは政局見合いの身の上には実感に乏しく肩身が狭くなるところ、幸いにも主役が女性だったが為に女性陣比率が高く、かつ婦人連の集うテーブルに居を据えたことから、家庭や教育、国際情勢と話題が多岐に亘り、幹事業務が無くて却って手持ち無沙汰になる冠履転倒の事態にも陥らず寛げて良かった。

i627.jpg  貸しレコードというビジネスが発祥した1980年には都落ちしているのでかの「黎紅堂」には遂ぞお眼に掛かれなかったが、大学に入って高円寺に戻ると、まだ無担保金融に特化する前のアコムのレンタル店が南口にあり、足繁く通ったものである。
 往時は雨後の筍の如くに独立系レンタルビデオ・ショップが現れたものだが、やがてTSUTAYAに集約されていく一方で、大手の在庫には並ばないマニアックな盤を希求するとなると、お茶の水のジャニスに集うのは自明であった。
 ただビル火事で店舗移転を余儀なくされたりのアクシデントもあり、ここ十年位は恰も国会図書館宜しく商業用CDを網羅するが如くに称揚された品揃えも、確かにインディーズ擬きのシティポップを大人借りするには効率的だったが、未曾有の充実を誇った筈のYMO関連でもマイナーな新作は歯抜けが多く見られたのも事実だった。
 そもそもCDというフォーマットで音楽を嗜む様式事態が旧態化しつつあり、縦しんばコレクション性との相乗効果から中古ビジネスは生き永らえたとしても、わざわざダビングする手間とコストに鑑みれば、少なくとも店頭レンタルは市場から退場を促されているのだろう。
 会合の前に在庫一掃セールに赴いてみたが、既に粗方売れ尽くしていた。中古販売は継続されるとのことだが、一時代が終焉した感慨を覚える。

11月23(祝) 新嘗祭の92  -スポーツ - ゴルフ-

i626.jpg  朝一番からいきなりのトリプルも萎えるが、間違ってパー発進したりすると固くなって存外にスコアは伸び悩むものである。
 従ってダボとボギーの取り合わせ位が良い案配なのだろうが、インスタートの14番ショートで下りパット後ひと垂れを辛くも沈めてバーディを仕留めてからというもの、これでエンジンが掛かったか続く15番は第二打残り150ヤードをほぼ乗せてのパー、ロングの惜しいボギーを挟み、短い17番もパーオンして穏便にパーと怒涛の猛進で、前半は45と期待が膨らむ。
 後半に至っても2番はギミックの少ないこのコースでは珍しい池越えショートを、更に5番左ドッグのミドルはパーオンしとパーを稼ぐ。
 7番ショートもまたワンオンながら奥に付けて下りをチビっての3パットが痛かったが、愈々残り2ホールは何れもミドル。ボギー、オーラスも又もや最後のひと転がりでボギーとハンフリーも吃驚で〆めての47。
 実に今年は7月に94二週間後に93と続いた自己ベスト更新を、又もや僅かひとつのみ更新とは、諄い様だが何時でも跳べるから世界新を出し惜しみしていると揶揄された、かのブブカ選手の如くあろう。
i626.jpg  最大の勝因はドライバーの安定であり、実に最後までトリプルを叩く羽目に陥らなかったのだが、百ヤード強のショートウッドも総じて真っ直ぐ飛び、アイアンもイップスからほぼ脱し、バッティングも冴えてと総じて好調だったのは相違無い。
 ただ93もまたここJGMおごせだった厳然たる事実に鑑みれば、平坦で距離が無く池もバンカーも少ないコースの簡易さに助けられての新記録であることも決して否定は出来まい。
 キャディー氏がほぼ全員南米出身たる、入管法改正の先陣を走る様な特異性に付いては既に述べた通りだが、妙に風流な茶店はわざわざ新潟から古民家を移築したとは、嘗ての麗しきバブル時代の華やかさを彷彿とさせる。一方で、同じくもうひとつ移築した茶店は落雷で燃え尽き跡形も無いと聞けば、強者どもがの想いを新たにするではないか。今や事業再生されたコースに茶店が機能しているだけで健闘を讃えるべきかも知れないが。
 今回を以て年間ラウンド数も24と更新した。これまでの記録は昨年と遡ること10年前の出向時だったのだから、今年は精力的だったと振り返るのは正鵠であろう。行きも帰りも渋滞の三連休初日に遠乗りした甲斐があったが、民主主義もスポーツも矢張り数は力か。

11月20日(火) 部屋の多い料理店  -グルメ - こんな店に行ってきました-

i623.jpg  仕事柄赤坂のお店には詳しいでしょうとよく問われるが、実のところ幹部のお付きだと社の施設も多いし、自ら設営するとなると大枚を叩く様な選択も憚られるから存外にバリエーションは少ない。
 とはいえおもてなしサイドとしては料理の巧拙以上に何かと融通が効いて呉れないと困るので、お馴染みの店は幾つかある。 ただ先ずは懇親が第一義であれば注文から配膳が早くてタクシーが呼び易ければ済むが、食にも店構えにも百戦錬磨の方と一懇となると、些か趣向の変わった御食事処を選択肢として抑えておくことは肝要であろう。
 本日はバスク料理、素材そのものの風味を賞味するのが和食のテイスト、等と通振ってみる程の味覚は持ち合わせていないのだが、逆に仏国に代表される西欧料理が様々な食材を混合させた人工的な趣向に腕の魅せ処があることは理解している。それは素材を生のままに担保することが難しい近代以前の内陸部の土地柄に由来するものかも知れないが、だからこそ外見からその味が連想され難い仏料理は偏食甚だしき私にはとくに苦手な部類に入るとはいえ、特筆すべきは料理の中身ではなくその舞台装置であった。
i624.jpg  何しろ到着すると立ったままウェルカム・ドリンク、これならば面子が揃うまで待機するバーの代替と看做せば著しく珍妙でも無かろうが、そのまま前菜を嗜むのである。
 更に一端席に落ち着くかと思いきや、荷物だけ置いて今度はそのまま二階のテラスに赴き、第二の前菜が訪れる。そこから漸く部屋に戻り、いざコースがスタートするのである。聞けばこの建屋は元美術館で、なる程この優雅な空間の仕様は些かタイムトリップしたバブル・フレーバーである。
 勿論、微妙に開始時間を違えれば極端に回転が悪くはなかるまいが、バスクの本店では席に居を据えるまでに三拠点を回遊すると言うのだから導線含めハンドリングには策を弄せざるを得まい。その分、店構えだけでも充分ひと話題保つし、果たして現にレストランとして利用されているのか定かではないものの、地下室に連なる階段もあり、かくラビリンス的な構造には訳も無く惹かれて仕舞う。
 立場上、お招きに預り感心していてはいけないのだが。

 しかし世の中何が起こるか解らないものである。「しんじられないことばかりあるの~。ゆーほー」

11月17日(土) 六階建てのパーセーブ  -スポーツ - ゴルフ-

i621.jpg  冒頭からトリプルを叩き前回炸裂した双眼鏡パワーの威力も発揮されぬまま低調な幕開けだったが、実はこの顔触れで回った二月前は遂ぞ誰もニアピンを獲得することなく、持ち越したショートはいきなり五階建てからという緊張感のなか始まったラウンドだったのである。
 最初の4番ショートもダボと冴えず愈々未曾有の六階建てで迎えた7番は大いなる打ち下ろしにして実質百ヤード強、オナーでグリーン左端に辛くも残し権利留保に留まるかと思いきや、後続三人が何れも外して高揚を抑えつつ山を下る。
 ファーストパットは真横からのスライスを甘く見て大きく右に反らしたものの、消しゴム隊も奮わず、値千金の下からのミドルパットは少しフックしてど真ん中から吸い込まれていくではないか。
 この前の6番もワンパットで沈めており、予兆はあったとも言えなくはないが、不思議なものでこれで勢いが付いたか昼を挟んで12番まではほぼワンパットの荒稼ぎとは極端な沈み浮きであろう。
i622.jpg  ただ遥々秩父まで安さに釣られてやって来たところ、極端なまでの関越仕様で実に打ち下ろしマイナス換算70ヤードの表記に至っては最早断崖絶壁、実際ティーグラウンドもひと区画だけ道路から張り出したりしているので、米人投手の如く勢い余って前方に倒れ込んだりしたら危険極まりない。
 確かに長瀞の紅葉は風情があったし、ランが出て距離が稼げるので17番では寄せてパーも拾えたものの、結局13番以降は再び双眼鏡が形を潜めて平板な成績に終わった。珍しく屡々OBに見舞われたにも拘わらず大叩きに至らなかったのは8番ロングでは前進4打が転がって乗りOBバーディの 僥倖に恵まれるなど、一重にプレイング4が異様に近く設定されていたからであろう。
 勿論、毎ホール・ドラコン含めオリンピック計30点、プラ55は圧倒的な新記録には違いなかったが、関越の不見転には気を付けましょう。

11月16日(金) 簀の子の下の舞  -政治・経済 - 政治・経済・時事問題-

i619.jpg  議員の職責は政策立案には違いないが、政策は具現化させて初めて機能する。その為には法律という形で国会を通すか否かは問わず、官庁をはじめ様々な関係者の、積極的か消極的かは別として賛同を得なければならない。
 元より明確な信念に基づき自説を貫く強さも求められる資質には違いない。ただ従来の政界には、今となっては必ずしも肯定的でない「昔ながらの」という形容詞を以て語られる、右と左、上と下を足して二で割ることにより結論を導き出すのを最優先する技術に長けた調整役が重きを為していた感がある。
 それは一面では合意形成を優先する余り確固とした定見に欠けるとの品評も齊し得ようが、様々な利害関係人が錯綜する中で物事を前に進める現実主義、と評価されて然るべきであろう。
 かの郵政民営化にあたり、怒号飛び交う部会運営を丁重に捌く緩衝材を務めていた、既に13年前の時点で稀有になりつつあった足して二で割る芸術性に刮目させられたのが、園田博之氏の存在を初めて体感した時であったろう。
 それは政治改革の嵐の中で、新党さきがけとして離党し、手仕舞いして復党を果たした経緯からも事務方として汗をかくステップの必要性にも迫られていたのだろうが、その特異な経歴からも政権から転落して全く精彩を欠いていた自由民主党において、現実野党としての佇まいを参謀格として提示して呉れるのではないかとの期待を述べたことがあった。
i620.jpg  ただ結果として再度の政権交替を待たずに直接的には与謝野馨氏を担いで新党を立ち上げ、それが当初の目論見通りに漸く石原新党として結実した時には些か賞味期限切れで、中途半端に維新と合併した新党の影の司令塔たるポジションは余り居心地の良さそうには映らなかった。
 極めて解り易く言えば何等かの閉塞感ある現状を撃ち破ろうとの想いは感じられたものの、逆の立場から見れば山っ気たっぷりに映っただろうし、たちあがれ~次世代という政党が野党でありながら官庁からは準与党に近い扱いを受けていた様に、その現実主義は与党にあってこそ活かされる資質であったにも拘わらず、徒らに乱を求め過ぎて後年は実を結び難かったとも言える。
 ただ二度離党をしてなお現職のまま復党が許される理屈は、勿論選挙区における圧倒的な強さが背景にはあるものの、矢張りお人柄故ではなかったか。
 ご実父たるソノチョク先生もそうだった様に糖尿の体質であられ、だからこそと言うべきか厳禁である甘いものがお好きと伺っていた。会食にわざわざパフェを調達し、少し困惑した表情を見せながら平らげて戴いた。若僧相手にも偉ぶるところは無く、詰まるところ足して二で割ることが出来るのは人と人とを結び付け得る人徳に由来するのだと感じ入った。
 お疲れ様でした。ありがとうございました。

11月14日(水) 大関に叶う  -地域情報 - 東京23区-

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右は嘗てのステーションホテル宴会場
 鳳凰とは大陸の伝説上の生物で、鳥類・魚類・両生類の部位を混合した、天子の兆しとされる吉慶の獣である。喩えが正鵠かは疑問だが、ジャンボキングかタイラントの様なもので、ホテルの大宴会場の名に盛んに用いられるのは、壱萬圓札にも描かれる平等院鳳凰堂からの連想だろうか。
 当該ホテルにおいて最高級の部屋が充てられているケースも少なくなく、キャピトル東急や東京プリンスなど、所謂「励ます会」においてもお馴染みの顔触れが並んでいるが、各地域にも大阪のグランヴィア、京都の都ホテル、名古屋のキャッスルプラザ、福岡の西鉄グランドと点在している。
 一方で明治記念館もそうだが高輪プリンスでは妙に小振りの部屋に割り当てられているし、今は亡き赤坂プリンスも宴会場と言えば「五色」だったから、ホテル系列毎に名前の格が固定されている訳ではない。オータニの鳳凰も頻出するが、ハコとしてはその上に鶴と芙蓉が鎮座している。
i618.jpg  或いはプリンス・パークタワーの様に新しいホテルは宴会場にも英語名を用いる傾向があるが、64年東京五輪時竣工のお隣の東京プリンスも「プロビデンス」だったりするから、最早系統だった分析は不可能だろう。
 さて本日の朝も「鳳凰」だったが年に一度のレアキャラクター、東京ステーションホテルである。確かに地元が新幹線圏内であれば上京する参加者には利便性が高そうだが、蜻蛉帰りは少なかろうから東京見物も兼ねてということなら永田町近辺でも大差は無い様にも思える。
 確か旧ステーションホテル時代にはもう少し大きな宴会場も存在した記憶があるが、鳳凰を冠する割には窮屈で、かつ導線が袋小路のため出入りの激しい夜の会には不向きであろう。
 ところで鳳凰の亜流に西洋のフェニックス、印度のガルーダがあるが、これは天照大御神もギリシアのデメテルも同じく岩戸にお隠れになる様に、同じ神話が経路を違えて伝来されたのかも知れない。ただ鳳凰と朱雀の違いは判らない。調べてみると朱雀の間も存在するとはいえ京都限定である。更に現実化して孔雀となると帝国ホテルはじめ本邦至る地域に現れる。
 奥が深過ぎる。

11月9日(金) 泣ぐ子はいねが

i614.jpg  中高は私立一貫だったが、高校時550名に至るマンモス校であり、そもそも名古屋に住んだのもその前後一年ずつを加えた計八年だけなので、永田町や霞ヶ関で卒業生に邂逅した際には後輩乃至は先達を誇示するものの、実のところ往時の同級生との接点は殆ど無い。
 その中で極めて希少な例が高校時代にバンドを自称するのも躊躇われる、アミン大統領も吃驚の「解散」という人を喰った様な不思議なネーミングの集団であり、そのひとりの帰京に併せて久々に集まることとなったのである。何故かなまはげの現れる店、秋田は視察でも選挙でも訪れたことは無く趣向としては面白い。
 当然集まれば想い出話しになるが、さて旧知の筈の同級生の近況を伺っても四半世紀以上接点が無いと全く付いていけないばかりか、端から当該人物自体の存在が記憶から欠落している。
 ではこの四人で集まったのはと脳内を紐解いてみるのだが、確かに高校時代に何度かスタジオ入りした情景は辛うじて甦っても、果たして前回はと問われると総員全く判然としないではないか。
i615.jpg  とは言え往時から私がカメラを持ち歩いていたので、その写真から当時の記憶が固定されていると言われてみると、記録魔としては何とか前回を確定させたくなる。
 断片的な記憶を付き合わせる限りカラオケで夜を越したのが最後らしいが、かく事態においてこそ威力を発揮する当該ブログに依れば、2005年に歌い明かし、2007年には性懲りも無くスタジオ入りしている。どうやらカラオケの際にもスタジオを求めて夜の街を彷徨い、その二年後に実現して同じ朝を迎えたのは後者に他ならない。
 ただメンバーのうち二名が必ずしも東京在住に固定されていないとはいえ11年振りとは到底想い難いのだが、詰まるところその後の足取りは皆目不明であった。二年前、先に帝都に帰還した人物とはそれ以降、仕事柄幾度か会食を共にしているので、より混乱しているのかも知れない。
 泣く子と寄る年波には勝てないということで。

11月5日(月) 今のミライ  -車・バイク - 電気自動車-

i608.jpg  昨日は三度目のあかりパークだったが、最終日は幸い18時にお開きとなるものの出展車を会社に搬送するお役目があり、しかも間の悪いことに全館一斉停電で20時にならないとシャッターか開かないのである。
 ならば搬出を遅らせればと思いきや、寧ろ数多テントをはじめ機材の撤収にトラックが乗り込んで来るので早々に退出して欲しいとのお達しではないか。
i609.jpg  従って上野公園内を車で闊歩するのも希少な体験だったが、燃料電池車MIRAIの今更ながらの初運転は夜半の独りドライブと相成ったのである。
 昨今はブックオフ漁りもヤフオク店に主眼を移し実店舗巡りは御無沙汰だったが、この中途半端な余剰時間を活用して赴くならばと、ららぽーとへと向かう。
 遥か11年前には今や全店舗閉館に追い込まれたしましまタウンを訪れているし、家造りにあたっては近隣のIKEAにも足を運んでいるのだが、船橋ヘルスセンターやザウスに留まらず須く周辺環境を飲み込み、お手本にしたとされるハワイのアラモアナ・センターをも凌ぐ巨大な街区と化している。実際、ブックオフが入居するのは別個の建屋であり、ららぽーとの駐車場に停めると猛烈に遠い。
i610.jpg  この無駄な遠征のおかげで結局車の返却は21時を回って仕舞ったのだが、往路は夜のレインボーブリッジを、復路にはディズニーシーの花火を観賞しつつ、未来のミライならぬ今のミライを実感したのだった。
 驚く勿れ燃費はキロ当たり表記160キロまで向上し、机上の計算では800キロ走る換算になるが、運転手感覚としては同じハイブリッドにも拘わらずプリウスよりバッテリーのみによる滑走運転になる度合いが小さく思われたのは、ひとつには躯体の大きさに起因するのだろう。
i611.jpg  或いはガソリンと電気というハイブリッドの相棒たる動力源との相性に依るものだとすれば、街中では実走行距離500キロ程度という風評も理解出来ようか。勿論それでもなお純粋電気自動車よりは遥かに長いのだが、さて未来のミライには如何なる新機軸が現れるのだろうか。

 本日もお肉だが、焼酎を原液のまま煽り続けて久々に沈没して仕舞った。緊張感を欠いているのかも知れないが、そもそもどんどん酒に弱くなっている気もする。

11月4日(日) 鯉の商売  -スポーツ - プロ野球-

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 広島カープの三連覇の最大の要因は紐解けば新球場にあるとされる。独立採算の広島球団は90年代以降、人気低迷に伴う観客動員の減少が経営を圧迫し、FAに依る選手の"売り喰い"で息を繋ぎ、それが戦力の低下と更なる観客減を斎す悪循環に苛まれた。
 ところが新球場のボールパーク的な装いと、指定管理者として球団の球場経営の自由度が増したことから、謂わば弱くても儲かるスタイルを確立し、その利益配分に成功したことから結果的に再度の黄金時代を招いたとの解釈である。
 逆に言えば凡そ四半世紀に亘る暗黒期は、常勝のイメージにファンが慣れて75年の初優勝、79・80年の連続日本一における熱狂が薄れ、勝てば勝つ程客が減るサイクルが経営を圧迫したところにFA制度の導入というダブルパンチが奏功したと言えよう。 ただ振り返ってみれば、既にFA制度に至る以前に広島球団は定期的にスター選手の売却により人件費の削減を試みてきたのも事実である。それは初優勝時が地元出身の大下内野手や、宮本・渡辺の両投手ら、或いは連続日本一が江夏投手といった、移籍組の戦力補強に大きく依居するものだったのに対し、以降の水谷、高橋慶、長嶋、金石といったベテランの放逐は、加藤秀、高沢、音、津野ら交換相手が何れも極めて短期間に再放出されている事実に鑑みれば寧ろ"口減らし"に近く、即ちFA導入はこうした選手の売却を合法化するという意味で、逆に経営の安定化に寄与したとも言えよう。
 勿論、FA初期には川口投手、江藤内野手らはあからさまに巨人移籍を促される一方で、幹部候補生の野村内野手にはレギュラーを確保して2000本安打を達成させる等、集客と経営基盤を重視する余り戦力強化には逆行する試行錯誤を続けていたものの、黒田投手・新井内野手の如く、短期の売上にも貢献し、かつ安くなったところで買い戻す相場師宜しき仕手戦を通じて人気と戦力を両立させる技すら体得したのは、生え抜き幹部候補生の重用と選手ビジネスを両立させる経営の妙と言わざるを得まい。
 いち早く中南米を拠点化した慧眼も、転じて長期拘束する奴隷労働紛いの搾取と指弾される試行錯誤を経て相応のコストを払う形式に落ち着いたのは、ある種の通過儀礼だったろうか。
 そして元より意図的では無かろうが、今年もまた見事に日本シリーズに勝てなかったからこそ、例え明年主力選手の流出があろうとも、嘗ての勝ち過ぎに依るファンの飽き、を回避する構図が生まれている。
 地上波の放映が殆ど無くなり放映権収入が相対的に低下し、球場ビジネスの比重が急浮上するタイミングでの新球場という幸運こそあれ、新潟移転までちらつかせて市から経験権を奪った横浜や、盛況にも拘わらず球団の実入りがすくなち札幌ドームを見捨てる日ハムの例を待つ迄無く、職業野球のあり方は大きく変容しつつある。
 ただ「地方創生」たる大義名分との相乗効果は美しいものの、伝統的な宣伝効果に鑑みれば金に糸目は、のソフトバンク型も決して否定されるべきでは無い。その段からはオリックス等にはもうひと踏ん張りして貰いたいところなのだが。

i613.jpg  年明けの音楽祭では有志による学生バンドのキーボードを務める祐旭だが、昨今はピアノよりも寧ろギタリストとしての練習に余念が無い。
 遂に15歳の祝いには生ギターを所望した為、再び御茶ノ水の左専門店を訪れる。ショートで無く通常スケールを求めるとは流石に父より握力には秀でているということか。
 鍵盤だと子供向けに新規導入しても父も余禄で愉しめるのだが、ギターは祐旭の場合ゴルフクラブ同様その限りで無い。そこで父もご相伴に預かろうかとセミアコでも一本と楽器街を練り歩いてみたものの、存外に安価なそれは見当たらないのである。
 早々に諦め既存の五弦ベースとともにフレームに収まったが、いざ祐旭がコードを掻き鳴らすと今更ながらアコースティックは思い切り煩くて閉口した。これで父がセミアコで共鳴していたら受験生を抱える家庭には騒音公害であったろう。公資もまた弦に転向する迄暫しお預け。
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