大幅改造か或いは解散のブラック・デーかと騒がれ続けた七月二日だが、蓋を開けてみると大山鳴動して鼠二匹ならぬ林が二人でジャングルだけとは肩透かしにも程があるというものだろう。確かに林芳正氏の経済財政担当は誰よりも適任であるし、二度のお務めとなる林素雄氏も経験者という点で手堅い人事である。しかしながら総理自ら解説してみせたように福田改造内閣の"損失補填"では著しく訴求力に欠けるし、狼少年もかく再三に亘ると信用したくても出来なくなる。
勿論、福田内閣に限らず田中内閣、或いは自社さ連立時代の河野総裁の党役員人事の様に改造から程なく退陣に追い込まれた例もあるから、世評騒がれた様に東国原知事を総務相に起用したとして延命に効果があったかどうかは保障の限りではない。しかしながらこの惨状では寧ろ自由民主党が底力、危機バネを発揮して来たる静岡知事選、東京都議会議員選挙と善戦し、麻生下ろしの大義名分を失う事態が到来する方が、国家百年の計に鑑みるには余程危機的ではないだろうか。
恰もそれは92年の総選挙において、サッチャー後継メージャー政権の不人気から敗北を予想されながら辛くも持ちこたえ、返って党改革が遅れたために次たる97年には大敗しブレア長期政権を許した英保守党の歴史を想起させる。少なくとも自由民主党のためには坂本候補と都議立候補予定者には捨て石になっていただかなくてはというのは言い過ぎだろうか。
音楽や写真のデジタル化にはある程度の土地感こそあれ、映像については素人に毛が生えた日曜大工的な知識しか持ち合わせていないので、敢えて最新のハイビジョン・カメラは用いず旧式のDVテープを使い続けてきたが、
バッテリ切れでAVCHD-Liteでの撮影 を余儀なくされたおかげで、新方式に手を染めざるを得なくなった。
通常のDVをPCに取り込んでAdobe Premiere 4にて編集作業というコースに乗せるためにはAVCHDを従来の映像フォーマットにファイル変換しなければならないが、ネット上で漁ってみた結果辿り着いた「究極画像変換」なるソフトでは無事mpgには化けてもaviはどのタイプを試しても音声しか聞こえない。そもそもmtsファイルそのものの段階でTZ7用のソフトで取り込むのと、直接SDカードからコピーするのからして異なったファイルになることも初めて知ったが、こと程左様に標準仕様が未確立な段階ということだろう。折角新技術に接したのだから、これをサンプルとして知識を充足させながらデジタルビデオカメラそのものの更新も間合いを図るとするか。
以前に妻が知人のコンビニ経営者から期限切れ間際の商品を貰い、少額でも支払おうとしたらもうレジが打てないからどうぞと笑顔で返されたというエピソードを聞いた時、コンビニという商業形態は如何にシステマチックに出来上がっているものかと感嘆した記憶がある。そのまま廃棄処分にせざるを得ないなら安売りすればというのは流通業を知らない者の浅知恵で、そもそもコンビニエンス・ストアは文字通りの利便性を付加価値として利潤に上乗せしているのだからスーパー等に比べて高額なのは当然で、高価格を維持することでブランド力を保っているのだから、安易な値引きは過当競争を呼び現に利益を上げている店舗にとってマイナスにしかならないというのは道理である。
ただそれが価格維持政策により得べかりし売上を失わせているのみならず、寧ろ販売するより廃却処分にした方が本部のマージンが高まるシステムが存在するのだとしたら、値引き禁止は別の意味を持ってくる。この構造−専門用語に依ればロスチャージ会計の下の値引制限が独禁法違反とされ、セブン・イレブンは今月から廃棄商品価格の15%分を本社が肩代わりすることとした。同社が大半のコンビニの雛型であることに鑑みれば、早晩各社とも追随する運びになろう。敢えて一定額の負担を甘受したのは同社によれば「廃棄ロスを恐れる余りの品揃え不足の回避」との大義名分を掲げているが、忖度するだに値崩れによるビジネスモデルの崩壊への強い懸念の発露であり、更に言えばこの程度の負担ならロスチャージ会計上、廃棄への懲罰的な追加マージンという基本構造は変化しないという筋書きなのだろう。
確かに店舗による買い切りを徹底することで積極的な販売意欲を惹起するのは方向性として可笑しくないし、そのためには店舗の立地や実績に応じた目標を課すのは必須だろう。ただ目標の数的管理はノルマとなり、それは容易に商品の押し込み販売に転嫁され得る。その結果、日本型コンビニが本家を越えたと絶賛される一方で、迂闊に休みも取れない過酷な24時間商売との悪評もまた生ぜしめるのである。
今般の動きはその見直しのひとつの契機にはなろう。ただより根源的には、それがコンビニの利便性と百円ショップの安価、生鮮食糧品というスーパーマーケットにも似た品揃えを融合させたショップ99の如き存在なのか、或いは全く位相を異にするものなのかは判らないが、現行とは異なったビジネスモデルを提起しない限り良くも悪くもこのセブン・イレブン方式が揺らぐことはないのではないか。
ボーナス日。六割減はもしかしたら誤りではなかったかと恐る恐る辞令を開いてみたら、矢張り既報の通りであった。南無三。
平成4年に社会人となってから同18年末までの約15年間も属さざるを得なかったユニオン・ショップには最後まで違和感を禁じ得なかった。勿論、製造業であるからには現業系従事者の賃金・待遇闘争としての団体交渉の機能を否定する積もりは毛頭ない。しかしながらそもそも個々人の職責また能力・成果も余りに幅のあるホワイトカラー層を定昇やベアという括りで一括する構造に無理があるし、更には組合費の一部という形で特定の政党への支援をアプリオリに是とされるのは不可解である。
ただ"搾取される労働階級"たるフィクションに自らを仮託出来る信条を有する個人に取っては幸いにも労働組合たる集合体、政治を様々なバーゲニング・パワーによる交渉のフィールドと見做すのならばひとつの「アクター」に昇華された存在が体感出来るのは有用であり、逆に言えば都市部サラリーマンにおいて労働組合に代わる媒介が存在しないからこそ容易に特定の政党への支持に換骨され、しかしながら当該政党に取っては組織化に馴染み易くかつ数のある現業労働層を優先せざりを得ないからホワイトカラーに最も効用のある政策を望む声は届かない。
恐らく本日定時総会の開催された「企業人政治フォーラム」なる団体はそのアクターたるを企図したものだった筈である。勿論そこには"緊急避難的"に廃止された企業献金の斡旋再開に向けた米国のPACにも似た組織の雛型たらしめんとする経済団体連合会の思惑があり、従来の業界団体同様に組織内候補を国政に送り込むことによる影響力の発揮という明確な意志も存在した。
しかしながら前者は既に日本経団連本体に依る政策評価という形で成立し、後者は三回の参議院選挙を通じて費用対効果に見合わないとの判断から事実上撤退するに至っている。従って現在は細々と懇談会の類により政治と経済界の接点を設けるに留まっているが、今こそこの枠組みを活用し、必ずしも利害の一致しない個々人を主に大企業のサラリーマンであるという一点において緩やかな連合体を形成させる試みを加速化させ、また政治の側もそれを活用すべく智恵を絞るべきではなかろうか。確かに既存の団体・組織の如く確固たる支持母体たり得るかは非常に心許ないが、支持なし浮動票として政治的・政策的に軽んじられてきたサラリーマンと国家の紐帯を設けることは、大袈裟に言えばこの国の在り方に一石を投じることにも繋がるのではないだろうか。
宴席で21時以降酒も飲まず何も食べずというのは非常に厳しかった。おかげで0時近いお開きにも拘わらず存外に元気だったが、四年振りの胃カメラの日程設定は正解ではなかった様である。
又もや
折角足がある からと今度はゴルフの練習へと向かった。嘗て公共交通機関でアクセス可能で、かつ一定のヤード距離を有する
練習場漁り をした経験もあるが、結局常打ち場はわが家から自転車で10数分の松ノ木ゴルフか、かの内藤雄士レッスンプロの御実家としても有名なハイランド・センターに落ち着いていた。
ただ最長でも100y程度とは果たしてそれを超えた後の軌道が右傾・左傾していても判然としないし、極端に筋力のない私が飛距離増に向けた無駄な抵抗を試みたとしてその成果も体感出来ない。そこで来訪記録のあるストックの中から先ずは三鷹台ゴルフセンターにターゲットを定めてみた。200y近い広さとわが家からの適度な移動時間に加え、バンカー練習場まで併設されている使い勝手の良さが売りである。
しかしながら虫の知らせなのだろうか、いざ近付いてみてああここだったかと駐車場に乗り入れるとこちらも見覚えある久我山ゴルフではないか。三鷹台よりは幾分小振りだが確かに直線距離にして数百mしか離れていない。従って誤認したとしても不思議ではないが、ナビゲーションに従いながら最後は鳥篭を目視して到達したのだから本来はもうひとつ別の網が視界に入っていなければならない。幾分の不安を抱えて久我山ゴルフを後に再び車を走らせると、案の定三鷹台の存在した筈の空間が完全に更地になっているではないか。
ゴルフ人口の減少に伴い都心部の練習場の経営不振が騒がれて久しいが、こうして目の当たりにしてみると切ないものである。当然の様に久我山ゴルフに引き返し事無きを得たが、惜しむらくは今一歩の全長が欲しいので、当面再びのゴルフ場漁りが続きそうである。更地巡りのセンチメンタル・ジャーニーにならなければ良いのだが。
乳幼児随伴での飲食はただでさえ選択が限られる上に偏食かつ新しい物に挑戦しない保守主義者振りを父から受け継いだ息子達だから余計に制約は大きい。本日は妻が開拓してきたBaby King Kitchenなる店を訪れてみたが、一見するとドラマ「流星の絆」におけるカレーハウス「ジョージクルーニー」となった、わが家から程近い旧
Planet 3rd に似た光景で、カフェ・アパートメントなる分類に属するらしい。ただ決して広くない店内に小さなブランコや滑り台、或いは輪投げに木製のレールと電車といった玩具類が所狭しと並べられ子供を飽きさせない工夫が為されている。客層も突然見ず知らずの人に親しげに、自らばかりか弟の紹介までし始める祐旭の様な人物が徘徊していても許容出来る範疇に収まるから親としては安心である。
それは非常に正解だったのだが、帰路唐突にロケーション中の梅宮辰夫・アンナ親子に邂逅し、カメラを向けると露骨に遮られ、それでも構え続けていると中止を求められて思案顔になって仕舞った。タレントであるからプライバシー権よりは肖像権の範疇だろうが、公道でどう見ても占有許可は取っていないから、財産権としてのパブリシティ権への侵害があったか否かがメルクマールとなろう。であれば例えば撮影した写真をネット上に掲載すればアウトに違いないが、その蓋然性を生じさせる撮影行為そのものも損害賠償の対象たり得るのか、あくまで自粛を要請されているに過ぎないのか。子供を撮影しているのであってそんなタレントは知りませんと強弁したら対抗出来るものなのか。
二日目がディズニーシーであるのは
二年半前 と変わらない。しかしこれ程にトラブルに見舞われるとは誰が予想し得ただろうか。そもそも昨日、到着直後にビデオの電源を付けるといきなり残り僅かの白ランプが点灯する。8年物のカメラであるから電池の持ちが悪くなっているのは事実だが、あろうことか差し替えた予備バッテリ迄もが未充電ではないか。これは近くの量販店に駆け込んでビデオカメラ自体を買い替えるしかないかと思い詰めたが、すんでの所で
先月購入した予備のコンパクト・デジカメ の動画で対応することを思い付き辛くも乗り切ったばかりである。それが本日、いざ出陣とばかり借り物の車の鍵を回すしてもウンともスンとも反応がない。紛うことなくバッテリ上がりだが、ライトの消し忘れという初歩的なミスを犯したのは自らだからこのやり場のない怒りを何処にぶつけたら良いのだろうか。
結果的にはガソリンスタンドから急派された御仁にスターターを回して貰いスタンド迄のランデブー。そのまま充電のため車を置き去りにする羽目には陥ったが、わざわざシー迄の往復送迎して戴けるとはその親切心に痛み入るばかりであった。おかげで僅かなロスでモノレールで先行した一行に合流出来たのだからこれを不幸中の幸いと言わずして何あろうか。混雑する日本料理店の受付氏の対応に、これがアッパーミドル層をターゲットとするシーの流儀かと面食らいはしたものの、ビッグシティ・ビークル、エレクトリック・レールウェイと穏便に乗り物系から攻め、途上ショーも見物すとは定番の導入だろう。次いで電車から見下ろしたばかりのアクアトピア(上写真)へと向かう。要は水上ゴーカートだが適度にスリリングな一方で暗所や著しく激しい動きはなく、一家全員存分に楽しめるという点で今回の白眉であった。
ただシーの難点は高低のある造作の割に、数少ない移動手段である船はショーの舞台たる水路を通るため運航時間が非常に短いことだろうか。とはいえ徒歩にて山を越え「マーメイドラグーン」の屋内部に入ると祐旭は水遊びに夢中で、概してアトラクションそのものよりも全体の雰囲気や風景を楽しむべく構成されたシーの中で唯一とも言える乳幼児向けコーナーに歩を向けたのは正解であった。海中をイメージしているのだろう、光量が著しく足りずすっかり暗所恐怖症と化した公資は不愉快そいな面持ちだったが。
しかしここに至り遂に携帯電話も電池切れ、またもやの珈琲杯(ワールプール)を終えた父と祐旭、待機の母と公資がはぐれ刑事純情派状態に陥るとは、実にバッテリに泣かされる旅であった。ここから得られる教訓は電話やカメラから果ては自動車に至る迄の"電池インフラの脆弱性"ではなく、お泊り充電器セット一式を持参しなかった自らへの戒めであろう。
ロストリバーデルタまで更に歩き、帰路漸く船(トランジットスチーマーライン)で戻り退散す。振り返りみて身に染みたのはいきあたりばったり度合いである。充電騒動は兎に角、ファストパスも偶然頂戴した以外全く活用せず、多分に妻を除く偏食が差配しての所業ではあるものの初日は終日ポテトばかり食わざるを得なかった。もう少し長じても親の側がコースタものは駄目なのでバリエーションが拡がらないし、ミッキーとの邂逅の次に二人が狂喜乱舞したのが帰り際に風船を買った時であったことに鑑みれば、公資も有料になって更なる大枚を叩く必然性があるのかに疑念も生ずるが、漸く父もTDRの魔力に感化されてきたところなので、次回ご利用は計画的に再戦を期したい。
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